駐車のたびに折りたたまれるはずのドアミラーが、急に動かなくなった——電動格納式ドアミラーのよくあるトラブルです。原因と修理費用の目安を整理しました。
📋 この記事でわかること
- 電動格納ドアミラーが故障する主な原因
- 保管環境・使い方によってリスクは変わる
- 修理費用の目安
- 修理に出す前に自分でできる確認
- まとめ
電動格納ドアミラーが故障する主な原因
- 水分の侵入:衝撃で破損した部位などから水分が入り込み、内部の電子部品に不具合が生じることがある
- スイッチの故障:ドアミラースイッチ自体が故障すると、ミラーに電源を供給できず、正常に作動しなくなる
- 後付けキットの配線トラブル:社外の電動格納ミラー後付けキットの場合、配線やリレーの接触不良が原因になることも少なくない
- バッテリー電圧の低下:バッテリーの電圧が下がっていると、自動格納機能が正常に作動しないことがある
- 設定の見落とし:自動格納の設定項目に気づかず、長期間手動で操作し続けているだけ、というケースもある
「故障」と思い込む前に、まずはバッテリーの状態や設定メニューを確認してみるのもおすすめです。
保管環境・使い方によってリスクは変わる
同じ「電動格納ミラーの故障」でも、車の保管場所や折りたたみの習慣によって、実際に起きやすい原因のタイプは異なります。
| 状況 | 起きやすいトラブル | 理由 |
|---|---|---|
| 屋外(青空)駐車 | 水分侵入による内部部品の不具合、紫外線によるカバー・樹脂部分の劣化 | 雨・洗車の水分やUVに常時さらされ、シール部の劣化が進みやすい |
| インナーガレージ・カーポート保管 | 比較的発生しにくいが、ゼロではない | 雨風・直射日光にさらされる頻度が低く、樹脂やゴム部品の劣化が緩やか |
| 毎日欠かさず折りたたむ人 | 内部の樹脂製ギア(歯車)の摩耗・欠け | 開閉のたびにギアへ負荷がかかり、回数を重ねるほど摩耗が進む |
| ほとんど折りたたまない人 | いざ動かそうとした時に動かない | ギア部の潤滑グリスが長期間動かないことで固着し、久しぶりの作動時に動作不良を起こすことがある |
電動格納ミラーの内部にはウォームギアと呼ばれる樹脂製の歯車機構が使われており、潤滑グリスが正常に機能していることが滑らかな動作の前提になっています。使用頻度が高すぎても歯車の摩耗が進みますが、逆にまったく使わずに放置すると、グリスが硬化して固着し、動かそうとした瞬間に不具合が出ることもあります。「毎日きちんと折りたたんでいるから大丈夫」とも、「使わないから傷まない」とも言い切れない、両極端にリスクがある部品だといえます。屋外駐車で使用頻度も高い、という組み合わせの場合は、特に劣化のスピードが早まりやすい点も意識しておくとよいでしょう。
修理費用の目安
| 症状・修理内容 | 費用目安 |
|---|---|
| ミラー(鏡面)の割れ | 5,000円〜20,000円程度 |
| カバーのみの交換 | 1万円台〜 |
| 格納ユニットの交換 | 50,000円〜 |
| ミラー本体交換 | 5万円以上になることも |
費用は車種や損傷・故障の内容によって大きく異なるため、正確な金額は事前に見積もりを取ることが重要です。
修理に出す前に自分でできる確認
いきなり修理を依頼する前に、次のような簡易チェックで直ることもあります。
- 左右とも動かない場合は、ミラー系統のヒューズが切れていないか確認する。取扱説明書でヒューズボックスの位置と該当番号を調べ、切れていれば同じアンペア数のものに交換する
- 手で畳んだり、洗車機・壁などに接触したりした後は、モーターとギアの噛み合わせがずれている可能性がある。格納スイッチを「閉じる→開く」の順でゆっくり数回往復させると、ずれたギアが正しい位置に戻って復活することがある
- 一度スイッチをオフにし、手動でミラーを開閉してから再度スイッチを入れ直してみる。接触不良が解消されることがある
これらを試しても改善しない場合は、内部のモーターやリレー自体の故障が考えられるため、ディーラーやカー用品店での点検・修理を依頼しましょう。
まとめ
電動格納ドアミラーの不具合は、水分侵入・スイッチ故障・配線トラブル・バッテリー電圧低下など、原因がさまざまです。まずは設定やバッテリーの状態を確認し、それでも改善しない場合はディーラーやカー用品店で見積もりを取ってから修理方法を検討しましょう。
出典・免責
本記事の内容は、2026年9月2日確認時点の複数の板金修理・自動車整備専門メディアの情報をもとにまとめています。原因の特定・修理費用は車種や故障状況によって異なるため、正確な内容は整備工場・ディーラーにご確認ください。
アイキャッチ画像: Wing mirror by Petar Milošević, CC BY-SA 4.0
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