メルセデス・ベンツの車検も、国産車と同じ、道路運送車両法にもとづく継続検査です。この記事では、国土交通省・自動車検査登録総合ポータルサイト・損害保険料率算出機構・メルセデス・ベンツ日本の公開情報をもとに、車検の有効期間と受け方、必要書類、法定費用の考え方、輸入車に適用されるOBD検査、点検の種類を整理しました。車検費用の金額の目安は、公式に確認できないため載せていません。
📋 この記事の要点
✔ 自家用乗用自動車の車検の有効期間は、初回3年、2回目以降2年。有効期間の切れる2か月前から継続検査を受けられる(国土交通省)
✔ 検査にかかる費用は、検査手数料のほか、自動車重量税と自賠責保険料などの諸経費がある
✔ OBD検査は、輸入車は令和4年(2022年)10月1日以降の新型車が対象で、令和7年(2025年)10月1日以降の車検から実施
✔ メルセデス・ベンツ日本は、6か月無料点検、MB1年点検・MB2年点検、メンテナンスインジケーターを案内している
1. 車検(継続検査)の基本
📊 車検の基本
| 項目 | 内容(国土交通省) |
|---|---|
| 有効期間 | 自家用乗用自動車:初回3年、2回目以降2年 |
| 受けられる時期 | 継続検査(車検)は、有効期間の切れる2か月前から受けられる。有効期間満了日の2か月前から満了日までの間に受けても、残りの有効期間は失われない(令和7年4月1日施行の省令改正) |
| 検査を受ける場所 | 最寄りの運輸支局等。指定整備工場(民間車検場)に依頼する方法もある |
| 点検整備 | 道路運送車両法により、日常点検(使用者の義務)と定期点検整備が定められている。マイカーは、1年ごとに29項目、2年ごとに60項目の点検整備 |
📊 継続検査(車検)の必要書類(指定整備工場に依頼する場合は、工場に確認)
| 必要書類(検査場で受検する場合) | 備考 |
|---|---|
| 申請書 | OCR申請書専用3号様式 |
| 自動車検査証(車検証) | – |
| 自動車検査票 | 運輸支局等の窓口で配布。指定整備工場による指定整備の場合は、保安基準適合証 |
| 点検整備記録簿 | 電子化も可能 |
| 自動車損害賠償責任保険(共済)証明書 | 更新する車検証の有効期間を満足する証明書が必要 |
| 手数料納付書 | 自動車検査登録印紙を貼付。キャッシュレスの場合はその旨を記載 |
| 自動車重量税納付書 | キャッシュレス決済以外の場合は重量税印紙を貼付 |
| 納税証明書 | 原則不要(地方税のシステムに反映されるまで日数を要する場合は提示が必要) |
📌 補足
国土交通省の案内では、指定整備工場(民間車検場)に依頼する場合の必要書類は、依頼先の工場に確認するよう示されています。
2. 法定費用の考え方と、確認できた情報
📊 車検時にかかる法定費用の内訳
| 費用 | 内容 | 確認先 |
|---|---|---|
| 検査手数料 | 継続検査(車検)時の手数料(自動車検査登録印紙) | 自動車検査登録総合ポータルサイト「継続検査(車検)手数料」 |
| 自動車重量税 | 車検証の交付等を受ける者が納税義務者。車検証の取得までに、自動車重量税印紙を納付書に貼付して納める。税額は車両重量、環境性能などで決まる | 国土交通省「次回自動車重量税額照会サービス」 |
| 自賠責保険料 | 車検証の有効期間を満足する期間の加入が必要 | 損害保険料率算出機構、国土交通省 |
📊 自賠責保険料の見直し(届出ベース)
| 項目 | 内容(損害保険料率算出機構、2026年4月30日の届出案内) |
|---|---|
| 届出の内容 | 自賠責保険の基準料率が平均6.2%の引き上げとなる(金融庁長官への届出) |
| 自家用乗用自動車24か月(離島・沖縄県を除く)の例 | 現行17,650円から18,560円へ。910円(5.2%)の引き上げ |
| 適用時期 | 新料率は2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約に適用 |
⚠️ 費用は金額の目安を載せません
検査手数料や自動車重量税の金額は、車両重量・環境性能などで異なります。国土交通省の照会サービスで、次回の自動車重量税額を確認できます。
3. 輸入車のOBD検査(電子装置の検査)
OBD検査は、車に搭載された自己診断機能(OBD:車載式故障診断装置)を使って、自動ブレーキや車線維持機能などの電子制御装置の故障の有無を確認する検査です。国土交通省が制度を公表しています。
📊 OBD検査の概要
| 項目 | 内容(国土交通省) |
|---|---|
| 開始時期 | 令和6年(2024年)10月1日(輸入車は令和7年(2025年)10月1日)以降の車検で実施 |
| 対象車 | 令和3年10月1日(輸入車は令和4年10月1日)以降のフルモデルチェンジ車。対象車の車検証には「OBD検査対象」と記載 |
| 対象外となる期間 | 車検証に「OBD検査対象」とあっても、型式指定の日から2年かつ初回登録から10か月が経過するまでの間は対象外 |
| 検査の方法 | 検査用スキャンツールを接続し、故障に該当する情報(特定DTC)がないかなどを確認 |
| 接続機器の扱い | 運転席下部などのデータリンクコネクタに接続された機器(ドライブレコーダー等)は、あらかじめ外す |
| 不合格の場合 | 修理しなければ車検に通らない。地方運輸局長などの認証を受けた整備工場で修理 |
| 費用 | 整備工場で車検を受ける場合、OBD検査と故障の修理には費用がかかる。料金は整備工場に確認 |
💡 車検証の記載を確認しましょう
メルセデス・ベンツのような輸入車は、車検証に「OBD検査対象」と記載があるかが、対象かどうかの確認の第一歩です。記載の意味や、対象になる時期は、車検を依頼する整備工場にも確認してください。
4. メルセデス・ベンツの点検の種類(メルセデス・ベンツ日本の案内)
📊 メルセデス・ベンツの点検案内
| 点検 | 内容(メルセデス・ベンツ日本) |
|---|---|
| 6か月点検 | 新車登録から6か月後に実施する無料点検。メルセデス・ベンツ車両診断器による点検や、エンジンオイル、ブレーキ、バッテリーなど基本部分を含む主要箇所の16項目 |
| MB1年点検・MB2年点検 | 法定点検以外の項目で、メルセデスを最適なコンディションで維持するために、メルセデス・ベンツ グループ社が指定した点検項目 |
| メンテナンスインジケーター | MB1年点検・MB2年点検の時期が近づくと、メーターパネル内のインジケーターが点灯し、点検までの日数または走行距離を表示。走行距離または1年のどちらか早い方 |
| 車検と点検の違い | 車検は、国が定めた安全や環境の基準を満たしているかを、その時点の状態で確認する検査。合格したからといって、その先も安心して乗り続けられるものではない |
⚠️ メルセデス独自の点検と法定点検は別です
MB1年点検・MB2年点検は、法定点検以外の項目として案内されています。実施内容や費用は、依頼先の販売店・整備工場で確認してください。
5. 車検の依頼先を選ぶときの確認ポイント
📊 依頼先を比べるときの項目
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 整備工場の種別 | 指定整備工場(民間車検場)か、認証を受けた整備工場か。指定整備の場合は保安基準適合証が発行される(国土交通省) |
| OBD検査への対応 | 対象車の場合、OBD検査(スキャンツール)への対応の有無と、費用の扱い |
| メルセデス・ベンツ車の整備実績 | 整備工場が対象車種・年式の整備経験や診断機器を備えているか |
| 見積もりの内訳 | 法定費用(印紙・重量税・自賠責)と、点検・整備・部品交換の費用を分けて提示してもらう |
| 代車・納期 | 代車の有無と、部品取り寄せ時の納期の目安 |
| 保証 | 作業後の保証の範囲・期間 |
🧭 車検を依頼する流れ
車検証の有効期間と、OBD検査対象かを確認する
車検証の有効期間満了日と「OBD検査対象」の記載を確認します。
依頼先を2〜3か所に絞る
正規販売店、指定整備工場、認証工場、車検代行などから比べます。
見積もりを取る
法定費用と整備費用を分けてもらい、内訳を比べます。
メーターの表示や警告灯を伝える
メンテナンスインジケーターや警告灯の履歴を、依頼先に伝えます。
受け取り時に、点検整備記録簿を確認する
実施した点検・整備の内容と、次回の時期を確認します。
📝 車検前のチェックリスト
☑️ 車検証の有効期間満了日を確認した
☑️ 車検証の「OBD検査対象」の記載を確認した
☑️ 自賠責保険の期間が、更新する車検証の有効期間を満たしているか確認した
☑️ データリンクコネクタに接続しているドライブレコーダー等の機器があるか確認した
☑️ 警告灯・メンテナンスメッセージが出ていないか確認した
☑️ 見積もりで、法定費用と整備費用の内訳を確認した
☑️ 日常点検(タイヤ、灯火類、オイル、冷却水、ブレーキなど)を行った
6. よくある質問
📚 あわせて読みたい
まとめ
メルセデス・ベンツの車検も、国が定める継続検査です。自家用乗用車の有効期間は初回3年、2回目以降2年で、2か月前から受けられます。輸入車は令和7年10月1日以降の車検からOBD検査が実施されるため、車検証の「OBD検査対象」の記載を確認しましょう。費用は法定費用と整備費用に分けて見積もりを取り、メルセデス・ベンツ日本が案内する点検(6か月、MB1年・MB2年)と法定点検の違いも押さえておくと安心です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。制度・料金・基準・製品仕様は変更されることがあるため、最新の内容は、公的機関・メーカー・各公式サイトでご確認ください(2026年10月時点)。
アイキャッチ画像: 2023 Mercedes-Benz C-Class C220d AMG Line by Chanokchon, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons


コメント