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緊急時のために知っておきたいタイヤ交換の方法

ここでは今までタイヤ交換をやったことが無い人でもできるように、順番と手順を細かく説明しています。
いざという緊急の時だけではなく、タイヤのローテーションなど自分でチャレンジしてみましょう。

はじめてのタイヤ交換

 タイヤ交換と聞くと車初心者にはハードルが高いようにも感じてしまうかもしれませんが、案外簡単な作業で車載工具だけでできてしまうものです。

 万が一の時に困ってしまうことも考えて、タイヤ交換の手順は覚えておきたいことです。ここでの注意点としては、作業中に追突などの2次災害が発生しないようにしっかり安全を確保できる場所で作業することです。三角表示板やハザード灯など周囲のクルマにトラブルが起きていることを知らせることはとても大事なことです。

作業のポイント

・しっかりと安全性を確保すること
・ジャッキアップは必ず平らな場所ですることです。
・ホイールナットの本締めを忘れなくしっかりしましょう。

これでできる!タイヤ交換の10の工程

(1)安全に作業できる場所を確保

 ジャッキアップする場所は、平らで硬い路面であることが絶対条件です。傾斜が付いているとジャッキアップしている最中にクルマが動くこともあり、大変危険です。柔らかい路面では、ジャッキが沈み込んでしまうなど不安定で危険です。走行する車や歩行者、自転車などが来ないように周囲の安全を確保するのも大事なことです。

(2)サイドブレーキを必ず掛けておく

 クルマを平坦で安全な場所に停止させたら、サイドブレーキをしっかり掛けます(オートマ車の場合はシフトをPに入れる)。そして交換するタイヤの対角にあるタイヤに、タイヤ止めをセットして。これはジャッキアップ時にクルマが動いて、ジャッキが外れてしまうのを防ぐためです。

(3)ホイールナットをあらかじめ緩めておく

 完全にジャッキアップした状態でホイールナットをゆるめるとその力でタイヤが空転してしまうので、あらかじめホイールナットは少し緩めておきましょう。車載の工具を使って、反時計回りに力を掛けていけば、ナットを緩めることができます。ただし、この際は軽く緩める程度にしておき、ナットは外さないようにしましょう。

(4)ジャッキアップポイントにジャッキをかける

 重たい重量のクルマを持ち上げるジャッキアップポイントの鉄板は、大きな力が掛かっても大丈夫なように補強されています。ボディサイド下の鉄板の合わせ目がそれにあたります。目印の切り欠きがふたつあるのでその真ん中にジャッキをかけることです。

(5)タイヤに1番近いポイントにジャッキをかける

 交換するタイヤに1番近いジャッキアップポイントにジャッキをかけます。ミミの出っ張りに対して、ジャッキの凹みがしっかりとハマるようにすることです。ちゃんとハマっていない状態でムリにクルマを上げようとするとミミが折れる可能性もあります。

(6)ジャッキアップをする

 パンタジャッキの付属のレバーを使ってクルクルと回し、路面からタイヤが少し離れるまでクルマを持ち上げます。少し力が必要ですがコツを覚えればスムーズに回せるでしょう。ジャッキが傾いていないか注意し確認しながら、慎重に作業を進めていきましょう。

(7)タイヤのホイールナットを外す

 クルマが持ち上がったらホイールナットを外します。取り外したナットはなくさないようにちやんと保管しておきましょう。この時、ジャッキアップをする際は万が一、ジャッキが外れてしまった事態に備えて車体の下にスペアタイヤを置いておくなどして、十分な安全確保をすることも忘れないようにしましょう。

(8)タイヤを慎重に外す

 ナットがすべて外れたら、いよいよパンクしたタイヤを取り外し作業にかかります。大径タイヤはそれなりの重量がありますが、抱えるようにして持てば力がない人でもスムーズに取り外せるはずです。これでタイヤの取り外し作業は完了になります。

(9)タイヤの取り付け

 タイヤの取り付け工程の基本は、タイヤを取り外したのと逆の工程となりますが、注意する点がいくつかあります。大切なポイントはホイールナットを一度に閉め込んだりはせず、2〜3回に分けて均等に締め込んでいくことです。ナットがガタ付かなくなるまで、星形に締め込んでいくイメージです。ここでは本締めまで行わないで、ある程度の力で押さえて仮締めにしておきます。

(10)ナットの本締め

 (9)で紹介してように均等に仮締めができたらジャッキを降ろします。タイヤが接地したら、仮締めとおなじように2〜3回に分けてナットを本締めしていきます。この際に締め込み過ぎるとナット破損に繋がる恐れもあるので注意をしてください。理想はトルクレンチを使って既定トルクまで締め込むのがベストです。

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