チャイルドシートはいつまで?6歳と身長150cm、卒業の正しい目安

「チャイルドシートは、いつまで使わせればよいのだろう」と迷う保護者は少なくありません。法律上の使用義務は6歳未満ですが、JAF(日本自動車連盟)は2024年9月に、使用推奨の目安を身長150cm未満へ引き上げました。この記事では、警察庁・都道府県警察・JAFの公開情報(2026年9月25日確認)をもとに、法律の義務と推奨の違い、身長とシートベルトの位置の関係、卒業を判断する手順、免除される場合の例を整理しました。

📋 この記事の要点

✔ 道路交通法の使用義務は「6歳未満の幼児」。違反すると運転者に違反点数1点が付き、反則金はない(警察の案内)

✔ JAFは2024年9月に、ジュニアシートなどの使用推奨の目安を「身長140cm未満」から「身長150cm未満」へ変更した(法的な義務ではなく、推奨)

✔ JAFの検証では、身長140cmでも肩ベルトが首にかかるおそれがあることが確認された

✔ 確認のポイントは、肩ベルトが首ではなく鎖骨・胸の中央付近を通り、腰ベルトがお腹ではなく腰骨にかかっているか

✔ 切り替えの時期は、使っているシートの取扱説明書に書かれた対象の身長・体重で確認する

1. 法律の義務と、JAFの推奨目安の違い

チャイルドシートについては、「法律で決まっていること」と「安全のために推奨されていること」が別々にあります。まずは両者を整理しておきましょう。

📊 義務と推奨の違い

基準 内容 性質 出典
道路交通法 自動車の運転者は、チャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて運転してはならない 法律上の義務。違反すると違反点数1点(反則金はなし) 神奈川県警察・JAF
JAFの推奨(2024年9月変更) 身長150cm未満の子どもには、ジュニアシート・ブースターシートなどの使用を推奨(それまでは身長140cm未満) 法的な義務ではない安全上の推奨 JAF
警察庁の案内 6歳以上でも、体格等の事情でシートベルトを適切に着用させることができない場合は、チャイルドシートを使用する 推奨(呼びかけ) 警察庁

※表は横にスクロールできます

📌 補足

義務があるのは運転者で、「子どもが6歳になったらシートをやめなければならない」という決まりではありません。6歳を過ぎても、体格に合わせて使い続けることは問題ありません。

警察庁は、チャイルドシートを乳児用・幼児用・学童用の区分で説明しています。どの区分のシートが、どの体格まで使えるかは製品ごとに異なるため、購入した製品の取扱説明書で確認してください。

2. なぜ「身長150cm」なのか(体格とシートベルトの位置)

車のシートベルトは、大人の体格を想定して作られています。体の小さな子どもがそのまま使うと、ベルトが本来かかるべき位置からずれてしまいます。JAFは、6歳以上でも子どもの体格によってはシートベルトが十分な効果を発揮できない場合があるとして、推奨の目安を見直しました。

📊 シートベルトの位置の確認ポイント(JAF・JAF Mate Onlineの説明より)

ベルト 正しい位置 合わないときの位置(危険)
肩ベルト 鎖骨と胸の中央付近を通る 首にかかる
腰ベルト 腰骨(骨盤)にかかる お腹にかかる

JAFの検証では、身長140cm・145cm・150cmの子どもが後部座席に座り、ジュニアシートを使った場合と使わない場合を比べました。その結果、身長140cmでも肩ベルトが首にかかるおそれがあることが確かめられています。JAFは、この検証をふまえて推奨の目安を「身長150cm未満」としました。

⚠️ 注意

ベルトが首やお腹にかかった状態では、急ブレーキや衝突のときに首やお腹を傷めるおそれがあります。「6歳になったから」「小学校に上がったから」という年齢だけで判断せず、身長とベルトの位置を確認しましょう。

3. 卒業を判断する手順とチェックリスト

🧭 卒業を判断する4つのステップ

1

身長を測る

目安は身長150cmです。150cm未満なら、ジュニアシートやブースターシートの使用が推奨されます。

2

シートに座らせて、ベルトの位置を見る

肩ベルトが首にかかっていないか、腰ベルトがお腹ではなく腰骨にかかっているかを確認します。

3

使用中のシートの取扱説明書を確認する

対象の身長・体重の範囲を確認します。体格が上限に近づいたら、次の区分のシートを検討します。

4

迷うときは、販売店や公的な相談窓口に相談する

子どもの成長には個人差があります。不安があれば、シートの販売店や自治体・警察の交通安全窓口に相談しましょう。

📝 卒業してよいか、確認するチェックリスト

☑️ 身長が150cm以上になっている

☑️ 座席に深く座り、背中がシートにつく姿勢で座れる

☑️ 肩ベルトが首ではなく、鎖骨と胸の中央付近を通っている

☑️ 腰ベルトがお腹ではなく、腰骨にかかっている

☑️ 走行中も、その姿勢をきちんと保てる

☑️ 使っていたシートの取扱説明書の対象範囲も確認した

💡 ポイント

身長が150cmを超えていても、座り方によってはベルトの位置が合わない場合があります。JAFの推奨(身長150cm未満)と、実際のベルトの位置の両方を見て判断しましょう。

4. 使用義務が免除される場合と、正しい使い方の注意

6歳未満でも、やむを得ない事情がある場合は、使用義務が免除されます。神奈川県警察の案内で示されている主な例は、次のとおりです。

📊 免除される場合の主な例(詳細は警察庁・都道府県警察の案内を確認)

免除される場合の例(神奈川県警察の案内)
座席の構造上、チャイルドシートを固定できないとき
定員内でも、全員にチャイルドシートを使うと全員が乗れなくなるとき(可能な限り多くの幼児に使用する)
幼児が負傷や病気などで、使用することが療養上・健康保持上適当でないとき
著しい肥満など、幼児の体の状態により適切に使用できないとき
授乳など、日常生活上の世話をする必要があるとき
バス・タクシーなど、旅客運送事業の車両に乗せるとき

⚠️ 注意

免除の判断は、状況によって異なります。「短い距離だから」「子どもが嫌がるから」という理由は、免除に当てはまりません。迷うときは、警察の窓口や交通安全の相談窓口に確認してください。

📊 使い方の注意点

注意点 内容
適合したシートを選ぶ 神奈川県警察の案内では、国土交通大臣が型式を指定したマークが付いたシートを使う。クッションやクーファンは、チャイルドシートの代わりにならない
取り付けの確認 誤った取り付けでは、シートの効果が十分に発揮されない。取扱説明書の手順で取り付ける
シートの選び方 子どもの体格(身長・体重)に合った区分のシートを選ぶ

5. 公式情報の確認先

📌 補足

当サイトの記事の内容は、これらの公式情報を確認した時点(2026年9月25日)のものです。法令や推奨内容は変わることがあるため、最新の内容は各公式サイトでご確認ください。

6. よくある質問

Q. チャイルドシートは、法律上いつまで必要ですか?

A. 道路交通法では、6歳未満の幼児が対象です。6歳になると、法律上の使用義務はなくなります。ただし、身長や体格によっては、6歳以降も使い続けることが推奨されています。

Q. JAFの推奨(身長150cm未満)は、守らないと違反になりますか?

A. いいえ。JAFの推奨は法的な義務ではありません。ただし、6歳以上でも体格によってはシートベルトが十分に機能しない場合があるため、安全のために推奨されています。

Q. 6歳になったのに、シートを嫌がります。やめてもよいですか?

A. 法律上の義務はなくなりますが、安全面では身長とベルトの位置で判断することが大切です。身長150cm未満で、ベルトが首やお腹にかかる場合は、使い続けることが推奨されています。

Q. チャイルドシートを使わないと、どうなりますか?

A. 6歳未満の幼児を乗せる運転者は、違反点数1点(反則金なし)の対象になります。免除される場合の例は、警察の案内で確認できます。

まとめ

チャイルドシートの法律上の義務は6歳未満ですが、JAFは2024年9月に、使用推奨の目安を身長150cm未満へ引き上げました。年齢よりも、身長とシートベルトの位置で判断することが大切です。肩ベルトが首に、腰ベルトがお腹にかかっていないかを確認し、切り替えの時期は、使用中のシートの取扱説明書で確認しましょう。

※本記事は、JAF・警察庁・神奈川県警察の公式ページの内容をもとにした一般的な情報です(2026年9月25日確認)。法律・免除の適用に関する個別の判断は、警察などの公的窓口にご確認ください。個別の製品の対象年齢・体格は、製品の取扱説明書でご確認ください。

アイキャッチ画像: Child car seat by Cschirp, CC BY-SA 2.5, via Wikimedia Commons

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