運転免許の更新期間と、期限を過ぎたときの手続

運転免許証の更新は、誕生日の前後1か月の間にできます。この期間を過ぎると免許は失効し、手続がまったく変わります。この記事では、警察庁と警視庁(東京都)の公式ページで確認できた範囲で、更新期間・講習の区分・手数料・失効後の手続・75歳以上の検査を整理しました。手数料や受付時間は都道府県で異なるため、東京都の例を中心に、お住まいの警察の案内も必ず確認してください。

📋 この記事の要点

✔ 更新期間は、有効期間が満了する日の直前の誕生日の前後1か月(警察庁)

✔ 東京都の講習は、優良30分・一般1時間・違反運転者と初回更新者は2時間(警視庁)

✔ 東京都の更新手数料は免許証のみ2,850円、マイナ免許証のみ2,100円、2枚所持2,950円(令和7年3月24日以降)

✔ 「仕事が忙しかった」「予約がとれなかった」は、やむを得ない理由に該当しない(警視庁)

✔ 75歳以上は認知機能検査、一定の違反歴があれば運転技能検査が加わる(警察庁)

1. 更新できる期間と、講習の区分

警察庁は、更新期間を「有効期間が満了する日の直前のその方の誕生日の前後1か月の期間」、つまり誕生日をはさんだ2か月間と案内しています。誕生日から計算した例は次のとおりです(暦どおりの計算例で、土日祝日の扱いなどは各警察の案内で確認してください)。

📊 誕生日から計算した更新期間の例(誕生日の前後1か月)

誕生日 更新期間の始まり 更新期間の終わり
4月1日 3月1日 5月1日
7月15日 6月15日 8月15日
11月30日 10月30日 12月30日

更新のときは、更新手数料のほかに「更新時講習」を受けます。東京都(警視庁)では、講習の区分によって講習時間と、手続できる場所・受付時間が分かれています。

📊 更新時講習の区分(警視庁の案内をもとに整理)

講習区分 講習時間 警視庁が示す区分の目安 手続できる場所(東京都)
優良運転者講習 30分 免許継続期間5年以上で、基準日前5年間に無事故・無違反 運転免許試験場3か所(府中・鮫洲・江東)、更新センター2か所(神田・新宿)、指定警察署12か所
一般運転者講習 1時間 優良・違反運転者・初回更新者のいずれにも当たらない方(軽微な違反等がある場合など。詳しい条件は警視庁のページで確認) 運転免許試験場3か所、神田更新センター
違反運転者講習 2時間 過去5年間に一定以上の違反や事故がある方 運転免許試験場3か所
初回更新者講習 2時間 免許の継続期間が5年未満で、違反歴が軽微な方など(警視庁の区分による) 運転免許試験場3か所

※表は横にスクロールできます

📌 補足

区分の条件は制度の改正で変わることがあります。自分がどの区分か、どこで手続できるかは、更新のお知らせ(はがき)と警視庁・お住まいの都道府県警察のページで確認してください。

2. 手数料と手続の流れ(東京都の例)

警視庁によると、更新には「更新手数料」と「講習手数料」の合計額が必要です。令和7年3月24日のマイナ免許証の開始にともない、手数料が改定されています。

📊 東京都の更新にかかる手数料(令和7年3月24日以降)

項目 内容 金額(警視庁・確認日2026年9月25日)
更新手数料 免許証のみ保有 2,850円
更新手数料 マイナ免許証のみ保有 2,100円
更新手数料 免許証とマイナ免許証の2枚を保有 2,950円
講習手数料(会場受講) 優良 500円
講習手数料(会場受講) 一般 800円
講習手数料(会場受講) 違反運転者・初回更新者 1,400円
講習手数料(オンライン受講) 優良のみ対応(一般は未対応) 200円

70歳以上の方は、警視庁の案内では講習手数料は不要で、更新手数料のみとされています(高齢者講習は別に受講が必要です)。金額は改定されることがあるため、手続の前に警視庁のページで最新の額を確認してください。

🧭 更新の流れ(警視庁の運転免許試験場の例)

1

予約をする

警視庁の試験場での更新手続は完全予約制です。混雑時は受付を締め切ることがあります。

2

必要なものを持参する

運転免許証またはマイナ免許証、予約完了時のQRコードまたは受付番号(経由地更新を除く)、更新連絡はがきが案内されています。

3

受付をして講習を受ける

講習区分に応じて、優良30分・一般1時間・違反運転者と初回更新者は2時間です。

4

免許証を受け取る

警視庁の試験場では、講習の終了後、午前8時30分から午後5時までの間に交付できると案内されています。

📊 運転免許試験場の受付時間(警視庁。昼の時間帯に受付が中断される時間あり。詳細は警視庁のページで確認)

講習区分 平日の受付時間(試験場) 日曜の受付時間(試験場)
優良運転者講習 8:30〜16:00 8:00〜16:00
一般運転者講習 8:30〜15:00 8:00〜15:00
違反運転者講習・初回更新者講習 8:30〜14:00 8:00〜14:00

⚠️ 注意

受付時間・予約の要否・手数料は都道府県で異なります。東京都の例をそのまま他の県に当てはめず、お住まいの都道府県警察の案内を確認してください。

📝 更新に行く前のチェックリスト

☑️ 自分の更新期間(誕生日の前後1か月)を確認した

☑️ 更新連絡はがきが手元にある(届かない・紛失したときは、試験場・警察に確認する)

☑️ 予約が必要な地域か、予約が取れているかを確認した

☑️ 講習区分に応じた講習時間(30分〜2時間)と受付時間の余裕を確認した

☑️ 運転免許証(またはマイナ免許証)と、案内されている持ち物をそろえた

☑️ 更新手数料と講習手数料の合計額を、警察のページで確認した

☑️ 眼鏡等の条件がある方は、眼鏡やコンタクトを持参する

3. 更新を忘れて失効したときの手続

更新期間を過ぎると免許は失効します。警視庁は、失効後の手続を「やむを得ない理由があるか」と「失効後の経過期間」で分けています。やむを得ない理由として示されているのは、海外旅行、入院、在監などで更新を受けられなかった場合です。一方、「仕事が忙しかった」「更新のお知らせのはがきを見ていない」「予約がとれなかった」は該当しません。

📊 失効後の手続の区分(警視庁・東京都の例)

区分(警視庁) 手続の内容 主な手数料・場所
理由なし・失効後6か月以内 適性試験のみ(学科試験・技能試験は免除)。新たに免許を取得する手続で、取得年月日が更新される。代理申請は不可 受験手数料1種目1,950円、講習手数料(一般800円・違反運転者と初回1,400円)、交付手数料(免許証のみ2,350円)。府中・鮫洲・江東の試験場
理由なし・失効後6か月超1年以内 仮免許(普通仮免許など、以前の免許の種類に応じたもの)を取得する手続。免許試験の一部免除を受けた新規受験で、更新手続ではない。交付されるのは仮運転免許証 手数料2,750円。府中・鮫洲・江東の試験場(平日8:30〜16:00)
理由あり・失効後6か月以内 適性試験のみ(学科・技能は免除)。やむを得ない理由とその期間を証明する書類(パスポート、入院証明、在監証明など)が必要 受験手数料1,950円、講習手数料500〜1,400円、交付手数料2,350〜2,450円。府中・鮫洲・江東の試験場
理由あり・失効後6か月超3年以内 警視庁に専用の手続区分がある(一定の条件で試験の一部が免除される) 詳細は警視庁のページで確認

⚠️ 注意

失効後に運転すると無免許運転になります。失効に気づいたら運転を控え、早めに警察・免許試験場に相談してください。理由なしで失効後1年を超えた場合の手続は、警視庁の失効手続ページの区分表にありませんでした。最寄りの免許センター・警察で確認してください(本記事では確認できませんでした)。

💡 ポイント

手続の内容は上の表(警視庁)を参照してください。

4. 期間内に更新できないとき(特例更新・海外滞在)

海外旅行などのやむを得ない理由で、更新期間内に更新を受けることが難しいと予想される場合は、更新期間の前に更新できる特例更新があります(警察庁)。警察庁は、特例更新の理由として次の項目を挙げています。

  • 海外旅行
  • 病気または負傷
  • 身体の自由の拘束
  • 社会慣習上・業務上の用務
  • 自然現象による交通困難

📊 更新期間内に手続できないときの主な選択肢

状況 警察庁の案内の要点
出国前に更新期間が来ない 特例更新の申請ができる。渡航を証明する書類が必要になる場合がある
海外滞在中に更新期間が来る 更新期間内に一時帰国する場合は、住民票の住所地でなく、一時的に滞在する先の警察で更新できる場合がある(詳細は警察庁のページ)
期間内に更新できず失効した やむを得ない理由があれば、前の節の「理由あり」の区分で手続できる。理由を証明する書類が必要

📌 補足

海外から日本の免許を更新できるかどうかは、警察庁の「海外滞在中で日本の免許をお持ちの方」のページか、お住まいの警察に確認してください。

5. 70歳以上・75歳以上の更新で加わる手続

警察庁によると、更新期間が満了する日に70歳以上の方は、高齢者講習を受けていないと更新できません。満了する日に75歳以上の方は、これに加えて認知機能検査(講習予備検査)が必要です。

📊 高齢者の更新で加わる手続

年齢等 必要な手続(警察庁) 補足
70歳以上 高齢者講習を受講 警視庁では、70歳以上は更新時の講習手数料が不要(高齢者講習は別途受講)
75歳以上 高齢者講習に加えて、認知機能検査を受検 更新期間が満了する日の6か月前から受検できる
75歳以上で、一定の違反歴がある 運転技能検査に合格しないと更新できない(過去3年間の違反歴が対象) 令和4年5月13日から義務化。第一種免許は70点以上が合格

認知機能検査は、記憶力を調べる「手がかり再生」(イラストを覚えて答える)と、年月日・曜日・時間を答える「時間の見当識」の2つで構成されます。警察庁の説明では、結果は「認知症のおそれがある方」または「おそれがない方」の判定で、おそれがあると判定された場合は、公安委員会(警察)から連絡があり、臨時適性検査または診断書提出命令により医師の診断を受けます。これは医学的な確定診断ではありません。

運転技能検査の対象になる違反は、信号無視、通行区分違反、通行帯違反等、速度超過、横断等禁止違反、踏切不停止等・遮断踏切立入り、交差点右左折方法違反等、交差点安全進行義務違反等、横断歩行者等妨害等、安全運転義務違反、携帯電話使用等の11種類です(警察庁)。

⚠️ 注意

高齢者講習の時間や料金、検査の予約の取り方、講習が混み合ったときの扱いは、都道府県や実施機関で異なります。お住まいの警察の案内で確認してください(本記事では確認できませんでした)。

6. よくある質問

Q. 更新期間を1日過ぎてしまいました。どうなりますか?

A. 更新期間(誕生日の前後1か月)を過ぎると、免許は失効します。警視庁は、やむを得ない理由がなく失効後6か月以内なら適性試験のみで免許を取得し直す手続を案内しています。この手続は更新ではなく新たな取得なので、取得年月日が改められます。

Q. 仕事が忙しくて更新できませんでした。「やむを得ない理由」になりますか?

A. 警視庁は、「仕事が忙しかった」「更新のお知らせのはがきを見ていない」「予約がとれなかった」を、やむを得ない理由に該当しない例として示しています。海外旅行、入院、在監などが例です。

Q. 更新連絡はがきをなくしてしまいました。

A. 警視庁の更新手続では、更新連絡はがきの持参が案内されています。届かない・紛失したときの取り扱いは、試験場や警察署に確認してください(本記事では確認できませんでした)。

Q. マイナ免許証にすると、更新の金額は変わりますか?

A. 警視庁によると、令和7年3月24日以降の更新手数料は、免許証のみ2,850円、マイナ免許証のみ2,100円、2枚所持2,950円です。講習手数料は別に必要です。詳しくは、マイナ免許証の解説記事も参照してください。

Q. 高齢者講習の予約が取れず、更新期間に間に合いません。

A. 講習の受け入れ枠や、期限に間に合わない場合の扱いは、地域や時期で異なります。認知機能検査は満了日の6か月前から受けられます(警察庁)。早めに予約し、間に合わない可能性があるときは、警察に相談してください。

まとめ

免許の更新期間は、誕生日の前後1か月の2か月間です(警察庁)。東京都の講習は、優良30分・一般1時間・違反運転者と初回更新者は2時間で、更新手数料は免許証のみ2,850円、マイナ免許証のみ2,100円、2枚所持2,950円に、講習手数料が加わります(警視庁・令和7年3月24日以降)。期間を過ぎても、やむを得ない理由の有無と経過期間に応じた手続がありますが、「仕事が忙しかった」は理由になりません。75歳以上は認知機能検査、一定の違反歴があれば運転技能検査も必要です。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。免許の更新・失効後の手続・手数料は、都道府県警察や制度改正で変わることがあります。個別の判断は、警察庁・お住まいの都道府県警察・運転免許試験場などの公的窓口にご確認ください(2026年9月25日確認)。

アイキャッチ画像: Driving Test Centre, Tunbridge Wells by N Chadwick, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

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