警告灯が点いたら最初に何をする?色は目安で、案内はランプごと・会社ごとに違う理由を取扱説明書6社で確認

※この記事で紹介している動画は、2026年11月7日(土)19:00に公開予定です。公開までは、記事の中の動画は再生できません。公開後に再生できるようになります。

歌いながら話す動画『警告灯が点いたら最初に何をする?赤・黄・緑・青の意味と、点いた順の判断』の解説記事です。色の意味と、点いたときの案内を、国土交通省の告示・JAF・取扱説明書6社(トヨタ・ホンダ・日産・マツダ・スバル・スズキ)で確認し直し、動画で触れきれなかった補足と、別の切り口の整理を加えました(確認日 2026年10月25日)。

📋 この記事の要点

✔ JAFは警告灯の色を赤=危険、黄=注意、緑=安全と説明している。国土交通省の告示(第168条の表2)は主なランプの色を定めている。点いたときの対応(止まる・点検する)は、この表には書かれていない。

✔ 色は目安にとどまる。告示の表は後部霧灯・デフロスタの表示を黄、駐車制動装置・座席ベルト・非常点滅表示灯を赤としている(非常点滅表示灯は、方向指示器の矢印で代用できる場合がある。注2)。スズキ スペーシアの表ではACC・IG ONの表示灯もオレンジ。赤=故障、黄=軽い、とは言い切れない。

✔ 始動のとき点灯して、すぐ消えることを、トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・スバルの取扱説明書が書く。日産・スズキは「正常」と明記、スバルはABS警告灯の項で「正常」と明記している。トヨタ・ホンダは始動時の点灯の説明に「正常」の語は使わず、点かない・消えないときを「異常のおそれ」と書く。点灯と点滅では案内が違うランプがあり、エンジン警告灯は会社で案内が分かれる。

✔ 走行中に点いたときの案内は、ランプごと・会社ごとに違う。マツダ CX-5(KF)は停車・点検・処置の3つの項に分け、トヨタ アクアはただちに停車する案内と、ただちに点検する案内を書き分ける。赤の充電警告灯では、エンジンを止めるかどうかも車で違う。取扱説明書を開くのは、安全な場所に停車してから。

✔ 国土交通省のOBD検査(令和6年10月〜)は故障に該当する情報(特定DTC)を確認する。確認したページには、警告灯の点灯と合否の関係は書かれていない。

▶ YouTubeで見る(YouTube「くるまのかーぎーくん」)

1. 動画の内容(要約)

動画は、聞き役のかーぎーくんと、解説役のランプさんのかけ合いです。冒頭と章の頭、まとめで歌い、本文はリズムに乗せた会話です。歌の歌詞には数字や条件を入れず、数字は語りと画面の表で示しています。各章の開始時刻は、動画の概要欄の目次と対応しています。

章 開始 内容 使った公式情報
イントロ 00:00 歌のフック『警告灯 点いたら どうするの? 色とマーク見て 取説でかくにん!』と、今日の5つのポイント。取扱説明書を開くのは、安全な場所に停車してから (各章の出典)
1. 色の見方 00:32 JAFの色の説明(赤・黄・緑・青)、国土交通省の告示の表、色は目安であること(告示・スズキの表・色の呼び方) JAF、国土交通省 告示 第168条、各社の取扱説明書
2. 点灯か点滅か 01:49 始動のときの一斉点灯、点かない・消えないとき、エンジン警告灯の点灯と点滅の違い、水温の点滅と点灯 トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・スバル・マツダの取扱説明書、JAF
3. 走行中の判断 03:01 マツダの3つの項とトヨタの書き分け、赤のブレーキ(パーキングブレーキの確認)、赤の充電(エンジンを止めるか) マツダ CX-5(KF)・MAZDA3、トヨタ アクア、JAF、ホンダ フリード、スズキ スペーシア
4. 操作で消えるもの 04:06 パーキングブレーキ・ドア・シートベルト・燃料、連絡の仕方と消えたあと、車検のOBD検査 JAF、各社の取扱説明書、国土交通省 OBD検査
5. まとめ 05:49 点いた順の5つの確認と、締めの歌 (上記)
動画の歌の歌詞は『警告灯 点いたら どうするの? 色とマーク見て 取説でかくにん!』など、数字や条件を含まない一般的な内容に限りました。ランプごとの案内の違いは、画面の表と、この記事の次の章で整理します。

2. 動画で触れきれなかった補足

2-1. 国土交通省の告示(第168条の表2):書かれているのは「色」

保安基準の細目を定める告示の第168条第2項は、二輪自動車などを除く自動車について、表2に掲げるテルテール(警告灯・表示灯)の識別表示の照明は「同表の色欄に掲げる色とすること」と定めています。また、テルテールは、作動状態または異常状態を表示する場合と点検の場合以外は点灯しないこととされています(2025.2.28版。国土交通省の「保安基準(2026年3月31日現在)」のページが掲載している版)。

保安基準の細目告示に載る主な警告灯・表示灯の色の表(要約)
図:告示 第168条第2項の表2から主な行を要約した表(自作の図。原文の表は下の出典)

📊 告示 第168条第2項 表2の色(抜粋・要約)

色 表に載っているテルテール(抜粋)
赤 エンジンオイル(圧力)・冷却水(温度)・バッテリ及び充電システム・座席ベルト・駐車制動装置・非常点滅表示灯
黄 燃料タンク(残量)・原動機(異常)・アンチロックブレーキシステム(異常)・タイヤ空気圧監視装置・横滑り防止装置・後部霧灯・デフロスタ・後部デフロスタ など
緑 方向指示器・すれ違い用前照灯・前部霧灯・車幅灯・駐車灯・複数の灯火装置
青 走行用前照灯(ハイビーム)
黄又は赤 制動装置(異常)
黄、赤又は黄及び赤 前方・側方のエアバッグ(異常)

この表は色を決めていますが、点いたときの対応(止まる・点検する)は、この表には書かれていません。また、注15は、識別表示を本来の用途以外に使う場合は表の色以外で表示してもよいとしています。出典は国土交通省 第168条(PDF)と保安基準(2026年3月31日現在)です。協定規則第121号の和訳(UN R121)にも、テルテールは異常を確認したときなどを除き発光しないとする規定(5.3.5)がありますが、『赤=危険』のような色の意味の一般規定は確認できませんでした。

非常点滅表示灯(ハザード)のテルテールは表では赤ですが、注2は、方向指示器のテルテールの識別表示の2つの矢印が同時に点滅することができる場合は、その識別表示を非常点滅表示灯のテルテールの識別表示とすることができる、としています。ハザードの表示を方向指示器の矢印で代用している車かどうかは、車種で確認してください。

経過措置もあります。適用関係の整理告示(平成15年国土交通省告示第1318号)の第6条の第7項は、平成29年6月14日以前に製作された自動車(専ら乗用で乗車定員10人以上かつ車両総重量5トン超のもの、貨物用で車両総重量12トン超のもの、二輪自動車・三輪自動車・特殊な軽自動車などを除く)は、平成27年国土交通省告示第723号による改正前の細目告示第168条第2項に適合すればよい、と定めています。平成29年6月15日以降に製作された自動車でも、平成29年6月14日以前に指定を受けた型式指定自動車などは同様とされています。つまり、古い車の警告灯の色や表示は、現在の表2と違うことがあります。改正前の条文の内容までは確認していません(国土交通省の掲載PDFの表示は【2015.6.15】)。

確認できなかったこと: 令和8年国土交通省令第80号(2026年9月30日公布。一部は10月20日施行)に伴う細目告示の改正の有無は確認できていません。確認した第168条は、国土交通省が掲載している【2025.2.28】版です。ホンダの呼び方は「PGM-FI警告灯」で、取扱説明書の説明は「エンジンの排気ガス制御システムに異常があると点灯」です。エンジン警告灯に相当するという整理は、この記事での整理です。

色の一覧はこちらの記事も: 告示の表と、赤い水温警告灯の対処は、既存記事『警告灯の色の意味は?赤・黄・緑・青の違いと、一斉に点灯する理由、赤い水温警告灯の対処』でも整理しています。この記事は、点いた順に何を確認するかに絞っています。

2-2. JAFの色の説明と、車種で違う例

JAFは「クルマ何でも質問箱」で、「警告等の色や形で対応が変わってきます」とし、赤色=危険、黄色=注意、緑色=安全を表すと説明しています。さらに、ランプの色は国際規格(ISO)で決められていて世界共通、緑色の警告灯は方向指示器やヘッドライトが働いていることを表す表示などを指す、温度の高低は赤=高温・青=低温、ハイビームは青で表示するのが決まり、と書いています(2025年7月現在。JAF)。ISO 2575の原文は有料のため確認しておらず、この点はJAFの説明として紹介しています。

一方、確認したスズキ スペーシアの取扱説明書の表示灯の表では、低水温表示灯は緑です。温度の表示の色も車種で違う場合があるため、自分の車の取扱説明書の表で確認してください。

2-3. 色の呼び方と「色の列」の有無は、会社で違う

会社・資料 色の書き方(確認した範囲)
トヨタ アクア(2026.07〜) ブレーキ警告灯などに「(赤色)」「(黄色)」と書く。警告灯一覧は「システム異常などを警告します」、表示灯一覧は「システムの作動状況を表示します」
ホンダ フリード(2023) ブレーキ警告灯(レッド)、ブレーキシステム警告灯(オレンジ)と名称に色を書く
日産 ノート e-POWER(2210版) ブレーキ警告灯(赤色表示)、ブレーキシステム警告灯(黄色表示)
マツダ CX-5(KF)・MAZDA3(BP) 「(赤)」「(橙)」と色を併記する灯がある(i-stop警告灯(橙)・KEY警告灯(赤)など)
スバル フォレスター ブレーキ警告灯(赤色)、電動パーキングブレーキ警告灯(黄色)
スズキ スペーシア 警告灯・表示灯の表に「色」の列があり、赤・オレンジ・緑・青・白で書く。オレンジには燃料残量・ABS・エンジン・パワーステアリングのほか、ACC表示灯・IG ON表示灯も含まれ、赤にはセキュリティアラームインジケーターも含まれる

黄色の灯を、トヨタ・日産・スバルは「黄色」、ホンダ・スズキは「オレンジ」、マツダは「橙」と書いています。告示の色欄は「黄」ですが、取扱説明書の表記は会社で違います。

2-4. エンジン警告灯:点灯と点滅の案内は会社で分かれる

エンジン警告灯の点灯・点滅のときの各社の取扱説明書の案内の違い
図:エンジン警告灯(ホンダはPGM-FI警告灯、日産は故障警告灯MIL)の案内の比較(自作の図。大意)

📊 エンジン警告灯の案内(大意。短い引用は原文)

会社・資料 点灯のとき 点滅のとき
トヨタ アクア(2026.07〜) ハイブリッドシステム・エンジン電子制御システム・電子制御スロットルの異常。「ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡してください」 点灯と点滅を分けた記載は、このページの項では確認できなかった
日産 ノート e-POWER(2210版) 故障警告灯(MIL): エンジン電子制御システムの異常で点灯または点滅。すみやかに安全な場所に停車し、日産販売会社に連絡 同じ項(点灯または点滅)
マツダ MAZDA3(BP) 「ただちに安全な場所に停車し、マツダ販売店に連絡してください」。点灯/点滅し続けるときは高速走行をせず、すみやかに販売店で点検 同じ項
マツダ CX-5(KF) 「高速走行をせず、マツダ販売店で点検を受けてください」(「マツダ販売店で点検を受ける」の項)。点検を受けるときは、点灯/点滅したときの走行状態を販売店に連絡 同じ項
ホンダ フリード(2023)(PGM-FI警告灯) 排気ガス制御システムの異常。高速走行を避けて、ただちにHonda販売店で点検 各気筒の失火を検知。枯草などの可燃物のない安全な場所に停車し、10分以上エンジンを停止して冷えるまで待つ。再始動後に再び点滅するときは50km/h以下で最寄りの販売店へ
スバル フォレスター エンジン電子制御システムの異常。高速走行を避け、直ちに販売店で点検 触媒を損傷する可能性。速度を落として走行、急発進・急加速を避ける、急な上り坂を避ける、可能であれば荷物を減らす。点滅のまま、または点灯に変わったら直ちに販売店で点検(取扱説明書PDF 印刷ページ123ページ以降の警告灯の表)
スズキ スペーシア 電子制御システムの異常。点灯・点滅したときはスズキサービス工場で点検 失火を検知。すみやかに停車しエンジンを止める(触媒装置が溶損するおそれ)。枯れ草などのない安全な場所で、やむをえず走行する場合は低速で
JAF 点灯だけでは異常部位を特定できない。走行はお勧めしません、JAFへ救援要請 同左(点滅の別記載は確認できなかった)

エンジン警告灯は、告示の表では「原動機(異常)」の黄にあたるテルテールですが、取扱説明書の案内は、ただちに停車する案内から、高速走行を避けて点検する案内まで幅があります。マツダの場合、同じ会社でも、CX-5(KF)は点検の項、MAZDA3は停車の案内と、高速走行をせず点検する案内が並んでいます。エンジン警告灯の詳しい対処は、既存記事『エンジン警告灯が点灯したら、すぐ止めるべきか』も参考にしてください。

2-5. 赤い警告灯:案内は停車まで同じでも、そのあとが違う

📊 主な警告灯の案内の比較(大意。短い引用は原文。1車種の記述を全車に広げないこと)

警告灯 トヨタ アクア ホンダ フリード 日産 ノート マツダ スバル フォレスター スズキ スペーシア
油圧 ただちに安全な場所に停車し、販売店へ連絡 ただちに水平で安全な場所に停車→非常点滅→エンジン停止・3分ほど放置→量を確認→再始動。10秒以内に消灯しなければ販売店へ すみやかに安全な場所に停車し連絡。点灯したまま走行しない CX-5(KF): ただちに安全な場所に停車し、エンジンを止める。量を点検・補充 走行中に点灯したら、直ちに安全な場所に停車し連絡 ただちに安全な場所に停車し、エンジンを止めて連絡
充電 ただちに安全な場所に停車し、販売店へ連絡 エアコン等をOFFにして、ただちに販売店に修理を依頼。「一時的に停車する場合は、エンジンを停止しないでください」 すみやかに安全な場所に停車し連絡。点灯したまま走行しない CX-5(KF): ただちに安全な場所に停車し連絡。点灯したまま走行しない エンジン回転中に点灯したら、直ちに安全な場所に停車し連絡 ただちに安全な場所に停車し、バッテリー保護のためエンジンを止めて連絡
ブレーキ(赤) ただちに安全な場所に停車し連絡。走行を続けると危険 走行中に点灯したら、ブレーキペダルを軽く踏んで圧力を確認し、フルード量を確認。抵抗がない場合はただちに安全な場所に停める 走行中に点灯したら車両を停止し、ブレーキ液の量などを確認 ただちに安全な場所に停車し連絡 消灯しないときは直ちに安全な場所に停車し、連絡・点検 パーキングブレーキを完全に解除しても消灯しない・走行中に点灯したら、ただちに安全な場所に停車し連絡
エアバッグ(SRS) ただちに販売店で点検 常時点灯する場合は、ただちに販売店で点検 点灯しない・点灯し続けるときは、放置したまま走行しない MAZDA3: 点灯しない・点灯/点滅し続けるときは販売店で点検 走行しない。直ちに安全な場所に停車し連絡 (赤)点灯しない・消灯しない・運転中に点灯のときは、ただちに使用を止めて連絡
ABS ただちに販売店で点検 ただちに販売店で点検。通常のブレーキ性能は確保されるがABSは作動しない 高速走行や急ブレーキを避け、すみやかに販売会社で点検 販売店で点検(ブレーキ警告灯と同時なら、ただちに停車して連絡) すみやかに販売店で点検。通常のブレーキ性能は確保 サービス工場で点検(ブレーキ警告灯と同時に点灯したままなら、ただちに停車)

充電警告灯では、ホンダ フリードの取扱説明書が「一時的に停車する場合は、エンジンを停止しないでください」と書き、その理由として「エンジンを始動すると、バッテリーが急速に放電します」と説明しています。一方、スズキ スペーシアは、バッテリー保護のためエンジンを止めるよう書き、JAFも安全な場所でエンジンを停止するよう案内しています(ホンダ・スズキ・JAF)。どちらが正しい、という話ではなく、車ごとの取扱説明書の案内です。

赤のブレーキ警告灯は、JAFが「パーキングブレーキを解除して消灯するか確認してください」と書いており、スズキも解除忘れに注意するよう書いています(JAF)。出典は各社の取扱説明書: トヨタ・ホンダ・日産・マツダ CX-5(KF)・スバル・スズキ。

2-6. 取扱説明書の「分け方」:マツダの3つの項とトヨタの書き分け

取扱説明書の警告灯の分け方の例(マツダ CX-5とトヨタ アクア)
図:マツダ CX-5(KF)の3つの項と、トヨタ アクアの書き分け(自作の図。見出しは取扱説明書の表記)
資料 見出し・書き分け 含まれる警告灯(抜粋)
マツダ CX-5(KF)(停車の項) 「ただちに安全な場所に停車する」 ブレーキ・充電・オイル(油圧)・高水温・電動パワーステアリング
マツダ CX-5(KF)(点検の項) 「マツダ販売店で点検を受ける」 マスター警告・ABS・電動パーキングブレーキ・エンジン警告灯・i-stop・AT警告 など
マツダ CX-5(KF)(処置の項) 「処置する」 燃料残量・シートベルト・ウォッシャー液残量・半ドア など
トヨタ アクア(2026.07〜) ただちに安全な場所に停車し、トヨタ販売店へ連絡 ブレーキ(赤)・充電・油圧・エンジン
同上 ただちにトヨタ販売店で点検 ブレーキ(黄)・SRSエアバッグ・ABS&ブレーキアシスト・パワーステアリング
同上 燃料を補給する / シートベルトを着用する 燃料残量(約5.4L以下)・シートベルト非着用
スズキ スペーシア 「ただちに安全な場所に停車して処置をしてください」(「こんなときどうする?」の「警告灯が点灯したら?」) 詳細は警告灯ごとのページ(3-87〜3-94)で案内が分かれる
マツダ MAZDA3(BP) 「警告灯/表示灯が点灯、点滅した場合は、ただちに安全な場所に停車し適切な処置を行なう。」(総論) 個別のページでは、ABSは「マツダ販売店で点検を受けてください」など、灯ごとに案内が違う

このように、取扱説明書の総論は「ただちに安全な場所に停車」と書いていても、灯ごとのページでは「点検」「処置」と案内が分かれることがあります。総論の一文だけでなく、その灯のページを読むことが大切です。

2-7. 操作で消える灯・消えたあと・連絡

項目 書かれている内容(大意。短い引用は原文) 出典
パーキングブレーキ(赤のブレーキ警告灯) 解除して消灯するか確認。解除しても消灯しない場合、走行することは危険で、JAFへ救援要請 JAF
半ドア 全てのドアが確実に閉まっているか確認。閉まっていても点灯するときはドアスイッチ故障の可能性があり、点検が必要 JAF
シートベルト 座席に荷物を置くと乗車していると認識される場合がある。荷物を床・トランクに移すか、その座席のシートベルトをする。改善しなければセンサーの故障が考えられ、点検 JAF
燃料残量 点く残量は車で違う: トヨタ アクア約5.4L以下 / ホンダ フリード約6.3L(2WD)・約6.0L(AWD) / 日産 ノート約5.5L以下 / スバル フォレスター約9L以下 / マツダ CX-5(KF)9L前後。JAFは一般的に5〜10Lで点灯と説明 JAF・各社の取扱説明書
消えたとき トヨタ: 「点灯・点滅しても、その後消灯すれば異常ではありません」。ただし同じ現象が再度発生した場合は販売店で点検。マツダ: 「消灯すれば問題ありませんが、消灯しない場合、または再度点灯/点滅する場合はマツダ販売店にご相談ください」 トヨタ・マツダ
連絡するとき マツダ: 点検を受けるとき、エンジン警告灯が点灯/点滅したときの走行状態を販売店に連絡。JAF: 連絡の際に現在の状況を説明 マツダ・JAF

JAFは、エンジン・エアバッグ・ABS・EPS・水温などの警告灯のページで、点灯・点滅している状態での走行は保安基準違反となる可能性があるとしています(JAFのエンジン警告灯のページなど)。

2-8. 車検のOBD検査との関係

項目 国土交通省の案内(大意)
始まり 令和6年10月1日(輸入車は令和7年10月1日)から、車検に「電子装置の検査」(OBD検査)が追加
検査の内容 検査用スキャンツールを接続し、故障に該当する情報(特定DTC)がないかなどを確認
対象 令和3年10月1日(輸入車は令和4年10月1日)以降のフルモデルチェンジ車。車検証に「OBD検査対象」と記載。車検証に記載があっても、型式指定の日から2年かつ初回登録から10か月が経過するまでは対象外
(整備事業者向けの案内) 令和3年10月1日(輸入車は令和4年10月1日)以降に型式指定を受けた新型車で、車検証の備考欄に「OBD検査対象」と記載された車両(大型特殊自動車・被牽引自動車・二輪自動車を除く)が対象
不合格のとき 修理しなければ車検に通らない。認証を受けた整備工場で修理
受検前の注意 差し込み口に接続された機器(ドライブレコーダー等)は、あらかじめ外す

出典は国土交通省「OBD検査とは?(ユーザー向け)」です。このページには、警告灯の点灯と車検の合否の関係は書かれていません(確認した範囲。他の資料は確認していないため、関係がないとは言えません)。警告灯の原因は、販売店や整備工場で点検を受けてください。

補足(OBD点検): 国土交通省の整備事業者向けのページには、OBD検査とは別に、法定点検の一種である「OBD点検」(令和3年10月1日から追加された「車載式故障診断装置の診断の結果」の点検)の説明があります。OBD検査やOBD確認と異なり、対象は大型特殊自動車・被牽引自動車・二輪自動車以外のOBDを搭載したすべての自動車とされています。

3. 違った観点から整理する

3-1. 案内の言葉の強さで並べる(筆者の整理)

ここからは、取扱説明書の案内の文言を並べ替えた筆者の整理です。強さの順位ではなく、書かれている言葉の違いの整理で、同じランプでも会社・車種で位置づけが変わります。

書かれている言葉 例(確認した取扱説明書) ランプの例
走行しない・使用を止める スバル フォレスター・スズキ スペーシア: SRSエアバッグ警告灯は、走行しない/ただちに使用を止める SRSエアバッグ
ただちに・すみやかに安全な場所に停車 トヨタ アクア・マツダ・日産(「すみやかに」)・スズキ・スバル: 油圧・充電など。トヨタ・マツダ MAZDA3・日産(「すみやかに」)はエンジン警告灯も 油圧・充電・ブレーキ(赤)・エンジン(会社による)
高速走行を避けて点検 ホンダ フリード・スバル フォレスター(エンジン警告灯の点灯)、マツダ CX-5(KF)(「高速走行をせず」) エンジン警告灯(会社による)
ただちに/すみやかに点検 トヨタ アクア: SRS・ABS・パワステ(ただちに)。ホンダ フリード: ABS(ただちに)。日産・スバル: ABS(すみやかに) ABS・エアバッグ・パワーステアリング
処置する マツダ CX-5(KF)の「処置する」の項: 燃料・シートベルト・半ドア など 燃料・シートベルト・半ドア

3-2. 場面別:何を確認するか

場面 確認すること 根拠
エンジンをかけたとき(一斉点灯) 数秒〜始動後に消えるか。点かない・消えないときは点検(特にエアバッグ・ABS) トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・スバル・JAF
走行中に点いたとき 落ち着いて色と絵を見る。取扱説明書を開くのは、安全な場所に停車してから。そのランプの案内に従う(停車の案内か、点検か)。点滅かどうかも見る トヨタ(「落ち着いて」対処するよう案内)・各社の個別の案内
停車したあと パーキングブレーキ・ドア・シートベルト・燃料など操作で消えるものを確かめる。水温・油圧・充電は各社の手順 JAF・各社
連絡するとき 販売店・JAFへ。点いたときの走行状態や現在の状況を伝える マツダ・JAF
消えたあと 同じ現象が再度発生したら販売店で点検 トヨタ・マツダ
車を替えたとき 警告灯の形・色・案内は車種ごとに違うので、取扱説明書の警告灯のページを確認 各社の取扱説明書(表記・案内が会社・車種で違う)

3-3. よくある思い込みを検証する

思い込み 確認した資料の内容 判定
赤が点いたら、必ずエンジンを止める ホンダ フリードの充電警告灯は、一時的に停車する場合はエンジンを止めない。スズキ・JAFは止める案内。JAFの赤のエアバッグ・半ドア・シートベルトの案内には、エンジン停止の指示はない 灯と車で違う。取扱説明書で確認
黄(オレンジ)なら、急がなくていい トヨタ アクア・日産 ノート・マツダ MAZDA3のエンジン警告灯は、安全な場所への停車を案内。JAFも、エンジン警告灯・EPS警告灯は走行をお勧めしないとしている 黄=軽い、とは言えない
点滅の方が点灯より重い ホンダ フリード・スズキのエンジン警告灯は点滅の案内が別。マツダ CX-5(KF)・スズキの水温は、点灯の方が重い書き方 灯によって逆
一斉に点灯するのは故障 日産・スズキの取扱説明書は、始動のとき点灯して消えることを「正常」と書き、スバルはABS警告灯の項で「正常」と書く。トヨタ・ホンダは、点灯して数秒後または始動後に消灯すると説明し、点かない・消えないときを「異常のおそれ」とする(始動時の点灯の説明には「正常」の語はない) 点いて、すぐ消えるのは取扱説明書の記載どおり(ランプ・車種で確認)。点かない・消えないときが要確認
消えたから問題ない トヨタ: 消灯すれば異常ではないが、同じ現象が再度発生したら点検。マツダ: 再度点灯/点滅する場合は相談 再発したら点検
赤は全部故障を表す 告示の表では、非常点滅表示灯・駐車制動装置・座席ベルトも赤。JAFの赤のページに半ドア・シートベルトがある 操作で消えるものもある
警告灯が点いていると、車検に通らない 国土交通省のOBD検査のページには、警告灯の点灯と合否の関係は書かれていない。JAFは、点灯・点滅したままの走行は保安基準違反となる可能性があるとしている このページでは確認できない(断定しない)
警告灯が点いたら点いた順に確認する5つの手順
図:点いた順の5つの確認(自作の図)

4. よくある質問

Q. 赤い警告灯が点いたら、必ず止まるべきですか?

A. 確認した取扱説明書は、ブレーキ・充電・油圧などの赤い警告灯で「安全な場所に停車」を案内しています。一方、同じ赤でも、エアバッグはJAFが「すみやかに点検」、半ドアやシートベルトは確認や操作で対処する案内など、ランプごとに違います。走行中は落ち着いて安全な場所に停車し、そのランプの案内を取扱説明書で確認してください(取扱説明書を開くのは停車してからです)。

Q. 黄色(オレンジ)の警告灯なら、そのまま走り続けても大丈夫ですか?

A. 一律には言えません。トヨタ アクア・日産 ノート・マツダ MAZDA3のエンジン警告灯は安全な場所への停車を案内し、ホンダ フリード・スバル フォレスターは点灯のとき高速走行を避けて点検、とあります。JAFも、エンジン警告灯とEPS警告灯では走行をお勧めしないとしています。

Q. エンジンをかけたとき、警告灯が一斉に点いて消えるのは故障ですか?

A. トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・スバルの取扱説明書は、スイッチをONにしたときに点灯して、すぐ消えることを説明しています。このうち日産(「正常なときは」)・スズキ(「正常です」)・スバル(ABS警告灯などの項の「正常です」)は「正常」と明記しています。トヨタ・ホンダは始動時の点灯の説明に「正常」の語は使わず、点かない場合や消えない場合を「システム異常のおそれ」として点検を案内しています。特にエアバッグやABSは、点かないときも、ただちに点検するようトヨタは注意しています。

Q. 点灯と点滅では、どちらが危険ですか?

A. ランプによって逆になります。ホンダ フリードのエンジン関係の警告灯は点滅のとき安全な場所に停車するよう案内し、マツダ CX-5(KF)の水温警告灯は点滅は「ゆっくり走行」、点灯は「ただちに停車」です。取扱説明書の、そのランプのページで確認してください。

Q. 警告灯と、車検のOBD検査は関係がありますか?

A. 国土交通省のOBD検査は、検査用スキャンツールで故障に該当する情報(特定DTC)がないかなどを確認するものです。確認したページには、警告灯の点灯と合否の関係は書かれていませんでした。不合格なら修理しないと車検に通らない、とされています。

5. あわせて読みたい・まとめ・出典

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📖 警告灯の色の意味は?赤・黄・緑・青の違いと、一斉に点灯する理由、赤い水温警告灯の対処【2026年】(色の一覧と水温警告灯の対処)

📖 エンジン警告灯が点灯したら、すぐ止めるべきか(エンジン警告灯を詳しく)

📖 オーバーヒートしたと感じたときの正しい対処法(水温が上がったとき)

まとめ

警告灯が点いたら、(1)色と絵を見る(色は目安で、案内はランプごと)、(2)始動のときか走行中か、点灯か点滅かを見る、(3)走行中は落ち着いて、取扱説明書を開くのは安全な場所に停車してから、(4)操作で消えるものを確かめる、(5)販売店かJAFに連絡して状況を伝える、という順に確認します。消えても、また点いたら点検です。会社・車種・年式で案内が違うため、迷ったら取扱説明書の、そのランプのページを開いてください。

免責・出典(確認日 2026年10月25日)

この記事は国土交通省・JAF・各社の取扱説明書の大意です(短い引用は原文)。取扱説明書は車種・年式・仕様により異なり、改訂されることがあります。警告灯が点灯したときは、安全な場所に停車してから、自分の車の取扱説明書の案内を確認し、不安なときは販売店・JAFに連絡してください。個別の車の診断を行うものではありません。令和8年国土交通省令第80号(2026年9月30日公布。一部は10月20日施行)に伴う細目告示の改正の有無は確認できていません(確認した第168条は【2025.2.28】版)。スバル フォレスターの取扱説明書は、PDFの文字情報が機械的に読めなかったため、印刷ページ123ページ以降の警告灯の表を画像で読んで確認しました。

・JAF クルマ何でも質問箱「警告灯が点灯した場合の対処法を教えてください」

・JAF クルマのトラブル診断 赤色の水温警告灯

・JAF クルマのトラブル診断 ブレーキ警告灯(赤色)

・JAF クルマのトラブル診断 油圧警告灯

・JAF クルマのトラブル診断 バッテリー警告灯

・JAF クルマのトラブル診断 エアバッグ警告灯

・JAF クルマのトラブル診断 半ドア警告灯

・JAF クルマのトラブル診断 シートベルト警告灯

・JAF クルマのトラブル診断 エンジン警告灯

・JAF クルマのトラブル診断 ABS警告灯

・JAF クルマのトラブル診断 EPS警告灯

・JAF クルマのトラブル診断 燃料残量の警告灯

・国土交通省 保安基準の細目を定める告示 第168条(PDF・2025.2.28版)

・国土交通省 道路運送車両の保安基準(2026年3月31日現在)

・国土交通省 協定規則第121号(和訳PDF)

・国土交通省 OBD検査とは?(ユーザー向け)

・国土交通省 OBD検査(整備事業者向け)

・国土交通省 適用関係の整理告示 第6条(PDF)

・トヨタ アクア(2026.07〜)取扱説明書「警告灯がついたときは」

・トヨタ アクア 取扱説明書(PDF・2607版)

・ホンダ フリード/フリード+ 2023 取扱説明書「警告灯の点灯/点滅」

・ホンダ フリード 2023 取扱説明書「警告灯」

・ホンダ フリード 2023 取扱説明書「警告灯一覧」

・日産 ノート e-POWER(2210版)取扱説明書(PDF)

・マツダ CX-5(KF)取扱説明書「警告灯が点灯、点滅したときは」

・マツダ CX-5(KF)取扱説明書「ただちに安全な場所に停車する」

・マツダ CX-5(KF)取扱説明書「マツダ販売店で点検を受ける」

・マツダ CX-5(KF)取扱説明書「処置する」

・マツダ MAZDA3(BP)取扱説明書「警告灯について」

・マツダ MAZDA3(BP)取扱説明書「ブレーキ警告灯」

・マツダ MAZDA3(BP)取扱説明書「エンジン警告灯」

・スバル フォレスター 取扱説明書(PDF)

・スズキ スペーシア 取扱説明書(PDF)

図はすべて自作のイラスト・図で、AI生成画像は使っていません。ランプの形・色は車種で異なります。音声はVOICEVOX(四国めたん・玄野武宏)です。

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