緊急脱出ハンマーで割れるのは強化ガラスで、合わせガラスは破砕できないと公的資料は書いています。国民生活センターの2020年テストでは、14銘柄すべてが強化ガラスのドアガラスを割りました。
「ハンマーを積んでおけば、いざというとき窓が割れる」と思いがちですが、公的な資料は「割れる窓」と「割れない窓」があることを書いています。さらに、資料を並べると、試験の方法によって「割れる」の中身が変わることが読み取れます。この記事では、国民生活センター(2020年)、国土交通省(2020年・2021年)、経済産業省、JIS D 5716、JAFの水没実験、そしてメーカー各社の公式ページや取扱説明書の文面を、原文のまま並べました。どの製品がよい、という順位やおすすめ、価格は書いていません。
先に結論:この記事で分かること
- 国民生活センターは、合わせガラスについて「緊急脱出ハンマーで破砕することはできません。」と書いています。ドアガラスにも合わせガラスを使う車種があります。
- 2020年の調査では、自動車メーカー8社の全187車種中25車種(13.4%)が、ドアガラス等に合わせガラスを採用していました。消費者5,000人への調査では、自分の車のドアガラスの種類を「知らない」と答えた人が65.3%でした。
- 国民生活センターが買ったハンマー14銘柄は、すべて強化ガラスのドアガラスを割りました。ただし、国民生活センター自身が「調査結果は、テストのために購入した商品のみに関するものです。」と書いています。
- 国土交通省が2021年に調べた51銘柄では、JIS規格に準じた試験(金づち・ピックは落下、ポンチはモーターでの加圧)で、3回中3回割れたのは約53%でした。人が打つ試験では全銘柄が割れています。「割れる」かどうかは、試験の方法で結論が変わります。
- JIS D 5716(2016年版)は、突起部の材料を「鉄若しくは鉄系合金又は超鋼合金」と定め、硬さをHV760以上、規格の試験への合格を求めています。JISの文面に、「タングステン鋼」などの商品名・鋼種名の指定は、確認できた範囲にありません。国民生活センターの測定で749HVだった銘柄も、ドアガラスを割りました。
- 水に沈んだときの案内は、国土交通省が、まず水位が低いうちにドアから脱出し、ドアも窓も開かない場合にハンマーで窓を割る(2020年の別紙)、窓を割るなら窓が水面より上にあるうちに(水中転落時の案内)、と書いています。国交省の2021年の別紙は、水面が窓の下縁以上に達した状態(窓が浸水し始めた状態を含みます)で割ると、割れた破片が水と共に車内に流れ込むので注意、日産(セレナのページ)は、水位が窓ガラスよりも高いときにハンマーを使うと、割れたガラスが車室内に入り、ケガをするおそれがある、と書いています。どちらも「割るな」とは書かず、注意として書いています。水位の差が小さくなるのを待つ、という書き方は、JAFでは「窓ガラスも開かずハンマーもない」とき、日産のセレナのページでは、ハンマーがない場合か「緊急脱出用ハンマーで窓ガラスが割れない」ときの話です。割る水位を数字で一つに決めた資料は、確認できた範囲にありません。
割れるガラスと、割れないガラス
国民生活センター(以下NCAC)の2020年の報告ページは、合わせガラスをこう説明しています。
- 見出し「合わせガラス」の下の説明:「2枚以上の板ガラスに柔軟な樹脂を中間膜として接着したもので、ガラスが割れても中間膜によって破片の大部分が飛び散らず、容易に貫通されません。緊急脱出ハンマーで破砕することはできません。いずれの車種でもフロントガラスには必ず用いられますが、ドアガラス、サイドガラス、リアガラスにも用いられている車種もあります。」
国土交通省と経済産業省も、同じ趣旨を書いています。
- 国土交通省(2020年8月12日の報道発表の別紙):「(ただし、フロントガラスに使用されている「合わせガラス」は、割れません。更に、一部の車種では、ドアガラスやリアガラスにも「合わせガラス」が採用されていることがあります。)」
- 国土交通省(2021年6月25日の別紙):「「合わせガラス」は、脱出用ハンマーでも割れません!」「脱出用ハンマーは、サイドガラスやリアガラスに使用される「強化ガラス」用です。」
- 経済産業省:「「合わせガラス」は破砕できません(この規格の対象外)。フロントガラスや一部車種のドアガラス等に使われている合わせガラスは、破砕できません。ご自身の車の窓ガラスの種類は、車の取扱説明書や自動車メーカーのホームページ等で事前に確認しておきましょう。」
ワイピーシステムのFAQには、合わせガラスについて自社の実験の記述があります:「当社の消棒RESCUE®を使用した実験では、ドアガラスの十カ所以上を破砕した上で軟弱になったガラス面を押し出す方法により脱出できる状態になりましたが、手数と時間がかかります。」同じFAQは続けて「合わせガラスの破砕方法が確立されるまでは、対象外と考えてください。」と書いています。メーカー自身の実験の記述で、車種・ガラスの厚さなどの条件の記載はありません。公的な資料のように「割れない」と言い切ってはいませんが、結論は「対象外」です。
法令では、道路運送車両の保安基準(第29条)が、窓ガラスは「告示で定める基準に適合する安全ガラスでなければならない。」(第1項、ただし書きあり)、前面ガラスは「容易に貫通されないものとして、強度等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。」(第2項)と定めています(e-Gov法令検索、改正施行2026年10月20日版)。サイドガラスを強化ガラスにするか合わせガラスにするかの指定は、確認できた範囲の条文にはありません。細目告示の別添37は、合わせガラスと強化ガラスを次のように定義しています。
- 「「合わせガラス」とは、2枚以上の板ガラスをプラスチックを中間膜として接着したガラスであって、損傷した場合においても中間膜により破片の大部分が飛び散らないようにしたものをいう。」
- 「「強化ガラス」とは、板ガラスに熱処理を加えることによりガラス表面に強い圧縮応力層を形成し、外力の作用及び温度変化に対する強さを増加させるとともに損傷した場合に破片が細片になるようにしたガラスをいう。」
なお、「フロントガラスは合わせガラスにすることが義務」と明記した条文は、当サイトでは特定できませんでした。確認できた範囲で、そう書いている公的・準公的な資料は、NCAC(報告書の注で、日本では1987年9月以降に製造された自動車について、道路運送車両の保安基準で義務付けられたと記載)とJAFのQ&A(1987年9月以降に製造される自動車のフロントガラスには合わせガラスを装備することが義務づけられている、と記載)です。
自分の車の窓ガラスは、何でできているか
NCAC(2020年)は、自動車メーカー8社(スズキ・SUBARU・ダイハツ・トヨタ・日産・ホンダ・マツダ・三菱)の乗用車について、アンケートの結果を載せています。
- 「グレード別装備も含めて、緊急脱出ハンマーで破砕できない合わせガラスをドアガラス等に設定しているという回答が5社からあり、5社それぞれの全車種数の6.7~23.1%で合わせガラスを設定しているという回答でした。ドアガラス等に合わせガラスを設定していない3社も合わせると、全187車種中25車種(13.4%)で合わせガラスを採用していました。また、ドアガラス等に合わせガラスを採用する理由として、静粛性を挙げる回答が全社からありました。」
- 「ドアガラス等に合わせガラスを採用した車種であっても、緊急脱出ハンマーを使用しない他の脱出手段は特に案内していないという回答もありました。」「ドアガラスが合わせガラスの車種には緊急脱出ハンマーは用意していないという回答もありました。」
これは2020年の調査で、現在の割合は確認できていません。車種ごとに仕様が変わるため、増えたか減ったかは、この資料からは言えません。
消費者側の調査(2020年6月、自動車を自身で所有する18歳以上5,000人、インターネット)では、運転席・助手席のドアガラスの種類は、強化ガラス1,166人(23.3%)、合わせガラス569人(11.4%)、知らない3,265人(65.3%)でした。NCAC自身は、見出しでは「知らない人が7割いました」としていますが、本文の数値は65.3%です。
種類を調べる方法として、NCAC・日産・経産省は次のように書いています。
- NCAC:「JISマークの付いた自動車用ガラスでは、JISマーク付近に“L”または“LP”の表記があります。」(合わせガラス。強化ガラスは“T”または“TP”)
- 日産(セレナの取扱説明書のページ):「ドアガラスを半分ほど開け、断面を上から確認し、2枚のガラスが貼り合わせられている場合は合わせガラスとなります。」「※車両によっては、刻印(マーク)が表示されていない、またはガラスの種類を示す表示の位置が異なる場合があります。」
- 日産の同じページには、「ドアガラスについては車両の仕様変更により、合わせガラスの場合があります。」ともあります。
- 経済産業省:「ご自身の車の窓ガラスの種類は、車の取扱説明書や自動車メーカーのホームページ等で事前に確認しておきましょう。」
NCAC(2020年)は、車側の説明が分かりにくいことも指摘しています:「自動車のカタログや取扱説明書からでは、ドアガラスやサイドガラスが緊急脱出ハンマーで破砕できない合わせガラスであることが分かりにくいこともあります。」
国民生活センター2020年のテストを、条件ごと読む
| 項目 | 原文 |
|---|---|
| 公表 | 2020年8月20日(報告書は29ページ) |
| 対象 | 「相模原市内のカー用品店、ホームセンターで販売されていた緊急脱出ハンマーと、自動車製造事業者のオプション装備となっていた緊急脱出ハンマーの11社14銘柄をテスト対象としました」 |
| 内訳 | 金槌タイプ8銘柄、ピックタイプ4銘柄、ポンチタイプ2銘柄(報告書の本文から。引用ではなく、数の整理です) |
| 時期 | 「検体入手:2019年12月~2020年1月」「テスト期間:2020年1月~7月」 |
| JIS・カッター | 「このうち、JIS D 5716のJISマークが表示されていたのは1銘柄(No.12)でした。また、シートベルトカッターがついていないものは1銘柄(No.11)でした。」 |
| 試験に使ったもの | 日産「キューブ(BZ11又はYZ11)」の運転席のシートベルト(幅約47mm、厚さ約1.3mm)とドアガラス(強化ガラス、厚さ約3.1mm) |
| 結果(ベルト) | 「シートベルトカッターのない銘柄(No.11)を除き、全ての銘柄でシートベルトを切ることができました」 |
| 結果(ドアガラス) | 「全ての銘柄で、強化ガラスでできた運転席ドアガラス(厚さ約3.1mm)を破砕することができました」 |
| 結果(フロントガラス) | 「合わせガラスでできたフロントガラスに対しては、ヒビを入れることはできましたが、破砕することはできませんでした」 |
| ただし書き | 「※調査結果は、テストのために購入した商品のみに関するものです。」 |
読むときの注意は三つです。一つ目、対象は2019年末から2020年初めに入手した14銘柄で、市場の全製品ではありません。二つ目、割ったのは1車種(キューブ)の運転席ドアガラス1枚の種類(厚さ約3.1mmの強化ガラス)です。三つ目、「全部割れた」は、強化ガラスのドアガラスに限った話で、合わせガラスは対象外です。
同じ報告は、使った経験のある人へのアンケートも載せています:「緊急脱出ハンマーを使ったことのある人は188人(4.7%)でした(図7参照)。このうち89人が何らかの理由で傷やヒビができるだけ等で、ガラスを破砕できませんでした。また、ガラスを破砕しようとした際に怪我をした人は106人で、このうち全治まで1か月以上要した人は37人でした。」原因の内訳は報告書に書かれていません。また、報告書の表では、怪我の有無の質問は複数回答で、106人には「自分は怪我をしなかったが他者が怪我をした」という回答(28人)も含まれます。自分が怪我をした人の数そのものではありません。
国土交通省2021年の51銘柄:「割れる」は試験方法で変わる
| 項目 | 原文・数値 |
|---|---|
| 公表 | 令和3年(2021年)6月25日の報道発表(別紙2)。試験の委託先は芝浦工業大学 |
| 期間 | 「製品購入期間:令和2年12月~令和3年2月」「性能試験期間:令和3年1月~5月」 |
| 対象 | 「自動車用品販売店やWeb サイト等で購入可能な商品51銘柄(金づちタイプ31銘柄、ピックタイプ9銘柄、ポンチタイプ11銘柄)」 |
| 認証等 | 「JIS マーク取得製品が2銘柄、GS マーク取得製品が3銘柄、自動車メーカーが純正品としている製品が6銘柄」。別紙には、純正品6銘柄のうちJISマーク製品とGSマーク製品が1銘柄ずつ、という注記があり、3つの区分は重なります |
| JIS準拠の試験(金づち・ピック) | 「衝突時のエネルギーが0.7 J※3となる高さから、先端が垂直にガラス面に衝突するように、ハンマーを垂直自由落下させます。これを3回繰り返します。」 |
| ポンチタイプの試験 | 別紙の見出しは「ポンチタイプの試験方法(実使用に近い試験を考案)」。「ハンマーの先端がガラス試験面に接触する位置から、突起物が飛び出す作動トリガーが作動するまで、モーターでガラス面に垂直に加圧します。これを3回繰り返します。」 |
| 0.7Jの根拠 | 「JIS 規格において、人間が腕を振り下ろした際のトルク値のうち、年代/性別で最も数値が低い70代以上の女性のデータから算出されています。」 |
| GS準拠の試験 | 「20代~40代の男女が手による破砕試験を実施」 |
| 結果(JIS準拠・全51銘柄) | 「3回中3回破砕できた製品は53%程度であり、性能差がみられました。」 |
| 結果(JIS準拠試験での、JIS・GSマーク品・純正品等) | 「JIS マークやGS マークを取得している製品及び各販売店等が推奨する製品(純正品等)については、ほとんどの製品が3回破砕し(一部2回破砕の製品があった)、特に十分な性能が確保されていました。」 |
| 結果(人が打つ) | 「実際に人が破砕を行うGS マークに準拠した破砕試験では、全ての製品について自動車用ガラスの破砕が可能であることを確認しました。」 |
| 国交省の呼びかけ | 「力の弱い高齢の方等は、特に十分な性能が確保されているJIS マークやGS マークを取得している製品及び各販売店等が推奨する製品(純正品等)の購入を推奨します。」 |
NCAC(14銘柄すべてが割れた)と国交省(3回とも割れたのは約53%)の数字は、矛盾しているというより、条件が違います。NCACは、JIS D 5716:2016に定められた試験方法とは異なると断ったうえで、「これまでの国民生活センターのテスト方法を踏襲し、水没時や事故等で車内に閉じ込められた事態を想定した状態で実際に自動車の運転席でシートベルトを切れるか、ドアガラスを破砕することができるかを検証しました」と書いています。国交省の試験は、金づち・ピックは0.7Jで垂直に当たる落下、ポンチはモーターでの加圧を、それぞれ3回繰り返すもので、同じ調査の人が打つ試験では全銘柄が割れています。JISの試験は、ガラス3枚に1回ずつ打ち、3枚全てが割れることを合格としています。国交省の別紙2の「3回」がこの手順に対応するのかは、別紙2からは読み取れません。NCACが割ったドアガラスは厚さ約3.1mm、JISの試験用ガラスは厚さ4.0mm±0.2mmと書かれています。どちらも、対象は強化ガラス(自動車用ガラスの試験片、キューブのドアガラス)で、合わせガラスの話ではありません。
「JIS」「超硬」「タングステン」の表示を読む
JIS D 5716(自動車用緊急脱出支援用具、2016年制定)の主な基準を、規格を転載しているサイト(kikakurui.com)の文面で読みました。JISCの公式閲覧では確認していません。
- 「ガラス破砕突起部の硬さ HV760以上」
- 材料(6.3):「ガラス破砕突起部の材料は,鉄若しくは鉄系合金又は超鋼合金として,容易に腐食しないものとする。」「鉄又は鉄系合金のものは,ガラス破砕突起部全体が硬化する熱処理を行う。」(「超鋼合金」は転載ページの表記のまま)
- 「シートベルト切断性 30回全て切断でき,それぞれの切断時間は2秒未満とする。」
- 「ガラス破砕性 ガラスが3枚全て割れるものとする。」
- 試験では「ガラス破砕突起部の先端がガラス面に0.7 Jのエネルギーで垂直に当たるようにする」「操作は1回だけ行う。」。ガラスは「厚さ4.0mm±0.2mmのガラスを3枚用意する。」とあり、「ガラスが割れたら,残りの2枚のガラスにb)〜d)の手順を繰り返して試験する。」と続きます(1枚に1回ずつ、3枚で試験します)
- 適用範囲:「ガラス破砕機能が対象とするガラスは強化ガラスとし,合わせガラスは含まない。」
- 表示:「f)取扱注意事項:フロントガラス及びガラスの種類によっては破砕できない旨の表示をする。」「g) 製造年月又はその略号,及び有効期限」
材料の区分は「鉄若しくは鉄系合金又は超鋼合金」で、硬さの基準は「HV760以上」です。「超鋼合金」は転載ページの表記で、超硬合金のことと読めますが、これは当サイトの読みです。「タングステン鋼」「特殊鋼」「硬質合金鋼」といった各社の呼び名が、この区分のどれにあたるかは、転載ページの文面だけでは判断できません。硬さ(HV760以上)、材料の区分と熱処理、規格の試験への合格が規格の要求で、各社の呼び名(タングステン鋼など)がどの区分にあたるかは文面だけでは分からない、というのが当サイトの読みです。
NCAC(2020年)は、14銘柄のガラス破砕突起部の硬さ(マイクロビッカース、各銘柄3検体の平均)も測っています。セラミック製の1銘柄(No.14)は「突起部がセラミック製なので適用外」とされ、残る13銘柄は749〜1,606HVでした。760HV未満はNo.7の749HVで、NCAC自身が次のように書いています:「ガラス破砕突起部の硬さは760HV未満の銘柄もありましたが、全ての銘柄でドアガラスの破砕ができました」。NCACの表で、No.7は大自工業「レスキューハンマー (FT-16)」です(2019年末に入手した検体の値で、現行品が同じ値とは限りません)。
一方、2020年の報告書の注には、2013年11月の旧テストについて「マイクロビッカース硬さ試験(…)で測定したガラス破砕突起部の硬さが400HV以下の銘柄はドアガラスを破砕することができませんでした。」とあります(旧報告の原文は、公式ページが閲覧できず、確認できていません)。
「JIS適合」と「JISマーク」の違いも、資料に出てきます。経済産業省は「国に登録された民間の第三者機関(登録認証機関)が、製品が規格に適合していることを認証すると、製品にJISマークを表示できます。」と書き、NCAC(2020年)の表では、「JIS適合との表示(JISマーク表示はなし)」の銘柄が2つ、JISマーク表示は1銘柄(ピックタイプ)でした。ただしマークがない銘柄が割れなかった、という結果ではありません(14銘柄すべてがドアガラスを割りました)。経済産業省は令和6年(2024年)に、ばねの力でガラスを割るポンチタイプも対象に加える改正があったとしています。
各社の公式ページ・取扱説明書の表示
公式ページや取扱説明書で確認できた文面を、7つ並べます。順位ではなく、「どう書いているか」の比較です。「確認できず」は、当サイトが読んだページ・PDFの範囲に記載がなかったという意味で、パッケージ裏面や箱の中の紙は読めていません。
| 製品(確認先) | 材質・硬さなどの表示 | 合わせガラスの注意書き | 使用期限・JISの記載 |
|---|---|---|---|
| セイワ「緊急脱出ハンマー IMP170」(製品ページ・取扱説明書) | 製品ページ:「窓ガラスをたたく部分は非常に頑丈で強度の高いタングステン鋼製で強化ガラスをたたいても壊れることなく丈夫にできています。」 | 取扱説明書:「フロントガラスは合わせガラスでできているため、本製品で叩いても割れません。」「※自動車の車種によってはサイドガラスが合わせガラスの場合があります。詳しくは自動車メーカーへお問い合わせください。」 | 取扱説明書:「一度でも使用した場合、外観上には異常がなくても破砕力が低下している可能性があります。本製品の買い替えをお願い致します。」JISマーク・使用期限の記載は確認できず |
| 大自工業(Meltec)「レスキューハンマー FT-16」(製品ページ・カタログ) | 製品ページの材質欄:「ハンマー部:特殊鋼」「カッター部:スティール」「本体部:樹脂」。カタログ(画像のPDFを目で読んだもの):「ハンマー ガラス面を容易に打ち砕きます。」 | 製品ページ・カタログの範囲では、確認できず | JISマーク・使用期限の記載は、製品ページ・カタログの範囲では確認できず |
| 長谷川刃物(CANARY)「緊急ツール JIS適合品(RE-20-J)」(製品ページ) | 「超硬ハンマーは小さい力でもサイドガラスを割ることができます。」「突起部の硬さ試験では硬さ760HV以上が合格ラインに対し弊社商品は1300HV以上という結果であった。」 | 「サイドガラス専用です。フロントガラス・リアガラス・合わせガラスには使用できません。」 | 「基本機能型としては、国内初となるJIS認証を2020年に取得しました。」「有効期限は製造から10年となります。」 |
| 大橋産業(BAL)「ブレイクハンマー No.636」(製品ページ・取扱説明書) | 「高周波焼入れを施した超硬金属のハンマーヘッド(硬度HV760以上)」。仕様の表には「ハンマーヘッド:SUJ2」ともあり、二つの表記が並んでいます(当サイトは解釈しません) | FAQ:「本製品はサイドガラス専用です。フロントガラスは合わせガラスでできているため叩いても割れません。」「※自動車の車種によってはサイドガラスおよびリアガラスが合わせガラスの場合があります。詳しくは自動車メーカーへお問い合わせください。」 | 「■JIS規格適合品」。JISマーク認証の記載は確認できず。取扱説明書:「一度でも使用した場合、外観上には異常がなくても切断力が低下している可能性があります。本製品の買い替えをお願い致します。」 |
| ホンダアクセス「レスキューマンIII」(製品ページ)。トヨタのFAQにも同じ製品の記載あり | 「■ハンマー:超硬合金/ABS樹脂」「軽量かつ、小型ながらドアガラスが割れる超硬合金製です。」 | ホンダ:「※フロントドアガラス、リアドアガラスが合わせガラスの場合、本商品では割ることはできません。適用できない車種の詳細については販売会社にお問い合わせください。」トヨタFAQ:「一部車両のドアガラスおよびリヤウィンドゥガラスには合わせガラスが使用されているため割ることができません。」 | ホンダ:「※性能維持のため、ご購入日から5年間を目安に新品をお買い求めください。」「期間内であっても使用後または強い衝撃が加わった場合には継続して使用しないでください。」 |
| ワイピーシステム「消棒RESCUE(YPS-005)」(製品ページ・FAQ)。消火機能付き | ガラスを割る突起部の材質・硬さの表示は、読んだ範囲では確認できず(製品ページの材質欄は「ヘッド:ABS樹脂、ボンベ:鉄」) | 「割れるガラスの種類:強化ガラス(割れた時コロコロとした小さな破片になりケガをしにくい) ※フロントガラスなどに使用されている合わせガラスは破砕はできません。」製品ページの注意事項:「フロントガラス(合わせガラスを使用したドアガラス、リアウィンドウガラスも)には使用できません。」 | 「第三者機関(JQA)の審査を経て、2018年11月1日に自動車用緊急脱出支援用具JIS D5716認証を取得致しました。」ページ内に認証番号の表記が2種類あり、当サイトは番号を載せていません。標準使用期間(有効期限)は「製造年月より5年」とあります。製品ページは、5年の根拠にエアゾール式簡易消火具の省令を挙げ、「切断機能、破砕機能においても5年を基準に劣化試験を行い機能に問題がないことを確認しております」と書いています |
| オートバックス「緊急脱出用ハンマー」(法人向けページ。商品ページは未確認) | 「先端に硬質合金鋼という素材を使用しているため、潰れたり摩耗したりしにくいため、いつでも安心して使用できます。」 | この法人向けページ内では、確認できず | 記載は、このページ内では確認できず |
表から読めることを、事実だけで整理します。
- 「超硬」「超硬合金」「タングステン鋼」「特殊鋼」「硬質合金鋼」と、材質の呼び方は各社で違います。硬さの数字(HV)を載せているのは、この表では長谷川刃物と大橋産業で、どちらも760という数字に触れています(長谷川刃物は「硬さ760HV以上が合格ライン」、大橋産業は「硬度HV760以上」)。
- 合わせガラスの注意書きは、読んだ範囲では、セイワ、長谷川刃物、大橋産業、ホンダアクセス(とトヨタ)、ワイピーシステムにありました。リアガラスの扱いは、書き方が違います。長谷川刃物は「サイドガラス専用です。フロントガラス・リアガラス・合わせガラスには使用できません。」と書き、ワイピーシステムは叩く場所に「後部のリアガラス」を挙げたうえで、合わせガラスを使ったリアウィンドウには使えないと書いています。セイワと大橋産業は、一部の車種ではリアガラスも合わせガラスだと、車の側の事情として書いています。
- 使用期限の表示は、この表の範囲では、ホンダ(5年を目安)、ワイピーシステム(製造年月より5年)、長谷川刃物(製造から10年)、セイワ・大橋産業(一度使用した後の買い替え)と、年数と使用後の扱いで書き方が分かれています。
- 大自工業とオートバックスは、読んだ範囲に合わせガラスの記載を確認できませんでした。パッケージや箱の中の取扱説明書には書いてある可能性があり、「書いていない」とは言えません。
カーメイト、エーモンなど、ほかの会社の脱出ハンマーは、公式サイトで製品を確認できず、表に入れていません。「製品が無い」という意味ではありません。
取り付け場所と、使用期限:資料の文面
- NCAC(2020年):「全ての銘柄で運転席から手の届く範囲に設置する旨の記述が見られました。また、エアバッグ付近を避ける旨の記述は4銘柄(No.1、5、6、12)に見られました。」
- セイワ:「シートベルトがロックした状態でも確実に手の届く場所に、設置してください。」と「以下のような場所には設置しないでください。・車両の窓付近や運転の妨げになる場所 ・ヒーターの熱風があたる場所・取り付け面が熱を持つ場所 ・エアバッグ付近・水がかかる場所」。
- NCAC(2020年)の消費者調査では、ハンマーを車に積んでいる876人のうち、トランクに設置が48人(5.5%)、運転姿勢のままで手が届くところが287人(32.8%)でした。製造時期が「記載されていない、不明」だったのは469人です。
- JIS D 5716は、有効期限の表示を求めています(上記の「g)」)。
水に沈んだとき、いつ窓を割るか:資料の書き方
まず、国土交通省が重要としているのは、冠水する前の避難です。国土交通省は2021年6月25日の報道発表で「台風等による豪雨時においては、道路が冠水する前に早急に避難することが重要です。」と書いています。そのうえで、JAFが実際に車を水に入れて確かめた実験と、国土交通省・メーカーの案内を、条件つきで並べます。車種・水位・向きが違うので、数字を他の車に当てはめることはできません。
| 実験 | 条件 | 原文(抜粋) |
|---|---|---|
| 窓割りテスト(2014年6月3日) | 運転席のサイドガラス。試した物は、ヘッドレスト・小銭入りビニール袋・スマートフォン・ビニール傘・車のキーと、脱出用ハンマー3種(ポンチ・金槌・小型ポンチ)。車種・水位の記載なし | 「①~⑤のものでは窓を割ることはできず、窓を割ることができたのは、脱出用ハンマーのみだった。ただし、フロントガラスは貫通しにくい合わせガラスのため、脱出用ハンマーでも割ることはできなかった。」 |
| ドア開けテスト(2014年6月3日) | セダン(運転席ドア)とミニバン(後席スライドドア)の2台。水深30/60/90/120cmで、車内からドアが開くかを○△×と秒数で記録(「後輪が浮いている状態」と「完全に水没した状態」で検証)。別に、車外からドアを開ける力を、通常と水深60cmで計測 | 「セダン、ミニバンともに「後輪が浮いている状態」では、車外の水位が高いためドアに外から強い水圧がかかり開けられなかった。」「セダン、ミニバンともに「完全に水没した状態」では、車内外の水位差が小さくなり、水の抵抗で重いものの、どちらのドアも開けることができた。」「水没時にドアも窓も開かない場合、車内外の水位の差が小さくならないとドアは開けることができない。」 |
| 水没テスト・増水(セダン、2010年4月8日) | セダンタイプを6m四方・深さ2mの穴に置き、水位を上げながら、運転席のドアが開くか、パワーウインドウが正常に作動するかを検証。結果の表では、運転席ドアは70〜120cmで「力は必要だが開閉可」、130cmで運転席ドアを開けて脱出(少しずつ水を入れた実験で、車内外の水位差が少ない)。パワーウインドウは100〜120cmで「作動せず」 | 「じょじょに増水した場合は車内への浸水も進み、車内外の水位がほとんど同じになって水圧の影響が少なくなるため、ドアを開けて脱出することができた。ただし、水位が高くなるほどドアが開けにくくなることは変わらない。」「セダンの場合、水位がドアノブ付近(80cm前後)になると窓やドアが開きにくくなる可能性が高いので、冠水路でクルマが動かなくなった場合は、車内にとどまらず早めに脱出すべきである。」 |
| 水没テスト・転落(ミニバン、同日) | ミニバンタイプをクレーンで水中に降下させ、運転席ドアやスライドドアが開くかを検証。水位90・110・120・140cmでは運転席ドア・スライドドアとも「開閉不可」で、この実験では145cmで「運転席側の窓を割ってドライバー脱出」(窓が水面より上か下かの記載はありません) | 「窓もドアも開かない場合、緊急脱出用ハンマーでガラスを割って脱出する。ただし、一気に水が流れ込んでくるので注意が必要。」 |
国土交通省・メーカーの案内は、次のように書いています。
- 国土交通省(2020年8月12日の別紙1):「①水位が低いうちにドアを開けて脱出する」「②水圧等でドアが開かない場合、窓を開いて脱出する」「③ドアも窓も開かない場合は、脱出用ハンマーで窓を割って脱出する。」「④それでも脱出できない場合も、あきらめないでください。浸水により内外の水位が同程度になると、ドアが開く可能性が高まります。」
- 国土交通省(2021年6月25日の別紙1):「車両が水没してしまった場合には早め早めに行動し、水位が低い内に脱出することが命を守るために重要です。」
- JAFのQ&A(2025年7月現在):「外からの水圧によってドアを開けることができず、窓ガラスも開かずハンマーもないといった最悪の状況になっても落ち着いて行動しましょう。」「次第に車内に水が入ってきますが、外の水位との差が小さくなったときがチャンスです。」
- 国土交通省(2019年11月27日、国内乗用車メーカー8社への調査):「水深がドアの下端にかかると、車外の水圧により内側からドアを開けることが困難となり、ドア高さの半分を超えると、内側からほぼ開けられなくなります。」
- 日産(セレナ):「水位が窓ガラスよりも高いとき、緊急脱出用ハンマーを使用した場合、割れたガラスが車室内に入り、ケガをするおそれがあります。」「緊急脱出用ハンマーで窓ガラスが割れない場合には、車内外の水位が同じ高さくらいまで浸水するのを待ち、ドアを強く押し開けて車外に脱出してください。」
- 国土交通省(2021年6月25日の別紙1):「水面が窓の下縁以上に達した状態で窓ガラスを破砕すると、割れた破片が水と共に車内に勢いよく流れ込む可能性がありますのでご注意ください。」
- 国土交通省の水中転落時の案内(掲載日は確認していません。「合わせガラス」の語はありません):「自動車は、状況や車種にもよりますが、水中に転落しても数分間浮いているので、その間に脱出します。」「窓ガラスが十分開かない場合は、水面より上にある側面か後面のガラスをハンマーで割って脱出します。」「窓が水面より上にあるうちに割る。」「前面の窓ガラスは、割ってもひびが入るだけで脱出できない。」「窓から脱出できない場合は、車室内の水面が胸か首にくるまで待ち、大きく息を吸い込んでからドアを開け脱出します。」
つまり、国交省は、水位が低いうちにドアから、開かなければ窓を開けて、ドアも窓も開かない場合にハンマーで窓を割る(2020年の別紙の①〜③)、窓を割るなら窓が水面より上にあるうちに(水中転落時の案内)、と書いています。国交省の2021年の別紙は、水面が窓の下縁以上に達した状態(窓が浸水し始めた状態を含みます)で割ると、割れた破片が水と共に車内に流れ込むので注意、日産のセレナのページは、水位が窓ガラスよりも高いときにハンマーを使うと、割れたガラスが車室内に入り、ケガをするおそれがある、と書いています。どの資料も、「水没したら窓を割ってはいけない」とも、「割れば必ず出られる」とも書いていません。水位の差が小さくなるのを待つ方法は、JAFが「窓ガラスも開かずハンマーもない」とき、日産のセレナのページが、ハンマーがない場合か、ハンマーで窓ガラスが割れない場合の話として書いています。割る水位をcmや秒の数字で一つに決めた資料は、確認できた範囲にありません。JAFの実験でドアが開きにくくなる水位(セダンで80cm前後)や、国交省の「ドア高さの半分を超えると、内側からほぼ開けられなくなります」は、ドアが開きにくくなる・開けられなくなる目安で、窓を割る水位の目安ではありません。「何分でドアが開かなくなる」という時間の数字も、確認できた資料にはありません(国交省の水中転落時の案内には「数分間浮いている」とあり、JAFのドア開けテストの表には、ドアを開けるのにかかった秒数があります)。
読み違えやすい点:資料の文面との対応
| よくある受け取り方 | 資料が書いていること |
|---|---|
| ハンマーがあれば、どの窓でも割れる | 割れるのは強化ガラス。合わせガラスについて、NCAC・経産省は破砕できない、国交省は割れない、JISは対象に含まない、JAFは割れなかった(割れない場合がある)と書いています。ドアガラスの種類を知らない人が、消費者調査で65.3%でした |
| サイドの窓は強化ガラス | ドアガラスにも合わせガラスを使う車種があります(国交省・NCAC・JAF・トヨタ・日産・ホンダ(「リアドアガラス」))。リアガラス(後部窓)にも使う車種がある、と書いているのは、国交省・NCAC・トヨタのほか、セイワ・大橋産業・ワイピーシステムです。メーカー8社の2020年のアンケートで、187車種中25車種(13.4%) |
| JISマークがなければ割れない | NCAC(2020年)は、JISマーク表示なしを含む14銘柄すべてがドアガラスを割りました。ただし、購入した14銘柄に限った結果です |
| 先端がタングステン・超硬なら確実 | JIS D 5716(2016年版)の基準は、材料の区分(鉄・鉄系合金・超鋼合金)、硬さHV760以上、試験合格です。NCACの測定で749HVの銘柄も割れました。一方、2020年の報告書は、2013年の旧テストで400HV以下の銘柄は割れなかったと書いています |
| 使ったことがあれば確実に割れる | NCACのアンケートで、使ったことのある188人のうち89人がガラスを破砕できませんでした(原因の内訳は不明)。国交省のJIS準拠の試験で3回中3回割れたのは約53% |
| フィルムを貼っていても割れる | NCAC:「強化ガラスでもフィルムを貼った場合には破砕できない可能性があります。」。取扱説明書にこの趣旨の記述があったのは13銘柄中5銘柄(No.1、5、6、12、13) |
| シートベルトカッターは付いていればよい | NCAC:「最初にシートベルトを切断しましょう」。水没時にシートベルトに拘束された状態でドアガラス等を破砕すると、「身動きのできない状態で車内に水が浸入して、かえって危険になる可能性があります」と書いています。テストした14銘柄のうち1銘柄はカッターが付いていませんでした |
| トランクに積んでおけばよい | NCAC・国交省・セイワ・大橋産業は、手の届く場所への設置を明記。消費者調査で積んでいる876人のうち、トランクは48人(5.5%) |
| 一度買えばずっと使える | ホンダは5年を目安(期間内でも使用後は継続して使用しないよう記載)、ワイピーシステムは製造年月より5年、長谷川刃物は製造から10年、JIS認証品は有効期限の表示が必要。NCAC調査で積んでいる876人のうち、製造時期が「記載されていない、不明」は469人 |
今回、確認できなかったこと
- NCAC 2012〜2013年の旧報告の原文。公式ページが閲覧できず、2013年に400HV以下の銘柄は割れなかったという記述は、2020年報告の注によるものです(国交省の資料には硬さの数値がありません)。
- 「フロントガラスは合わせガラスにすること」を義務づけた条文そのもの。NCAC・JAFの記載までしか確認できていません。
- 細目告示の別添37(PDF)の冒頭には「【2003.09.26】」の日付があり、現行の版かどうかは確認していません。
- NCACのページには2024年6月18日の更新日の表示があり、更新の内容は確認していません。
- JIS D 5716:2024の改正本文と、JIS R 3211の記号(T・TP・L・LP)の公式の表。JISの文面は転載サイトで読みました。
- 各社のパッケージ裏面・箱の中の取扱説明書。大自工業のカタログ(画像のPDF)は、目で読んだ転記で、文字列での照合はしていません。
- カーメイト・エーモンなどの脱出ハンマーの公式情報。
- 日産の新型車(2026年発売)で、ドアガラスの仕様が変わったという報道(レスポンス、2026年8月)の原典。取扱説明書の原文は確認できていません。
- セイワの取扱説明書にある「一度でも使用した場合、外観上には異常がなくても破砕力が低下している可能性があります。」(大橋産業は切断力)という表示の、根拠となる試験。公開資料に見当たりません。
- 消費者庁・警察・消防の注意喚起のページ。
- 現在の車の、合わせガラスの採用割合(NCAC調査は2020年)。
出典(確認日: 2026年11月5日)
- 国民生活センター「自動車用緊急脱出ハンマーによるガラスの破砕」(2020年8月20日)、報告書PDF、リーフレット
- 国土交通省(2020年8月12日 別紙1)、同(2021年6月25日)、別紙1、別紙2、同(2019年11月27日)、水没時の案内
- 経済産業省「緊急脱出支援用具」、道路運送車両の保安基準(e-Gov法令検索)、細目告示 別添37
- JIS D 5716:2016(転載)、JAF 窓割りテスト、ドア開けテスト、水没テスト、JAF Q&A(水没)、JAF Q&A(合わせガラス)
- セイワ IMP170(取扱説明書)、大自工業 FT-16(カタログ)、長谷川刃物 RE-20-J、大橋産業 No.636(取扱説明書)、ホンダアクセス レスキューマンIII、トヨタ FAQ、ワイピーシステム 消棒RESCUE(FAQ)、オートバックス、日産 セレナ
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割れるのは強化ガラスです。自分の車のドアガラスの種類を、先に取扱説明書か自動車メーカーのページで確認してください。
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アイキャッチ画像: “Red emergency hammer 20171026.jpg” by Santeri Viinamäki (Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0。列車内に設置された緊急脱出ハンマーの写真で、今回取り上げた製品とは関係がなく、自動車用の製品でもありません)

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