ハスラーのCVTフルード:指定品と確認ポイント

ハスラーの自動変速機(CVT)のフルードについて、スズキの取扱説明書(初代・2代目)、スズキの点検案内、自動車点検基準で確認できたことを整理しました。市販品のおすすめ(モービル、カストロール)や、規格(JASO)の説明も、公式資料で確認できなかったため、削除しています。

📋 この記事の要点

✔ 取扱説明書のサービスデータの指定は、2代目(2024年5月〜適用版)が「スズキCVTF 4401」(5.1L)、初代(2018年11月〜適用版)のCVT車が「スズキCVTF グリーン2」(5.7L)

✔ 取扱説明書は「指定外のトランスミッションフルード、ブレーキ液は絶対に入れないでください」と明記。2代目では、指定外のフルードを使用すると、CVTが破損するおそれがあると警告

✔ フルードの補充や交換が必要な場合は、スズキ販売店・代理店に相談する(取扱説明書)。交換時期は、メンテナンスノートで確認

✔ 運転中にCVTフルードの温度が異常に高くなると、トランスミッション警告灯が点滅。すみやかに安全な場所に停車する(取扱説明書)

1. ハスラーの指定フルードと容量(取扱説明書)

ハスラーは、トランスミッションの種類や、2WD・4WDによって、必要なオイルが異なります。取扱説明書の「サービスデータ」の記載を、世代別に表にしました。

📊 取扱説明書「サービスデータ」の油脂類(確認日: 2026年9月25日)

項目 2代目(2024年5月〜適用版) 初代(2018年11月〜適用版)
トランスミッションフルード(CVT車) スズキCVTF 4401。容量5.1L スズキCVTF グリーン2。容量5.7L
トランスミッションオイル(MT車) 2024年5月〜適用版の取扱説明書には記載なし スズキ4輪ギヤオイル 75W シンセティック。容量2.3L
トランスファーオイル(4WD車) スズキ4輪スーパーギヤオイル 75W-85。容量0.41L スズキ4輪スーパーギヤオイル 75W-85。容量0.48L
リヤデファレンシャルオイル(4WD車) スズキ4輪スーパーギヤオイル 75W-85。容量0.9L スズキ4輪スーパーギヤオイル 75W-85。容量0.9L
交換時期 「メンテナンスノート」をご覧ください、と記載 同様の記載

⚠️ 指定外のフルードは、絶対に入れないでください

取扱説明書(2代目)は、「指定外のトランスミッションフルード、ブレーキ液は絶対に入れないでください。指定外のトランスミッションフルードを使用すると、CVTが破損するおそれがあります」と警告しています。初代の取扱説明書にも、「指定外のトランスミッションフルード、ブレーキ液は絶対に入れないでください」と書かれています。トランスミッションフルードの補充や交換が必要な場合は、スズキ販売店・代理店に相談するよう案内されています。

📌 補足

サービスデータの注記に「記載の容量は目安です。交換時の量とは異なることがあります」と書かれています。エンジンルームの図には、「CVTフルードレベルゲージ」の位置が載っていますが、点検の手順は、取扱説明書では確認できませんでした(メンテナンスノートを参照)。

2. 交換の時期・方法に関して、公式資料で確認できたこと・できなかったこと

📊 CVTフルードに関する確認結果(確認日: 2026年9月25日)

項目 確認結果 出典
交換の走行距離・年数 取扱説明書には記載なし。「メンテナンスノートをご覧ください」との案内のみ。 スズキ取扱説明書
フルードの種類 2代目:スズキCVTF 4401、初代CVT車:スズキCVTF グリーン2。 スズキ取扱説明書
自分での補充・交換 取扱説明書は、補充・交換が必要な場合は、スズキ販売店・代理店に相談するよう案内。手順の記載は見当たらない スズキ取扱説明書
定期点検の項目 法定点検の項目に、「トランスミッション、トランスファーオイルの漏れ、量」がある(スズキの案内では「走行距離によって省略できる項目」と注記)。1か月・6か月の新車無料点検にも、同項目がある スズキ公式、自動車点検基準 別表第6
規格(JASOなど) 取扱説明書に、規格による指定の記載は見当たらない。指定は「スズキCVTF」の銘柄名 スズキ取扱説明書
市販品のおすすめ スズキの資料では、指定外の市販品を案内する記載はない。 確認できず

📊 定期点検の項目(確認日: 2026年9月25日)

点検の種類 トランスミッションに関する点検項目 出典
新車1か月・6か月点検(スズキ) トランスミッション、トランスファーオイルの漏れ、量 スズキ公式
法定1年点検・車検(スズキ) トランスミッション、トランスファーオイルの漏れ、量(走行距離によって省略できる項目)。デファレンシャルオイルの漏れ、量 スズキ公式
自動車点検基準 別表第6 トランスミッション及びトランスファ:油漏れ及び油量。デファレンシャル:油漏れ及び油量。いずれも、走行距離が1年当たり5千km以下の自動車は、省略できる場合がある e-Gov法令検索

3. 警告灯・メッセージと、走り方で気をつけること

ハスラーの取扱説明書には、CVTのトラブルを知らせる警告灯とメッセージが載っています。表示の意味と、取るべき行動を整理しました。

📊 CVTに関する警告・メッセージ(スズキ取扱説明書、確認日: 2026年9月25日)

表示・症状 取扱説明書の記載 取るべき行動
トランスミッション警告灯が点灯 警告灯は、システムが正常な場合は、エンジンスイッチをONにしたときに約2秒間点灯して消灯する。CVTのシステムに異常があると、点灯する 点灯または点滅したままの場合は、落ち着いて安全な場所に停車し、スズキ販売店・代理店へ連絡。警告灯が消灯した後に再度点灯・点滅した場合も、点検を受ける
トランスミッション警告灯が点滅 運転中に、CVTフルードの温度が異常に高くなると点滅。しばらくするとフルードの温度が下がり、警告灯が消灯する すみやかに安全な場所に停車する
メッセージ「CVTフルードの過熱が考えられます」 「安全な場所に停車して、アイドリング状態にしてください」(インフォメーションディスプレイのメッセージ) メッセージの指示にしたがう
エンジン警告灯 エンジンの電子制御システムの異常や、失火を検知すると点灯。点滅したときは、すみやかに停車してエンジンを止める(触媒装置が溶損するおそれ) スズキサービス工場で点検を受ける

💡 ポイント

マイルドハイブリッドの「モーターアシスト」や「アイドリングストップ」は、CVTフルードの温度が所定温度内であることも条件の一部として、取扱説明書に記載されています。これらの機能が普段より働かないと感じたときも、販売店に相談するきっかけになります。

⚠️ 自動変速機の不調は、自己判断で対処しないでください

症状が出たら、スズキ販売店・整備工場で診断を受けてください。

4. 販売店に相談するときの流れと、チェックリスト

🧭 販売店・整備工場に依頼する流れ

1

メンテナンスノートで、交換時期を確認する

交換時期は、メンテナンスノートに記載されています。取扱説明書には、走行距離・年数の記載はありません。

2

年式・グレード・トランスミッションの種類を伝える

初代か2代目か、2WDか4WDか、CVT車かMT車か(初代のみ)を、販売店に伝えます。指定のフルードが異なります。

3

警告灯・症状をメモする

トランスミッション警告灯の点灯・点滅、メッセージの表示、変速の違和感などを、いつ、どんな場面で起きたかとともにメモします。

4

見積もりの内訳を確認する

フルードの種類(指定品か)、量、作業内容(交換の方法)、工賃の内訳を確認します。

5

指定のフルードを使うことを確認する

「スズキCVTF」のグレード(4401 / グリーン2)が、ご自身の年式に合っているかを確認します。

📝 CVTまわりのチェックリスト

☑️ 年式(初代・2代目)と、CVT車かMT車か、2WDか4WDかを確認した

☑️ メンテナンスノートで、フルードの交換時期を確認した

☑️ トランスミッション警告灯が、点灯・点滅していない

☑️ 駐車した場所の地面に、油の漏れたあとがない

☑️ 変速時の遅れ・大きなショック・異音といった症状がない

☑️ 指定外のフルードを使っていないか、整備の記録で確認した

☑️ 急な坂道・渋滞など、負荷の高い使い方が多いかを、販売店に伝えた

5. よくある質問

Q. ハスラーのCVTフルードは、何kmで交換しますか?

A. 取扱説明書には、交換の走行距離・年数の記載は見当たらず、「メンテナンスノートをご覧ください」と案内されています。メンテナンスノートと、スズキ販売店で確認してください。

Q. ATF(AW-1など)を入れても大丈夫ですか?

A. ハスラーの取扱説明書が指定しているのは、CVT専用の「スズキCVTF」(2代目は4401、初代CVT車はグリーン2)です。取扱説明書は、指定外のフルードを絶対に入れないよう明記し、2代目では、CVTが破損するおそれがあると警告しています。

Q. CVTフルードを、自分で補充してもよいですか?

A. 取扱説明書は、フルードの補充や交換が必要な場合は、スズキ販売店・代理店に相談するよう案内しています。手順の記載は見当たらないため、自己判断での補充・交換はおすすめできません。

Q. トランスミッション警告灯が点滅したら?

A. 運転中にCVTフルードの温度が異常に高くなると点滅するとされ、すみやかに安全な場所に停車します。しばらくして温度が下がると消灯します。点灯したままのとき、消灯後に再度点灯したときは、スズキ販売店で点検を受けてください(取扱説明書)。

まとめ

ハスラーのCVTフルードは、取扱説明書が「スズキCVTF」(2代目は4401、初代CVT車はグリーン2)を指定しており、指定外のフルードは絶対に入れないよう案内しています。交換の距離・年数は、公式資料で確認できなかったため、メンテナンスノートとスズキ販売店で確認してください。トランスミッション警告灯が点滅・点灯したときは、安全な場所に停車して連絡し、自己判断での補充・交換は避けましょう。この記事は一般的な情報です。個別の判断は、スズキ販売店・整備工場などの専門家にご相談ください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。制度・料金・基準・製品仕様は変更されることがあるため、最新の内容は、公的機関・メーカー・各公式サイトでご確認ください(2026年10月時点)。

コメント

タイトルとURLをコピーしました