寒冷地で一晩駐車した翌朝、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)が固まって動かない――冬場に起こりがちなこのトラブル、原因と正しい対処法を知っておくと慌てずに済みます。
📋 この記事でわかること
- なぜサイドブレーキが凍結するのか
- 凍結してしまった場合の対処法
- 電動パーキングブレーキ(EPB)車は特に注意
- そもそも凍結させないための予防策
- まとめ
なぜサイドブレーキが凍結するのか
サイドブレーキは、ワイヤーケーブルを介して後輪などのブレーキを固定する仕組みになっています。このワイヤー部分が劣化していたり、雨や雪でわずかに水分が入り込んだりすると、氷点下の環境でその水分が凍結し、ワイヤーやブレーキ機構が固着して動かせなくなってしまいます。
凍結してしまった場合の対処法
1. 車を温める
エンジンをかけてしばらく車内・車外を暖めることで、自然に氷が溶けて解除できる場合があります。時間に余裕があれば、まずはこの方法を試すとよいでしょう。
2. ぬるま湯や解氷剤をかける
凍結しているワイヤー部分に、ぬるま湯や市販の解氷剤をかけて溶かす方法もあります。お湯の温度は50〜60℃程度が目安とされています。熱すぎるお湯は部品を傷める恐れがあり、逆にぬるすぎると溶けきらずに再凍結してしまうため、温度管理には注意が必要です。
3. それでも動かない場合はロードサービスへ
車を十分に温めてもサイドブレーキが解除できない場合は、無理に力を加えず、JAFなどのロードサービスに連絡することをおすすめします。無理な操作は、ワイヤーやブレーキ機構の破損につながる恐れがあります。
電動パーキングブレーキ(EPB)車は特に注意
近年増えている、スイッチ操作でモーターがブレーキを作動させる「電動パーキングブレーキ(EPB)」を搭載した車は、従来のワイヤー式以上に注意が必要です。EPBは補機用の12Vバッテリーの電力でモーターを動かす仕組みのため、寒さで凍結した場合はもちろん、バッテリーが上がってしまった場合も、ブレーキそのものを解除できなくなることがあります。多くのメーカーは、寒冷地でEPB搭載車を駐車する際、あえて電動パーキングブレーキをかけず、シフトポジションをPに入れたうえで、タイヤに輪止めを設置することを推奨しています。EPB車に乗っている方は、冬場の駐車方法を通常のワイヤー式サイドブレーキ車とは分けて考える必要があります。
そもそも凍結させないための予防策
気温が氷点下まで下がることが予想される日は、そもそもサイドブレーキを使わずに駐車するという方法が効果的です。
- 輪止め(タイヤストッパー)をタイヤに設置して、車が動かないようにする
- AT車は、シフトレバーを「P(パーキング)」に入れておく
- MT車は、平坦な道なら1速、下り坂なら「R(リバース)」に入れておく
これらの方法でも駐車状態を保つことができるため、寒冷地での駐車時はサイドブレーキの使用を控えるという選択肢を検討してみましょう。
まとめ
サイドブレーキの凍結は、ワイヤー内部の水分が氷点下で凍ることで発生します。対処にはお湯や解氷剤による解凍が有効ですが、無理をせず改善しない場合はロードサービスに相談しましょう。予防としては、寒い日はサイドブレーキではなくギアの位置や輪止めで駐車を固定する方法が効果的です。
出典・免責
本記事は、複数の自動車専門メディアの情報をもとに、一般的な対処法・予防策を整理したものです。
アイキャッチ画像: A car under snow in Norilsk by Андрей Романенко, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons(ロシア・ノリリスクで撮影)
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