自動運転レベル3、日本の市販車は今どうなっている?ホンダ・レジェンドのその後

「自動運転レベル3」という言葉、聞いたことはあっても実際にどんな車で体験できるのか、ご存知でしょうか。2026年時点での市販車の状況を整理します。

📋 この記事でわかること

  • レベル3とはどんな自動運転か
  • 世界初の型式指定を取得したホンダ「レジェンド」
  • 海外ではメルセデス・ベンツが先行
  • 今後の見通し
  • 現状、多くの市販車はレベル2にとどまる

レベル3とはどんな自動運転か

自動運転のレベルは0〜5の6段階に分類されており、レベル3は「条件付運転自動化」と呼ばれます。特定の条件下(高速道路の渋滞時など)ではシステムが運転操作の主体となりますが、システムが介入を要求した際には、運転者が速やかに運転を引き継ぐ必要があるという特徴があります。ドライバーが常時周囲を監視する必要があるレベル2までとは、この点で一線を画します。

世界初の型式指定を取得したホンダ「レジェンド」

ホンダの「レジェンド」は、2021年3月にレベル3の型式指定を世界で初めて取得した市販車として知られています。ただし、生産は限定100台のみで、すでに生産終了しています。つまり、日本国内で現在新車として購入できるレベル3市販車は存在しない状況です。

海外ではメルセデス・ベンツが先行

日本国内ではレベル3の新車販売が事実上止まっている一方、海外に目を向けるとメルセデス・ベンツが着実に実用化を進めています。2023年1月、アメリカ・カリフォルニア州で「Sクラス」と電気自動車「EQS」向けのレベル3システム「ドライブ・パイロット」が認可され、これは米国で初めてSAE基準のレベル3を実現した事例となりました。ただし当初は日中の高速道路で時速約64km以下という制限付きでした。さらに2025年初頭には、ドイツで新バージョンの提供が始まり、前方の追随車両を認識できれば右車線において時速95kmまでの走行が可能になるなど、対応速度域が着実に広がっています。日本車メーカーではホンダに続き、メルセデス・ベンツ、BMW、ステランティスといった欧米メーカーもレベル3の販売に参入しており、国際的には複数ブランドが横並びで実用化を競う段階に入っています。

今後の見通し

次世代のレベル3対応車について、トヨタ・日産・ホンダの国内大手3社が、2026年から2028年にかけての投入を計画しているとされています。実現すれば、より幅広い車種・条件でレベル3の自動運転機能を利用できるようになる可能性があります。

現状、多くの市販車はレベル2にとどまる

2026年時点で、国内メーカー各社が販売する車の自動運転機能の多くは、レベル2(部分運転自動化)の段階にあります。トヨタ・ホンダ・日産・スバル・マツダなど主要メーカーが、軽自動車からSUV・ミニバンまで幅広い車種に運転支援システムを搭載していますが、これらはあくまでドライバーが常時運転の責任を持つレベル2の機能です。「自動運転機能付き」という表記だけを見て、レベル3以上の性能を期待しないよう注意が必要です。

その先にある「レベル4」との違い

レベル3が「システムが運転を担うが、いざという時は人間が引き継ぐ」段階であるのに対し、レベル4は限定されたエリア内であれば運転者を必要としない「完全無人運転」が可能な段階です。日本では2023年4月の法改正でレベル4の公道走行が条件付きで解禁され、福井県永平寺町の公道(約2km)でのレベル4バス運行や、茨城県日立市のBRT専用道(約6.1km)における中型バスのレベル4営業運行(2025年2月開始)など、限定されたルートでの実証・実用化が先行しています。乗用車の分野でも、2026年には東京・大阪で商用のロボタクシーサービスが始まる見通しとされており、私たちが自家用車として購入できるレベル3以上の車が登場するよりも先に、決まったエリア・ルートを走る公共交通・タクシーの分野でレベル4の実用化が進んでいくという流れが見えてきています。ちなみに、運転者そのものが不要でエリアの制約もない「レベル5」の実現には、まだ大きな技術的ハードルが残されており、具体的な実現時期のめどは立っていません。

まとめ

自動運転レベル3は、限定的ながらもシステムが運転の主体となれる段階ですが、2026年時点で日本国内に新車として買えるレベル3市販車はなく、ホンダ・トヨタ・日産による次世代モデルの投入が2026〜2028年に予定されている段階です。現在市販されている「自動運転機能」の多くはレベル2であることを踏まえ、購入・検討の際は搭載機能のレベルを正確に確認しましょう。

出典・免責

本記事の内容は、2026年9月2日確認時点の複数の自動運転専門メディアの情報をもとにまとめています。各メーカーの開発・投入計画は変更される可能性があるため、最新情報は各メーカーの公式発表をご確認ください。

アイキャッチ画像: Ten and Two by Eric, CC BY 2.0

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