eKワゴンのMとGの違いは?エアコン・キー・2WDで約10万円差を公式の装備表で確認【2026年10月】

三菱「eKワゴン」は、日産「デイズ」と同じNMKVが企画・開発した軽ハイトワゴンです。グレードはMとGの2つ。「安いMは、エアコンもキーも違うの?」「差額の約10万円で何が変わるの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。

この記事は、YouTubeで反応のよかったショート動画「eKワゴン、安いMはエアコンもキーも違う?購入ガイド」の内容を、三菱自動車公式サイトのグレード・価格・主要装備・主要諸元・カタログ、ニュースリリース、リコール情報、国土交通省のリコール届出一覧表で確認し直して、動画に入らなかった詳細まで加えて解説するものです(確認日: 2026年10月17日)。値引き額や中古車の価格は、断定しません。

📋 この記事の要点

✔ 2026年8月27日の改良後の新車価格(税込・メーカー希望小売価格)はM 2WDの154万3300円からG 4WDの177万4300円。G−Mは2WDで9万9000円、4WDで8万2500円。4WDはM 14万8500円・G 13万2000円高い(当サイトの計算)

✔ MとGの違いは、エアコン(Mはマニュアル、Gはタッチパネル式フルオート)とキー(Mはキーレスエントリー、Gはキーレスオペレーション&エンジンスイッチ)が中心。Gはフロントドアのガラス(IRカット/99%UVカット)や助手席シートバックポケットなども付く

✔ e-Assist・前席シートヒーター・寒冷地仕様・パーキングセンサー・ニーエアバッグはMにも標準。ターボの設定はなく、エンジンは自然吸気(52PS)のみ

✔ マイパイロットは、現行の装備表・カタログに記載がない。メーカーオプションはGだけの「先進安全パッケージ」8万8000円(デジタルルームミラー+マルチアラウンドモニター)

✔ 中古車は2023年11月の改良が目安(リヤカメラ付きルームミラー・ニーエアバッグ・リヤベルトのプリテンショナーが全車標準に)。eKワゴンの現行型が対象に含まれるリコールの届出は3件、ドアミラー開閉不良は新車登録から7年・10万kmまで保証が延長された車両がある

🎬 動画で見る(ショート)

この記事の元になった、かーぎーくんのショート動画です。動画では触れられなかった詳しい内容や条文・公式情報は、このあと記事で確認できます。

▶ YouTubeで見る(YouTube「くるまのかーぎーくん」)

動画の補足: 動画の価格・装備・改良内容は、公式の記載と一致していました。補足は次のとおりです。(1)「MとGの差は約10万円」は2WD(9万9000円)の場合で、4WDでは8万2500円です。(2)「マイパイロットは公式の装備表には載っていない」は一致しますが、公式サイトには、車種ページの一覧からリンクされていない旧いマイパイロットのページが残っていて、「Gのパッケージメーカーオプション」と書かれています。現行の注文可否は公式資料で確認できなかったため、販売店で確認してください(第3章)。(3)リコールは、動画の2件(2020年4月・2021年5月)に加えて、2022年12月(届出番号5249)にもeKワゴンが対象に含まれます(eKワゴンは4台)。また、動画の「ブレーキが重くなり」は、公式の記載では「ブレーキペダルの操作力が増大し、制動停止距離が長くなるおそれ」です。(4)動画にあるローンの金額(170万円・5年・年2%で約179万円、年8%で約207万円)は、eKワゴンの価格とは関係のない一般的な試算で、計算は合っています。実際の金利・条件は借入先で異なります。(5)Gのガラスや助手席シートバックポケットなど、動画に入らなかった違いも第1章にまとめました。

1. 結論:MとGは何が違う?

三菱自動車公式サイトの主要装備表とグレード比較で、MとGの行を並べると、違いがあるのは次の項目です。ほかの装備(e-Assist、シートヒーター、寒冷地仕様など)は同じです。

📊 MとGの違い(2026年8月27日の改良後)

項目 M G 差・補足
新車価格(2WD) 1,543,300円 1,642,300円 G−M=99,000円
新車価格(4WD) 1,691,800円 1,774,300円 G−M=82,500円
エアコン マニュアルエアコン タッチパネル式フルオートエアコン 操作の方法が違う
キー キーレスエントリーシステム キーレスオペレーションシステム&エンジンスイッチ 携帯しているだけで施錠・解錠・エンジン始動ができるのはG
フロントドアのガラス UVカットガラス IRカット/99%UVカットガラス 赤外線(IR)も防ぐのはG
助手席シートバックポケット・助手席シートアンダートレイ 設定なし 標準装備 収納の差
リヤシートの肩口スライドレバー(テールゲート側から操作) 設定なし 標準装備 荷室側からリヤシートを動かせる
先進安全パッケージ(88,000円) 設定なし メーカーオプション デジタルルームミラー+マルチアラウンドモニター
eKワゴンのMとGの装備の違い
図:eKワゴンのMとGの装備の違い(三菱自動車公式の主要装備表より作成。自作の図)

エアコンの違い

Mはマニュアルエアコン、Gはタッチパネル式のフルオートエアコンです。公式カタログは、Gのフルオートエアコンについて、タッチのしやすさやパネルの見やすさにこだわったと説明しています。この違いは2019年の発売時からあり、当時のリリースにも、オートエアコンパネルは「M」を除く全車に標準装備と書かれています。

キーの違い

Gの「キーレスオペレーションシステム&エンジンスイッチ」は、キーを携帯している状態で、車のスイッチを押すだけでドアやテールゲートを施錠・解錠でき、ブレーキペダルを踏みながらエンジンスイッチを押すとエンジンを始動できる装備です(公式カタログ)。一方、Mは「キーレスエントリーシステム」で、公式の装備表には名称しか書かれていません。Mでの施錠・解錠やエンジン始動の具体的な操作は、取扱説明書か実車で確認してください。

ペースメーカーをお使いの方へ: 公式は、キーレスオペレーションシステムについて「植込み型心臓ペースメーカー等の機器をご使用のお客様は、電波により医療用電気機器に影響を受けるおそれがあります」と注意しています。詳しくは営業スタッフにおたずねください(公式の記載)。

ガラスなど、そのほかの違い

フロントドアのガラスは、MがUVカットガラス、GがIRカット/99%UVカットガラスです。フロントウインドシールドは、MもGも99%UVカットガラス、リヤドア・リヤウインドウはUVカット機能付きのプライバシーガラスで、同じです。Gだけの装備として、助手席のシートバックポケットとシートアンダートレイ、リヤシートの肩口スライドレバーがあります。内装色(ライトグレー)とボディカラー(11パターン)は、MとGで同じ表示です(車種サイトの掲載)。

2. 新車価格と4WD・燃費

メーカー希望小売価格(消費税込)は次のとおりです。リサイクル料金(7,040円)、保険料、消費税を除く税金、届出などに伴う費用、有料色(33,000円・60,500円・82,500円。色による)は含まれません。

eKワゴンの新車価格 MとG・2WDと4WD
図:eKワゴンの新車価格(三菱自動車の2026年8月27日のリリースと車種サイトより作成。自作の図)
M G G−M
2WD 1,543,300円 1,642,300円 99,000円
4WD 1,691,800円 1,774,300円 82,500円
4WD−2WD 148,500円 132,000円 –

差額は公式の価格から当サイトが計算したもので、値引き額は含みません。最も安いM 2WDと最も高いG 4WDの差は23万1000円です。値引きは、店舗・時期・在庫によって変わるため、金額を断定することはできません。商談の進め方は、eKワゴン値引き相場情報の記事にまとめています。

燃費と主な諸元(MとGで同じ)

項目 2WD 4WD
WLTCモード燃費 23.2km/L 21.0km/L
市街地モード 20.6km/L 19.0km/L
郊外モード 25.0km/L 22.0km/L
高速道路モード 23.4km/L 21.3km/L
車両重量 840kg 900kg
型式 5BA-B33W 5BA-B36W

エンジンはBR06型(659cc・3気筒)で、最高出力は38kW[52PS]/6,400rpm、最大トルクは60N・m/3,200rpmの自然吸気のみです。変速機はCVT、燃料は無鉛レギュラーガソリン(タンク27L)、タイヤは155/65R14(14インチのスチールホイール、フルホイールカバー付)、最小回転半径は4.5m、乗車定員は4名です(公式の主要諸元)。燃費は定められた試験条件での値で、使用環境や運転方法(エアコンの使用など)で変わると、公式も注記しています。

なお、自動車税(軽自動車は軽自動車税)の「環境性能割」は2026年3月31日で廃止され、4月以降に取得する車には課税されません(総務省の令和8年度税制改正の概要に「令和8年4月1日に廃止」と記載)。詳しくは環境性能割の廃止を解説した記事をご覧ください。

3. 全車共通の装備と、マイパイロットの扱い

安全装備や寒さ対策の多くは、安いMにも標準です。公式の主要装備表で、M・Gともに「●」(標準装備)になっているものは次のとおりです。

分類 M・G共通の標準装備
三菱e-Assist(運転支援機能) 衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM](歩行者・自転車運転者検知付)、踏み間違い衝突防止アシスト[EAPM]、車線逸脱警報システム[LDW]&車線逸脱防止支援機能[LDP]、オートマチックハイビーム[AHB]、ふらつき警報[DAA]、前方衝突予測警報[PFCW]、標識認識システム[TSR]、先行車発進通知[LCDN]
そのほかの安全装備 リヤシートアラート、パーキングセンサー(フロント4・リヤ4)、運転席SRSニーエアバッグ(ほか運転席・助手席・サイド・カーテンのエアバッグ)、ヒルスタートアシスト[HSA]、アクティブスタビリティコントロール[ASC]、リヤビューモニター付ルームミラー(自動防眩機能付)、シートベルト非着用ウォーニング(全席)
寒さ対策 運転席&助手席シートヒーター(座面)、寒冷地仕様(寒冷地仕様ラジエータークーラント・ヒーテッドドアミラー・リヤヒーターダクト・スタートアップヒーター)、グリップコントロール
そのほか オートストップ&ゴー[AS&G]、充電用USBポート(Type-C×1)、電動格納式ドアミラー、リヤワイパー&ウォッシャー、14インチスチールホイール

公式カタログは、eKワゴンを「サポカーS ワイド」の対象車と案内しています。

マイパイロットは付くのか

マイパイロットは、高速道路での運転を支援する三菱の機能です。確認できた公式の情報は、次のとおりです。

公式の資料 マイパイロットの扱い
主要装備表(spe_01)・グレード比較・カタログ(2026年8月現在)・主要装備PDF 記載なし。メーカーオプションの欄は「先進安全パッケージ(G)」のみ
車種サイトの「性能・特長」の一覧(usp) マイパイロットのページへのリンクは見当たらない
車種サイト内に残る旧いページ(usp_01、ファイルの最終更新(HTTPヘッダー)2025年1月23日) 「マイパイロット…【パッケージメーカーオプション】G」と記載
2019年3月28日のリリース(発売時) 「M」を除く全車に、メーカーオプション「先進快適パッケージ(MI-PILOT、電動パーキングブレーキ、ステアリングスイッチ[MI-PILOT])」を設定(eKワゴンではG)
2024年8月1日のリリースの脚注 マイパイロットについて、『eKクロス』『eKワゴン』では「G Premium」および「T Premium」に標準装備と記載(eKワゴンの価格表にPremiumはない)

以上から、現行の装備表とカタログには載っておらず、動画の「装備表には載っていない」は正しいと言えます。一方で、旧ページには「Gのメーカーオプション」と残っているため、新車でマイパイロットを付けたい場合は、注文できるかを販売店に確認してください(注文可否や設定の終了時期は、公式資料では確認できませんでした)。マイパイロットを重視する場合は、G PremiumとT Premiumに標準装備(2024年8月の公式リリース注記)のeKクロスも比べられます。装備表の確認結果はeKクロスの購入ガイドにまとめました。

Gの「先進安全パッケージ」88,000円

Gのメーカーオプション「先進安全パッケージ」は、デジタルルームミラー(マルチアラウンドモニター付)とマルチアラウンドモニター(移動物検知機能付)のセットで、88,000円(消費税抜80,000円)です。選ぶと、標準のリヤビューモニター付ルームミラーがデジタルルームミラーに置き換わります(公式の注記)。メーカーオプションは車両の注文時にだけ受け付けられ、注文後は付けられません。

2WD 4WD
G 1,642,300円 1,774,300円
G+先進安全パッケージ(当サイトの計算) 1,730,300円 1,862,300円

4. 価格の推移と、支払いの目安

eKワゴンの価格は、2023年11月以降の改良で毎回上がっています。三菱自動車の各リリースの価格表(消費税10%込)で確認できる範囲を、図と表にしました。2019年3月の発売時は消費税8%込の価格(M 2WD 1,296,000円、G 2WD 1,377,000円)なので、比べやすい2020年8月以降を載せています。

eKワゴン 2WDの価格の推移
図:eKワゴン 2WDの価格の推移(三菱自動車のニュースリリースの価格表より作成。自作の図)

📱 表がはみ出す場合は横にスワイプしてご覧ください →

時期 M 2WD G 2WD G−M(2WD) M 4WD G 4WD G−M(4WD)
2020年8月(〜2022年9月) 1,325,500円 1,408,000円 82,500円 1,457,500円 1,540,000円 82,500円
2023年11月 1,389,300円 1,471,800円 82,500円 1,521,300円 1,603,800円 82,500円
2024年8月 1,422,300円 1,504,800円 82,500円 1,554,300円 1,636,800円 82,500円
2025年7月 1,468,500円 1,551,000円 82,500円 1,600,500円 1,683,000円 82,500円
2026年8月 1,543,300円 1,642,300円 99,000円 1,691,800円 1,774,300円 82,500円

2020年8月から2026年8月までに、M 2WDは21万7800円、G 2WDは23万4300円上がりました(当サイトの計算)。G−Mの差は、2WDでは2025年7月まで8万2500円で、2026年8月に9万9000円に広がりました(4WDは8万2500円のまま)。2026年8月のリリースは、価格の変更の理由に触れていません。2022年9月の改良は、価格が2020年8月と同じです。

公式の支払い例(残価設定型クレジット)

三菱自動車は、グレードごとに「残価設定型クレジット スーパーマイカープラン」のお支払例を載せています(2026年8月現在)。条件は、頭金(下取り含む)45万円、60回(5年払い)、実質年率4.9%、契約走行距離1,000km/月、ボーナス月(1月・8月)に5万円×10回です。

📱 表がはみ出す場合は横にスワイプしてご覧ください →

車両価格 月々の支払い 最終回 分割払手数料 お支払総額
M 2WD 1,543,300円 7,400円(×48回) 420,000円 189,245円 1,732,545円
G 2WD 1,642,300円 9,200円(×48回) 447,000円 204,919円 1,847,219円
M 4WD 1,691,800円 10,100円(×48回) 461,000円 212,757円 1,904,557円
G 4WD 1,774,300円 11,600円(×48回) 483,000円 225,821円 2,000,121円

この条件では、G−Mの月々の支払いの差は2WDで1,800円、4WDで1,500円、お支払総額の差は2WDで114,674円、4WDで95,564円です(当サイトの計算)。保険料、税金(消費税を除く)、登録などに伴う費用、リサイクル費用は別で、最終回の支払いがある契約です。実際の条件は、販売店の見積書で確認してください。

一般的なローンの試算(動画の金額)

動画では、170万円を5年(60回)で借りた場合を試算しています。ボーナス払いや諸費用を含まない元利均等返済の単純計算では、次のとおりです。eKワゴンの価格に合わせた金額ではなく、一般的な試算です。

金利(年) 月々の支払い 総額 利息の合計
2% 29,797円 1,787,832円 87,832円
8% 34,470円 2,068,192円 368,192円

金利が6ポイント違うと、総額で28万円以上の差になります。実際の金利や審査の条件は借入先によって異なるため、複数の見積もりを同じ条件で比べることが大切です。

5. 中古車は年式で装備が違う

eKワゴンの年式ごとの主な変更とリコール等の対象期間
図:eKワゴンの年式ごとの主な変更(三菱自動車のニュースリリース・リコール情報より作成。自作の図)

現行のeKワゴンは、2019年3月28日の発売以降、フルモデルチェンジを示す公式のリリースは、今回確認した範囲では見つかりませんでした。ただし、改良で装備が変わっているため、中古車はグレード名だけでなく、その年式の装備を確認することが大切です。

日付 主な内容(三菱自動車の公式の記載) 中古車選びでの意味
2019年3月28日(発売) グレードはMとG。「M」を除く全車に、メーカーオプション「先進快適パッケージ」(マイパイロット+電動パーキングブレーキ+ステアリングスイッチ)と「先進安全パッケージ」を設定。オートエアコン(タッチパネル式)も「M」を除く全車 同じGでも、マイパイロットの有無は車ごとに違う可能性がある
2020年8月20日 e-Assistに標識検知・前方衝突予測警報・先行車発進通知・ふらつき警報を追加。ミリ波レーダーを追加。運転席ニーエアバッグ・リヤシートベルトのプリテンショナーなどを、eKワゴンはメーカーオプションで設定 2020年8月より前の車には、これらの装備がない。この改良以降もニーエアバッグが付いていない車がある
2022年9月8日 eKクロスにPremiumを設定する改良。eKワゴンにはモノトーンの新色を設定(装備の大きな変更は、リリースの記載にない) 価格は2020年8月と同じ
2023年11月24日 リヤカメラ・リヤビューモニター付ルームミラー(自動防眩機能付)、運転席ニーエアバッグ、リヤシートベルトのプリテンショナーを全車標準装備に。FCMに自転車運転者検知を追加。eKワゴン初の2トーンカラーを設定 目安になる年式。これ以降は、MにもGにも上記が標準
2024年8月1日 サイバーセキュリティ関連の法規対応(ソフトウェアのプログラム変更) 装備の追加はない
2025年7月24日 FCMの警告灯の制御・警告表示の変更・追加による法規対応 装備の追加はない
2026年8月27日 リヤシートアラート追加、USBポートがType-C、FCMの検知範囲拡大(フロントカメラの画角拡大)、ボディカラーは全11色 リヤシートアラートは、この改良以降の新車だけ

買う前に確認したいこと

(1)初度登録年月と、型式・類別: 車検証の初度登録年月で、上の表のどこにあたる車かを確認します。現行の型式は、2WDが5BA-B33W、4WDが5BA-B36Wで、類別はGが2WD=LTDE・4WD=LTDEZ、Mが2WD=LTCE・4WD=LTCEZです(公式の主要諸元)。

(2)リコールの対策済みか: 4735の対策済みの車には、運転者席側のドア開口部のドアストライカー付近に「No.4735」のステッカーが貼られます(国土交通省の届出一覧表)。4956など、ステッカーの記載がない届出は、整備記録簿や販売店、公式の検索で確認します(第6章)。

(3)電動格納ドアミラーの開閉: 開閉不良の保証延長の対象になる車かも含めて、実際に動かして確認します(第6章)。

(4)整備記録簿と、事故歴・修復歴: これらは一般的な確認項目です。修復歴の意味は、「修復歴なし」の意味を解説した記事をご覧ください。

中古車の価格は、走行距離・修復歴・状態・販売店で変わるため、ここでは扱いません。eKワゴン専用の中古車ガイドはまだありませんが、同時に発売された兄弟車のeKクロス中古車完全ガイドが、同じ時期のリコール・保証期間延長を整理しています。

6. リコール・保証期間延長の確認

三菱自動車のリコール情報の年別一覧(2019年〜2026年。2026年は9月10日の届出まで掲載)で確認し、4735と4956は国土交通省のリコール届出一覧表でも確認しました。件名・対象にeKワゴンが含まれる現行型(2019年3月発売、5BA-B33W・5BA-B36W)の届出は、確認できた範囲で次の3件でした。2019年より前の世代は、この確認に含めていません。詳しい内容と台数は、eKワゴン値引き相場情報の記事にも載せています。

📊 eKワゴンが対象に含まれるリコールの届出(公式の記載の要約)

届出日 届出番号 内容 対象・改善措置
2020年4月16日 4735 エンジンECUの発電機の制御ロジックが不適切。バッテリーの充電率が低い状態で冷機始動直後の走行や長い下り坂を走ると、エンジンの負圧が低下し、ブレーキ倍力装置への負圧供給が不足して、ブレーキペダルの操作力が増大し、制動停止距離が長くなるおそれ。不具合17件・事故0件 eKワゴン 5BA-B33W 10,111台・5BA-B36W 2,388台(製作 2019年3月13日〜2020年3月27日)。エンジンECUの制御プログラムの書き替え
2021年5月27日 4956 エンジンECUの制御プログラムが不適切。幾つかの条件が重なったシーンで、エンジンからブレーキ倍力装置への負圧供給が遅れる場合があり、制動停止距離が長くなるおそれ。不具合39件・物損事故1件 eKワゴン 5BA-B33W 14,403台・5BA-B36W 3,524台(製作 2019年3月13日〜2020年12月22日)。エンジンECUの制御プログラムの書き替え
2022年12月8日 5249 交換修理用部品カタログでの部品番号指示が不適切で、正規仕様と異なる運転者席用シートベルトまたはステアリングコラム、運転者席用エアバッグが取り付けられた車がある eKワゴンは5BA-B36Wの4台(製作 2019年11月13日〜2020年2月11日)で、公式の備考では運転者席用シートベルトまたはステアリングコラムの対象(運転者席用エアバッグの対象はeKスペース系の1台)。リコール全体はeKワゴン・eKクロス系などを合わせて8台。正規仕様の部品に交換

台数は、公式ページの「リコール対象車の台数」欄の表記です。三菱自動車は「リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれている場合があります」「対象車両の製作期間は、ご購入の時期とは異なります」と案内しています。製作期間だけで判断せず、車台番号で確認してください。2019年10月の4598は、eKクロスのターボ車だけが対象で、eKワゴンは含まれません。2023年・2024年・2026年の年別一覧にはeKワゴンやeKの件名がなく、2025年のeK関連の届出は電気自動車「eKクロス EV」のブレーキ(6月12日)だけでした(件名ベースの確認)。

ドアミラー開閉不良の保証期間延長

電動格納式ドアミラーが、部品の摩耗に外部要因が加わって、電動で格納または復帰できなくなる場合があるとして、三菱自動車は保証期間を、従来の「新車を登録した日から3年・走行6万kmまで」から、「新車を登録した日から7年・走行10万kmまで」に延長しています。点検で当該事象と確認された場合は、電動格納ユニットを補修用部品と交換(無償)します。ドアミラーは手動で開閉できます。

お知らせ eKワゴンの対象(製作期間)
2023年5月12日 5BA-B33W・5BA-B36W 2019年3月(13日・14日)〜2020年7月24日
2025年6月12日 5BA-B33W 2020年7月22日〜2022年5月17日、5BA-B36W 2020年7月22日〜2022年5月18日(eKスペースなども追加)

合わせると、eKワゴンの対象は製作期間が2019年3月〜2022年5月の車両の一部です。原因が異なる場合は有償修理で、期間は新車を登録した日から数えます。2019年9月以前に登録された車は、2026年10月時点で7年を過ぎています(10月登録の車は日付によります)。詳しくはドアミラーの電動格納と保証延長の解説記事をご覧ください。

サービスキャンペーン(キーレスオペレーション)

2020年4月中旬から、サービスキャンペーン「eKクロス、eKワゴンのキーレスオペレーションシステムについて」(公式ページのURL上の管理名はSC195)も行われています。キーレスオペレーションシステムのコントロールユニットの制御プログラムが不適切で、ディーラーオプションのリモコンエンジンスターターでエンジンを始動したあと、走行せずに停止して長時間放置すると、バッテリーがあがるおそれがあるというものです。eKワゴンの対象は約3,700台(5BA-B33W)と約1,000台(5BA-B36W)で、製作は2019年3月13日〜12月9日です。対象かどうかは、車台番号で確認してください。

確認の方法

車台番号は車検証で確認できます。次の公式の窓口で、対象かどうか、対策済みかを調べられます。三菱自動車「リコール等対象車両検索」、国土交通省のリコール情報検索。中古車を買うときは、販売店に、対策が実施されているかを書面などで確認しましょう。

7. よくある質問

Q. 安いMでも、衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備は付いていますか?

A. 付いています。公式の主要装備表では、衝突被害軽減ブレーキ(歩行者・自転車運転者検知付)、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報・防止支援、オートマチックハイビームなどのe-Assist、リヤシートアラート、パーキングセンサー、ニーエアバッグを含む各種エアバッグが、MにもGにも標準装備です。違いは、先進安全パッケージ(デジタルルームミラーなど)がGにだけメーカーオプションで用意されている点です。

Q. MとG、どちらを選べばよいですか?

A. どちらがよいかは使い方で変わります。公式の情報から言えるのは、Gの上乗せ分(2WDで9万9000円、4WDで8万2500円)で、フルオートエアコン、キーレスオペレーションとエンジンスイッチ、IRカット/99%UVカットガラス、助手席の収納などが加わる、ということです。三菱自動車公式のお支払例(残価設定型・頭金45万円・5年)では、月々の差は2WDで1,800円でした。エアコンやキーの使いやすさを、実車と見積書で比べてみてください。

Q. eKワゴンにターボやハイブリッドはありますか?

A. ターボの設定はありません。2026年8月のリリースの価格表で、eKワゴンのエンジンは「DOHC 12バルブ 3気筒」の自然吸気のみで、eKクロスのT系にある「ターボチャージャー(ハイブリッド)」の表記もありません。最高出力は38kW[52PS]です。主要諸元には、燃費向上対策として、可変バルブタイミング機構・CVT・アイドリングストップ装置・バッテリーアシストシステム・充電制御などが載っています。

Q. 4WDにすると、価格と燃費はどう変わりますか?

A. 価格はMが14万8500円、Gが13万2000円高くなります。WLTCモード燃費は、2WDの23.2km/Lが4WDで21.0km/Lになります(MとGで同じ)。滑りやすい路面で、空転した駆動輪をブレーキ制御して走破性を高める「グリップコントロール」は、2WDを含む全車に標準装備です。

Q. 納期はどれくらいですか?

A. 三菱自動車公式サイトとカタログには、納期の目安の記載を確認できませんでした。グレード、色、オプション、時期によって変わると考えられるため、販売店に見積もりと一緒に確認してください。

まとめ

(1)MとGの違いは、エアコン(マニュアルかフルオートか)とキー(キーレスエントリーかキーレスオペレーションか)が中心で、Gにはガラスや収納の装備も加わります。差額は2WDで9万9000円、4WDで8万2500円です。(2)e-Assistやシートヒーター、寒冷地仕様はMにも標準で、マイパイロットは現行の装備表・カタログに載っていません。(3)中古車は2023年11月の改良が目安で、リコール(現行型で3件)とドアミラーの保証延長は、製作期間と車台番号で対象かを確認します。

ご自身の使い方(エアコンやキーの使いやすさ、予算、雪道の有無)に合わせて、グレードを選んでください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。価格・装備・仕様は改良や改定で変わることがあります(確認日: 2026年10月17日)。最新の情報は、三菱自動車公式サイトと販売店でご確認ください。リコール・保証期間延長の対象かどうかは、車台番号でご確認ください。値引き額や中古車の価格は、店舗や車両によって異なるため、記載していません。

参考(三菱自動車公式・国土交通省・総務省): eKワゴン グレード・価格/同 主要装備/同 主要諸元/同 カタログ(PDF、2026年8月現在)/同 マイパイロット(旧ページ)/ニュースリリース 2026年8月27日/同 2025年7月24日/同 2024年8月1日/同 2023年11月24日/同 2022年9月8日/同 2020年8月20日/同 2019年3月28日/同 2019年3月14日(オフライン式)/三菱自動車 リコール等の重要なお知らせ/リコール4735/同4956/同5249/サービスキャンペーン(キーレスオペレーション)/国土交通省 リコール届出一覧表(4735)/同(4956)/ドアミラー保証期間延長(2023年5月)/同(2025年6月)/総務省 令和8年度税制改正の概要(環境性能割の廃止)

図はすべて自作のイラストです(AI生成なし)。数値は三菱自動車公式の記載、または公式の数字からの当サイトの計算です。

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