N-BOXのパワーステアリングは、油圧ではなく電動パワーステアリング(EPS)です。ホンダ公式のオーナーズマニュアルでも「EPS(電動パワーステアリング)システム警告灯」として記載されており、エンジンルームの点検項目にも、パワーステアリングフルードのリザーバータンクは載っていません。ここでは、公式で確認できる内容に作り直します。
📋 この記事の要点
✔ N-BOX(2代目2022年版・3代目2024年版のオーナーズマニュアル)には、EPS(電動パワーステアリング)システム警告灯の記載がある
✔ エンジンルームの点検項目は、バッテリー、冷却水、ラジエーターキャップ、エンジンオイル、ウォッシャー液、ブレーキフルードなど。パワーステアリングフルードは載っていない
✔ 停車中や極低速で、ハンドルを繰り返し切る・力をかけて保持すると、EPSの温度が上がり、パワー装置の働きが制限されてハンドルが重くなる
✔ エンジンを止めて走ると、パワーステアリングのアシストがなくなり、ハンドルが非常に重くなる
✔ 初代N-BOXについては、公式資料で確認できなかった(要確認)
📑 目次
1. N-BOXのパワーステアリングはEPS(ホンダ公式)
📊 N-BOXのEPSに関するオーナーズマニュアルの記載(2026年9月25日確認)
| 項目 | ホンダ公式オーナーズマニュアルの記載(要旨) | 対象 |
|---|---|---|
| EPSシステム警告灯 | パワーモードをONにすると点灯し、エンジン始動後に消灯する。EPSシステムに異常があるときも点灯。常時点灯、あるいは全く点灯しないときは、ただちにHonda販売店で点検を受ける | N-BOX/N-BOX Custom 2022年版 |
| EPSシステム警告灯 | 警告灯が点灯し続けるときは、ただちにHonda販売店で点検を受ける。マルチインフォメーションディスプレイに「走行しないでください」と表示されたら、安全な場所に停車してHonda販売店に連絡する | N-BOX/N-BOX CUSTOM/N-BOX JOY 2024年版 |
| 温度上昇による制限 | 停車中や極低速でハンドルを繰り返し操作したり、力をかけて保持したりすると、EPSの温度が上昇し、システム保護のためパワー装置の働きが制限され、ハンドルが徐々に重くなる。温度が下がれば戻るが、保護機能が働く操作を繰り返すと、システムの故障につながるおそれがある | N-BOX/N-BOX Custom 2022年版 |
📌 補足
初代N-BOX(2011年〜2017年)のパワーステアリングの方式は、本記事では公式資料で確認できませんでした。お乗りの車の取扱説明書で、EPSの警告灯の記載があるかを確認してください。
2. 油圧式と電動式の違いと、点検の考え方
📊 パワーステアリングの方式と点検
| 方式 | 仕組み(一般) | フルードの点検 |
|---|---|---|
| 油圧式 | 油圧ポンプの力で、ハンドル操作を補助する | フルードの量・漏れ、ベルトの点検が必要(自動車点検基準に、パワー・ステアリング装置の「ベルトの緩み及び損傷」「油漏れ及び油量」の項目あり) |
| 電動式(EPS) | 電気モーターで、ハンドル操作を補助する | 油圧式のようなフルードの点検項目は、N-BOXのオーナーズマニュアルの点検項目に見当たらない |
🧭 自分の車の方式を確認する流れ
取扱説明書の警告灯一覧を開く
「EPS(電動パワーステアリング)」の名称があれば、電動式です。
エンジンルームの点検項目を確認する
N-BOXでは、リザーバータンクの一覧に、パワーステアリングフルードは含まれていません。
迷ったらHonda販売店に確認する
車台番号を伝え、お車のパワーステアリングの方式と、点検の必要な項目を確認します。
3. N-BOXで点検する液類(ホンダ公式)
N-BOXの取扱説明書に記載のある、点検・管理の対象になる液類をまとめます(3代目・2024年版の車両仕様一覧、Honda公式Q&Aより)。
📊 N-BOX(2024年版)の主な液類
| 液類 | 仕様(公式の記載) | 備考 |
|---|---|---|
| エンジンオイル | Honda純正オイル 0W-20。量は、オイルのみ2.4L、オイル+フィルター2.8L | 全グレード共通(3代目) |
| ブレーキフルード | Honda純正ブレーキフルード DOT3またはDOT4 | エンジンルーム内のリザーバータンクで点検 |
| 冷却水 | Honda純正ウルトラeクーラント(濃度50%)。容量は2.81L(リザーブタンク0.31Lを含む) | リザーブタンクで点検 |
| CVTフルード | Honda純正ウルトラHCF-2。2WDは2.5L、4WDは2.55L | |
| 4WDのみ | デファレンシャル: ウルトラHGO-μ(0.33L)、トランスファー: ウルトラDPSF-II(0.43L) |
📊 エンジンオイルの交換目安(Honda公式Q&A、2026年9月25日確認)
| エンジンオイルの交換目安(Honda公式Q&A) | 内容 |
|---|---|
| NA車(通常) | オイル: 10,000kmまたは12か月のいずれか早い時点。フィルター: 20,000kmまたは24か月ごと |
| NA車(シビアコンディション) | オイル: 5,000kmまたは6か月ごと。フィルター: 10,000kmまたは24か月 |
| ターボ車 | オイル: 5,000kmまたは6か月のいずれか早い時点。フィルター: 10,000kmまたは12か月のいずれか早い時点 |
4. ハンドルが重いときの確認と、依頼の目安
📊 ハンドルの重さに関する確認
| 状況 | ホンダ公式の案内・考え方 | 対応 |
|---|---|---|
| EPS警告灯が点灯したまま | ただちにHonda販売店で点検を受ける | 走行を控え、販売店に連絡 |
| 停車中にハンドルを何度も切った後で、重くなった | EPSの温度上昇で、パワー装置の働きが制限された可能性。温度が下がれば戻る | 操作を控えて様子を見る。繰り返すとシステムの故障につながるおそれがある |
| 走行中にエンジンが止まった | 走行中にエンジンを止めると、パワーステアリングのアシストがなくなり、ハンドルが非常に重くなる | ハンドルをしっかり持ち、安全な場所に停車する |
| 原因が不明な重さ・異音 | 一般には、複数の原因が考えられる | ディーラー・整備工場で診断してもらう |
📝 点検を依頼するときのチェックリスト
☑️ EPS警告灯の点灯の有無・タイミングを確認した
☑️ 症状(いつ・どんな操作で)をメモした
☑️ 取扱説明書で、パワーステアリングの方式を確認した
☑️ 見積に、パワーステアリングフルードなど、該当しない項目が含まれていないか確認した
☑️ 前回の点検整備の記録を用意した
⚠️ 注意
一般的な情報です。ハンドルの重さや警告灯は、安全に関わります。原因が分からないときは、Honda販売店などで点検を受けてください。
5. よくある質問
まとめ
N-BOXのパワーステアリングは電動式(EPS)で、ホンダ公式のオーナーズマニュアルにも、EPS警告灯やアシスト制限の説明があります。パワーステアリングフルードの交換を前提にした手順や周期は、N-BOXには当てはまらないため、取扱説明書で確認できる液類(エンジンオイル・ブレーキフルード・冷却水・CVTフルード)と、警告灯の対応を押さえておきましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。制度・料金・基準・製品仕様は変更されることがあるため、最新の内容は、公的機関・メーカー・各公式サイトでご確認ください(2026年10月時点)。
アイキャッチ画像: Honda N-BOX CUSTOM TURBO (6BA-JF5) by Tokumeigakarinoaoshima, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

コメント