ヨーロッパの車には標準装備されていることが多い「リアフォグランプ(後部霧灯)」。一方で日本車では、寒冷地仕様車などの一部を除き、あまり見かけません。この違いはどこから来るのでしょうか。
📋 この記事でわかること
- リアフォグランプとは
- なぜ欧州車には標準装備が多いのか
- なぜ日本車には少ないのか
- 後付けする場合は保安基準に要注意
- 正しい使い方
リアフォグランプとは
リアフォグランプは、濃霧や豪雨など視界が著しく悪化した際に、通常のテールランプよりも強い光で自車の存在を後続車に知らせるための灯火です。テールランプだけでは見えにくくなるような悪天候時に、追突事故を防ぐことを目的とした安全装備です。
なぜ欧州車には標準装備が多いのか
ヨーロッパでは、リアフォグランプの装着が法的に義務付けられています。濃霧が発生しやすい地域が多いことも背景にあり、安全上の必要性から標準装備化が進みました。そのため、欧州で販売される車はほぼすべてにリアフォグランプが備わっています。
なぜ日本車には少ないのか
日本では、リアフォグランプの装着は義務付けられていません。あくまで補助的な灯火という位置づけのため、装備するかどうかはメーカーやグレードの判断に委ねられています。結果として、国内向けの国産車では、寒冷地仕様車を中心にオプション設定されることが多く、全車標準装備とはなっていないのが実情です。ただし近年は、国際基準への準拠が進んだことで、標準装備される車種も徐々に増えてきています。
後付けする場合は保安基準に要注意
標準装備されていない車に、後付けでリアフォグランプを追加することも可能ですが、保安基準を満たさなければ車検に通りません。主な基準として、灯火の色は赤色のみ、光源の明るさは35W以下、取り付け位置はレンズの上端が地上1m以下・下端が地上0.25m以上で、ブレーキランプから100mm以上離す必要があります。個数にも制限があり、1個のみ取り付ける場合は車両中央か右半分に、2個取り付ける場合は左右対称に設置しなければなりません。DIYでの後付けを検討する場合は、これらの基準を満たす製品を選び、正しい位置に取り付けることが不可欠です。少しでも不安がある場合は、取り付け作業ごと専門店に依頼するのが安全です。
正しい使い方
リアフォグランプは、あくまで濃霧や豪雨などで視界が著しく悪化したときだけ使うものです。晴天時や通常の夜間走行で点灯させると、後続車の目に強い光が直接入り、かえって視界を悪化させ、迷惑になってしまいます。
- 視界が著しく悪い(霧・豪雨・吹雪等)ときのみ点灯する
- 視界が回復したら、速やかに消灯する
- 常時点灯や、点け忘れによる点灯しっぱなしは避ける
装備されていても存在を知らない、あるいは使い方を知らないドライバーも多く、誤って常時点灯してしまうケースが後続車から「まぶしい」と指摘される原因になっています。自分の車にリアフォグランプが付いている場合は、スイッチの位置と正しい使用場面を確認しておくとよいでしょう。
まとめ
リアフォグランプは、欧州では法規制により標準装備が一般的な一方、日本では義務化されておらず装備率が低い灯火です。装備されている場合は、悪天候で視界が著しく悪いときだけ使い、視界が回復したら消灯するというマナーを守ることが大切です。
出典・免責
本記事は、複数の自動車専門メディアの情報をもとに、一般的な内容を整理したものです。装備の有無や仕様は車種・年式によって異なるため、詳細はお使いの車の取扱説明書でご確認ください。
アイキャッチ画像: BMW 7 Series G70 Tail-lights by RpM Tartar, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons(タイで撮影)
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