ジャンプスターターは飛行機に持ち込める?PSEは必要?国のルールと公式10機種の表示を確認【2026年11月】

バッテリー上がりの救援(イメージ写真)

▶ YouTubeで見る(YouTube「くるまのかーぎーくん」)

国土交通省のモバイルバッテリーの機内持込みルールは2026年4月24日に変わりましたが、資料に「ジャンプスターター」の語はなく、対象かどうかは公式で確認できませんでした。PSEも条件次第で対象外です。

車載用のジャンプスターター(バッテリー上がりの救援用のリチウム電池)を、旅行や出張に持っていけるのか。PSEマークがないものは違法なのか。国土交通省・経済産業省・NITE・消防庁の資料と、メーカー10機種の公式ページ・取扱説明書を読み(2026年11月2日確認)、「国のルールが何を決めていて、何を決めていないか」と、「各社の仕様表示の書き方の違い」を整理しました。当サイトは試験しておらず、価格・順位・おすすめは載せていません。

  • 国土交通省の機内持込みのルールは、2026年4月24日から「2個まで(各160Wh以下)」「機内でのモバイルバッテリーへの充電も、そこから他の機器への充電もしない」が加わりました。2025年7月8日の「収納棚に入れない」だけを知っていると、古い情報になります。
  • 国土交通省の資料(報道発表・別紙・告示の別表)に、「ジャンプスターター」の語はありません。告示の定義は、「他の電子機器に電力を供給する目的のものであってリチウム電池を内蔵したもの」です。ジャンプスターターがこれに当たるかは、公式の資料から確認できませんでした。航空会社に確認する必要があります。
  • 経済産業省のFAQは、直流5Vの出力端子を備えて外付け電源としても使えるジャンプスターターについて、保護装置が本体に内蔵されているものは対象外、クリップコード側にあるものは対象と整理しています。10機種の公式表示には、カシムラKD-283・282(「保護回路付きジャンプスタートケーブル」)やメルテックSG-09A(「逆流保護機能(ジャンプスターターケーブル)」)のように、保護回路がケーブル側にあると読めるものがあります。対象外とする根拠として公式が書いているのは、カシムラが体積エネルギー密度400Wh/L未満、セルスターLJP-9600が「規定値以下」です。PSEマークがないことは、それだけで違法を意味しません。逆に、PSEがあることは安全の保証でもありません。
  • 「ピーク電流」の数字は、会社ごとに定義が違い、同じ「A」でも比べられません。排気量の適合範囲と、Wh(ワット時)のほうが、比べやすい数字です。

機内持込み:国土交通省のルールが決めていること

国土交通省は、2026年4月14日の報道発表で、国際基準の緊急改訂を受けて、4月24日から新しいルールを適用すると発表しました。「従来のルールからの追加分」は次の3点です。

  • 機内持込みのモバイルバッテリーは2個(160Wh以下に限る)まで
  • 機内において、モバイルバッテリーへの充電をしないこと
  • 機内において、モバイルバッテリーから他の電子機器への充電をしないこと

旅客向けの別紙には、従来からのルールとして、預け入れ(受託)手荷物に入れることは禁止され、必ず機内に持ち込むこと、ワット時定格量が160Whを超えるものは持込み禁止であること、端子に絶縁テープを貼るなどしてショートを防ぐこと、座席上の収納棚に入れず、座席ポケットなど手元に保管することが書かれています。「航空会社によって、より厳しいルールを設けている場合がありますので、各航空会社の指示に従ってください」とも注記されています。

別紙は、預け入れ禁止、160Wh超の持込み禁止、ショート防止、2個まで、機内でバッテリー自体を充電しないこと、に違反した場合は、航空法により罰則が科される可能性があると書いています。一方、航空局の配信情報(操縦士向けメールマガジンNo.111、令和8年4月23日)は、「機内においてモバイルバッテリーから他の電子機器への充電をしないこと」について、「法律に基づく禁止事項ではありませんが、行わないよう要請するものです」と書いています。他の機器への給電は、要請です。

Whの出し方

国土交通省の別紙は、ワット時定格量(Wh)の出し方を次のように示しています。mAhで書かれた製品は、電圧(V)が分からないとWhが出せません。

  • Ahの場合:ワット時定格量(Wh)=定格容量(Ah)×定格電圧(V)
  • mAhの場合:ワット時定格量(Wh)=定格容量(mAh)×定格電圧(V)÷1,000
  • 公式の例示:定格容量27,000mAh、定格電圧3.7Vで99.9Wh

mAhの数字だけを比べても、電圧が違えばエネルギーの大きさは比べられません。たとえば、セルスターのLJP-9600は9,600mAhで30.72Wh、カシムラのKD-283は12,000mAhで44.4Wh(公式の表記)です。エーモン4827のページには、「11.1V 2500mAh 27.75Wh」「モバイルバッテリー容量:7500mAh ※3.7V換算値」「定格容量:5100mAh ※定格電圧5V」と、3通りの容量が併記されています。

ジャンプスターターは対象か

国土交通省の報道発表、別紙、告示(別表第18)のいずれにも、「ジャンプスターター」「エンジン始動」の語は見つかりませんでした。告示の別表は、「パワーバンク」を「他の電子機器に電力を供給する目的のものであってリチウム電池を内蔵したものをいう」と定義しています。今回調べた10機種のうち、公式の表示が「モバイルバッテリーとして使える」趣旨を書いているものがあります(カシムラKD-283・282:「モバイルバッテリーとして使用可能」、セルスターMJP-3000:「モバイルバッテリーとしても使える」、エーモン4827:「USB出力機能付でモバイルバッテリーとしても使用できる」、Anker:「モバイルバッテリー機能」)。そのため、定義に当たる可能性はありますが、当てはまるともそうでないとも、公式の資料からは確認できません。

今回調べた10機種の公式ページには、「機内に持ち込めるか」を明記したものはありませんでした。Whを公式に書いているのは、カシムラ(調べた3機種とも)、セルスター(2機種とも)、エーモン、メルテックSG-09Aと、Ankerです(Ankerは公式ページ本体ではなく、取扱説明書の仕様欄に「12800mAh / 47.36Wh」とあります)。カシムラKD-245は56,000mAhで207.2Whと公式に書かれており、国土交通省の「160Whを超えるものは持込み禁止」の数値を超えています(この基準がジャンプスターターに適用されるかは、上のとおり公式に明記がありません)。航空会社の案内では、JALが「国際航空運送協会(IATA)の規定変更により、2027年1月以降は100Whに制限される可能性があります」と案内していますが、この100Whの制限は、国土交通省の資料には書かれていません。国土交通省の別紙の図では、100Whを超え160Wh以下のものも、2個の範囲で持込みの対象とされていますが、航空会社が、より厳しいルールを設けている場合があります。

結論として、ジャンプスターターが「パワーバンク」に当たるかどうかは、国の資料からは判断できません。ただし、当たる場合は、預け入れは禁止です(別紙は、持込みできなかったものは宅配便などの貨物としても航空輸送できない場合があるとも注記しています)。確認が取れるまでは、預け荷物に入れないほうが安全です。機内への持込みについても、確認が取れるまでは可と断定できません(保安検査で止められる可能性があり、止められたものは貨物としても送れない場合があります)。確認が取れなければ、持っていかない選択もあります。利用する航空会社に、製品の型番とWhを伝えて確認する必要があります。

PSE:マークがなくても違法ではない場合がある

モバイルバッテリー(リチウムイオン蓄電池。内蔵する単電池の体積エネルギー密度が400Wh/L以上のもの)は、電気用品安全法の規制対象で、2019年2月1日以降は、PSEマークの表示がないものを販売できません。ただし、経済産業省の「モバイルバッテリーに関するFAQ」(Q.6)は、ジャンプスターターについて次のように整理しています。

  • ジャンプスターター本体に、キャパシタや保護装置(ショート、逆接続、過電流、逆電流対策)が内蔵されているものは、主たる用途が自動車エンジン再起動のための装置であり、モバイルバッテリーとして扱わず、対象外。
  • クリップコード側に保護装置があるものは、クリップコードを外した本体を電子機器の外付け電源として使うことが主たる機能と判断され、モバイルバッテリーとして扱い、対象。

このFAQの質問は「直流5Vの出力端子を備え、電子機器類の外付け電源としても使用できるもの」についてです。また、Q.1は、内蔵する単電池1個あたりの体積エネルギー密度が400Wh/L以上のものが対象としています。

各社の書き方は違います。カシムラの取扱説明書(画像のPDFのため、当サイトの文字読み取りに基づきます)は、体積エネルギー密度が400Wh/L未満のためPSEマークの表示対象外という趣旨を書いています。セルスターのLJP-9600の取扱説明書は、「内蔵バッテリーの体積エネルギー密度が規定値以下であり電気用品安全法(PSE)の対象ではありませんが、検査機関にて試験を実施し規定される技術基準を満たしています」と書いています。一方、エーモン4827のページは、根拠は書かずに「PSE適合品」とだけ書いています。

NITEも、「モバイルバッテリー等は電気用品安全法の『リチウムイオン蓄電池』の規制対象」とし、購入するときは「マークの有無だけでなく、マークの近くに製造・輸入事業者名…が表示されているかも確認しましょう」と呼びかけています(同じ資料に、スマートフォンなど対象外の製品がある旨の注記もあります)。経産省のFAQによれば、製造・輸入事業者が、技術基準への適合を確認し、外観・出力電圧の全数検査を行って表示するもので、登録検査機関による検査は義務ではありません。つまり、PSEマークは、国が個別の製品を検査・認証した印ではありません。

公式10機種の表示:容量・ピーク電流・適合・PSE

各社の公式ページと取扱説明書から、公式の表記を整理して拾いました(原文の言い回しは一部整えています。カシムラ・メルテックの取扱説明書は画像のPDFで、文字読み取りの結果です)。

機種 電池・容量 Wh(公式の表記) ピーク電流などの表記(原文) 適合(原文) PSEの表記
カシムラ KD-283 リチウムイオン 12,000mAh 44.4Wh ジャンプスターター出力 600A〜1200A DC12V。ガソリン7.0L以下、ディーゼル6.0L以下 取扱説明書:PSE対象外の趣旨(体積エネルギー密度400Wh/L未満)
カシムラ KD-282 同 8,000mAh 29.6Wh 400A〜800A ガソリン5.0L以下、ディーゼル3.0L以下 同上
カシムラ KD-245 同 56,000mAh(3.7V) 207.2Wh 12V:「600A〜900A(始動電流〜ピーク電流)」、24V:「800A〜1500A(始動電流〜ピーク電流)」 DC12Vガソリン車全般、DC24Vトラック等(13,000cc以下) 未確認
セルスター LJP-9600 リン酸鉄リチウムイオン 9,600mAh 30.72Wh 始動電流200A、出力電流400A(最大) DC12V車専用。ガソリン3,000cc、ディーゼル2,000ccまで 取扱説明書:PSEの対象ではないが、検査機関の試験で技術基準を満たす
セルスター MJP-3000 リチウムイオン 8,100mAh 29.97Wh 始動電流200A、出力電流400A(最大) DC12V車専用。ガソリン3,000cc、ディーゼル2,000ccまで 記載確認できず
メルテック(大自工業) SG-60(2026年発売) リチウムイオン 6,000mAh 記載なし DC12V/200A(MAX 600A) 「国産乗用車全般 ※一部の車種及び商用ディーゼル車を除く」(排気量の記載なし) 記載なし
メルテック SG-09A リチウムポリマー 9,200mAh 34Wh DC12V/400A DC12V。ガソリン5,000cc以下、ディーゼル3,500cc以下 記載なし
メルテック MP-2 リチウムイオン 24,000mAh 記載なし DC12V/400A(最大)、DC24V/600A(最大) 「DC12V 660cc〜DC24V 18,000cc」 記載なし
エーモン 4827 リチウムポリマー 11.1V 2,500mAh 27.75Wh 始動電流:定格200A(瞬間最大400A) ガソリン5,000cc、ディーゼル3,000ccまで(12V鉛バッテリー車専用) 「PSE適合品」(ページ原文)
Anker Roav ジャンプスターター Pro 1000A(R3130) 12,800mAh 47.36Wh(公式ページ本体になく、取扱説明書の仕様欄) 始動時の電流500A、最大電流(ピーク時の電流)1,000A 6.0Lまでのガソリン車、4.0Lまでのディーゼル車(約20回) 記載なし

Anker R3130は、公式オンラインストアが在庫切れ(Sold Out)の表示でしたが、販売終了の表記はありません(2019年11月発売)。カシムラ・セルスターの他の機種や、ボッシュ・NOCO・カーメイトなどは調べていません。

「ピーク電流」の書き方は、6種類以上ある

  • カシムラKD-283:「600A〜1200A」(範囲だけで、何の電流かの注記なし)
  • カシムラKD-245:「始動電流〜ピーク電流」と併記した範囲
  • セルスター:「始動電流200A」と「出力電流400A(最大)」
  • メルテックSG-60:「200A(MAX 600A)」
  • エーモン:「始動電流:定格200A(瞬間最大400A)」
  • Anker:「始動時の電流500A」と「最大電流1,000A」

たとえば、メルテックSG-09Aは「ジャンプスタート出力 DC12V/400A」と書き、定格か最大かの区別がなく、セルスターの「出力電流400A(最大)」やエーモンの「瞬間最大400A」と同じ尺度かどうかは分かりません。数字の大きさで強さを比べるのではなく、自分の車の排気量(ガソリンかディーゼルか)が、公式の適合範囲に入っているかを確認するほうが、確実です。セルスターは、ジャンプスターターを使えるかどうかは、事前に車両メーカーやディーラーに確認するよう案内しています(ハイブリッド車に使えるかという質問への回答)。

公式が書いている使用上の注意

  • 車内での保管・放置:セルスターは「車内は高温になるので絶対に使用、保管、放置はしないでください」(MJP-3000)、LJP-9600の取扱説明書も「特に自動車の車内での保管、放置をしないでください」と書いています。Ankerの公式ページは、グローブボックスに置いておけると書く一方で、高温になる場所での保管を避け、直射日光にさらさないよう注意しています。カシムラの使用温度範囲は-10〜40℃、KD-245の保管は0〜40℃です。NITEの2026年7月の資料にも、2024年7月に滋賀県で、高温の車内に放置したモバイルバッテリーのセルが内圧上昇で破裂し、噴出した可燃性ガスに引火したと推定される事例があります。同じ資料で、リチウムイオン電池搭載製品の自動車内の事故は5年で124件(うちモバイルバッテリー49件)と集計されています(詳しくは車内のリチウムイオン電池の事故の記事)。ジャンプスターターに特化した集計は、NITE・消防庁などの資料で確認できませんでした。
  • 始動操作の秒数・回数:セルスターLJPは「エンジンの始動操作は3秒以内」「再始動は3分以上間隔を空ける」、エーモンは「5秒以上連続でセルモーターを回さない」「3回試行して始動しない場合は無理に続けない」、カシムラは1回の始動で3秒以上セルモーターを回さないよう案内し、メルテック(SG-09A)は「ジャンプスタート使用時間 2秒以内」とページに書いています。数字は製品ごとに違い、お手元の製品の取扱説明書に従う必要があります。Ankerは、取扱説明書で、長時間(3秒以上)キーを回し続けないよう案内しています。別の項目として、Ankerは「エンジン始動後30秒以内にジャンプスターターを取り外してください」と書いています。
  • 始動できない場合がある車:カシムラは、クランキング電流の大きな車、単気筒・2気筒・ロングストローク・高圧縮のエンジン、ターボ、スーパーチャージャー、4輪駆動車、寒冷地仕様車などでは、仕様の条件を満たしていても始動できない場合があると書いています。
  • 24V車:24V対応は、今回の10機種ではカシムラKD-245とメルテックMP-2だけです。カシムラの他の機種は、24V車(トラック等)には使えないと書いています。
  • 充電の間隔:セルスターLJPは2〜3か月を目安、Ankerは少なくとも4か月に1回はフル充電、カシムラ(KD-282・283)は最長で約3か月を目安に1か月に1度は満充電、メルテック(SG-09A・MP-2)は1〜3か月ごとと、案内が違います。お手元の製品の取扱説明書に従う必要があります。
  • 防水:カシムラ・セルスター・メルテック・エーモンの取扱説明書やページに、防水・防滴仕様ではないという趣旨の記載があります(カシムラKD-283は「防滴・防水加工されていません」)。

接続の手順や救援の注意は、JAFのバッテリー上がりの案内に書かれています。接続順は、上がった車のプラス→救援車のプラス→救援車のマイナス→上がった車のマイナス(端子ではなくエンジンの金属部分など)で、外すときは逆順です(JAFの説明で、ブースターケーブルで救援車につなぐ場合です。ジャンプスターターは、各製品の取扱説明書の手順に従ってください)。車に合うかの確認は、ブースターケーブルとジャンプスターター、車に合うか確認する5つの点の記事でも整理しています。

捨てるとき

消防庁は、リチウムイオン電池について「誤った廃棄方法は、ごみ収集車などでの火災事故につながります」「お住まいの自治体によって廃棄のルールは異なります」と案内しています。カシムラの取扱説明書は、一般ごみで処分できないこと、分解せずにリサイクル協力店へ持ち込むことを案内し、メルテックの取扱説明書も、一般ごみで処分できない旨を書いています。セルスターは、自治体の規則に沿って処分するか、分解せずにメーカーへ送ることを案内しています。ジャンプスターターを、JBRCの小型充電式電池リサイクルBOXなどが回収するかどうかは、公式の資料で確認できませんでした。自治体とメーカーに確認する必要があります。

今回、確認できなかったこと

  • ジャンプスターターが国土交通省の機内持込みルールの対象かどうか(公式の資料に記載がありません)。
  • 10機種の公式ページでの「機内持込み可否」の明記(確認した範囲では0件)。
  • セルスターMJP-3000の取扱説明書(文字化けで読めず)、カシムラKD-245のPSE、メルテック3機種の保証・一部の仕様。カシムラ・メルテックの取扱説明書は画像のPDFで、文字読み取りに誤りが含まれる可能性があります。
  • ボッシュ、NOCO、カーメイトなど、他のブランド。
  • JAFが、ISS車(アイドリングストップ車)やハイブリッド車で、ジャンプスターターを使ってよいかどうかを書いた箇所。

出典(確認日: 2026年11月2日)

  • 国土交通省 報道発表「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」(令和8年4月14日)、別紙1【旅客の皆様へ】、航空局の配信情報(操縦士向けメールマガジンNo.111、令和8年4月23日)、告示別表第18(令和8年4月24日適用)
  • 経済産業省「モバイルバッテリーに関するFAQ」(電気用品安全法)
  • NITE「『夏バテ(夏のバッテリー)』にご注意を」(2026年7月15日)
  • 消防庁「リチウムイオン電池総合対策ポータル」
  • JAF「自動車のバッテリー上がりと応急処置」
  • JAL「モバイルバッテリーの機内持ち込み個数および充電に関するルール変更についてのお願い(2026年4月24日以降)」(2026年4月14日。100Whの制限は「可能性」としての案内)
  • カシムラ KD-283/282/245、セルスター LJP-9600/MJP-3000、メルテック(大自工業)SG-60/SG-09A/MP-2、エーモン 4827、Anker R3130 の各公式ページ・取扱説明書

動画の補足(2026年11月2日確認)

この記事をもとに作った動画の制作中に、国土交通省・経済産業省・メーカー公式の原文を取り直して見つかった補足です。新しい事実は、すべて下の出典に当たったものだけです。

別紙1の7項目のうち、罰則の注記が付くのは5項目

国土交通省の別紙1【旅客の皆様へ】は、モバイルバッテリーの持込みについて7項目を挙げ、「1-3、5・6に違反した場合、航空法により罰則が科される可能性があります」と書いています。7項目の扱いを並べると、次のとおりです。

番号 別紙1の項目 罰則の注記
1 預入(受託)手荷物に入れないで 付く
2 ワット時定格量160Whまで 付く
3 ショートしないように個々に保護 付く
4 収納棚に収納しない(座席ポケットなどお手元に保管) 付かない(令和7年7月1日付の発表は、この項目を協力要請事項としていました)
5 モバイルバッテリーは2個まで 付く
6 機内電源などからモバイルバッテリーへの充電をしない 付く
7 モバイルバッテリーから他の電子機器への充電をしない 付かない(航空局の配信情報は「法律に基づく禁止事項ではありませんが、行わないよう要請するものです」と書いています)

別紙2の定期航空協会の共同プレスリリース(画像のため目視で確認)も、同じ5項目に「※」を付け、「※を付した項目は、航空法により罰則が科される可能性があります」「乗務員が業務上必要な場合は、適用除外となることが認められています」と書いています。国土交通省の報道発表・別紙1・別紙2・航空局の配信情報・告示の別表第18のいずれにも、「ジャンプスターター」の語は見当たりませんでした。

カシムラKD-245のPSEの表示

この記事の表で「未確認」としたカシムラKD-245は、公式の取扱説明書(文字で読めるPDF)の表紙に、「本製品は体積エネルギー密度が400Wh/L 未満のため、PSE マーク 表示対象外です。」と書かれていました(2026年11月2日確認)。KD-283の取扱説明書(260529版・画像PDFを目視)にも同じ書き方があります。これは各社が公式に書いている表示を引いたもので、当サイトが試験した結果ではなく、個々の製品が実際に対象外かどうかを確かめたものではありません。なお、KD-245は公式ページに「56000mAh(3.7V) 207.2Wh」と書かれており、国土交通省の別紙の160Whの数字より大きい表示です。この160Whの数字がジャンプスターターに当てはまるかどうかは、国土交通省の資料に書かれていません。

経済産業省FAQ Q.6の対象

経済産業省の「モバイルバッテリーに関するFAQ」(最終更新日 2026年8月7日)のQ.6が取り上げているのは、「直流5Vの出力端子を備え電子機器類の外付け電源としても使用できるもの」というジャンプスターターです。答えは、保護装置が本体に内蔵されているものは「モバイルバッテリーとして扱わず、非対象」、クリップコード側にあるものは「モバイルバッテリーとして扱い、対象」という整理です。個々の製品がどちらに当たるかは、FAQからは判断できません。

公式ページが「モバイルバッテリーとしても使える」と書く機種

国土交通省の別紙1・別紙2は、モバイルバッテリーを「他の電子機器を充電する目的のもの」と説明しています。一方、公式ページに「モバイルバッテリーとして使用可能」(カシムラ KD-283)、「モバイルバッテリーとしても使える」(セルスター MJP-3000)、「モバイルバッテリーとしても使用できる」(エーモン 4827)、「モバイルバッテリーとしてもお使いいただけます」(Anker R3130)と書く機種があります。これらの機種が告示の「パワーバンク」に当たるかどうかは、国土交通省の資料に書かれておらず、この記事では判断できません。

JALの案内にある充電の項目

航空局のお知らせ(No.111)は、「機内においてモバイルバッテリーから他の電子機器への充電をしないこと」を「法律に基づく禁止事項ではありませんが、行わないよう要請するもの」としています。一方、JALの案内(2026年4月14日)は、同じ「航空機内でモバイルバッテリーから他の電子機器への充電をしないこと」を主な変更内容に挙げています。航空会社の案内は、各社で確認してください。

この補足の出典(確認日 2026年11月2日)

  • 国土交通省 報道発表「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」(令和8年4月14日)別紙1・別紙2 https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001995959.pdf
  • 国土交通省 報道発表(令和7年7月1日)「モバイルバッテリーを収納棚に入れないで!」 https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001897567.pdf
  • 国土交通省 航空局からのお知らせ No.111(令和8年4月23日配信) https://www.mlit.go.jp/koku/content/001998054.pdf
  • 国土交通省 航空機による爆発物等の輸送基準等を定める告示 別表第18(令和8年4月24日適用) https://www.mlit.go.jp/common/001388681.pdf
  • 経済産業省「モバイルバッテリーに関するFAQ」 https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/mlb_faq.html
  • カシムラ KD-245 取扱説明書 https://support.kashimura.com/manual/kd245manual.pdf ・ 製品ページ https://www.kashimura.com/product/kd245
  • JAL「モバイルバッテリーの機内持ち込み個数および充電に関するルール変更についてのお願い」 https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2026/other/260330/
  • 各社の公式ページ: https://www.kashimura.com/product/kd283 ・ https://www.cellstar.co.jp/products/jp-starter/mjp/mjp-3000.html ・ https://www.amon.jp/products2/detail.php?product_code=4827 ・ https://www.ankerjapan.com/products/r3130
  • カシムラ KD-283 取扱説明書 https://support.kashimura.com/manual/kd283manual.pdf

この記事は、公的な資料と公式の仕様表示の整理です。広告・アフィリエイトのリンクは含まれません。
アイキャッチ画像: “Jump starting.jpg” by Longhair (Wikimedia Commons, CC BY 2.5。今回取り上げた製品とは関係のない、ブースターケーブルでバッテリー上がりを救援しているイメージ写真です)

コメント

タイトルとURLをコピーしました