3連休の高速道路は、ETCの休日割引が使えるのでしょうか。YouTubeで公開したショート動画(3択クイズ)の内容を、NEXCO各社の公式案内で確認し直し、動画では触れきれなかった「2026年度の適用除外日の全日程」「3連休が対象外になった経緯」「深夜割引と重なったときの扱い」まで、詳しくまとめました。
📋 この記事の要点
✔ ETC休日割引は、土日祝の0〜24時に地方部の高速道路を走る軽自動車等・普通車が対象で、割引率は約30%(NEXCO中日本)。首都圏・京阪神圏の大都市部区間などは対象外
✔ 2026年度は、GW・お盆・シルバーウィーク・年末年始に加えて、すべての3連休が適用除外。2026年10月10日〜12日も適用されなかった(NEXCO中日本の告知)
✔ 3連休が対象外になったのは2025年度から(シルバーウィークは2024年度から)。2026年度の適用除外日は、公表カレンダーの×を数えると全国で計38日
✔ 休日割引と深夜割引の両方の条件を満たす走行は、割引額の大きいほう1つだけが適用され、足し算にはならない
✔ 深夜割引の見直し(22時〜翌5時への拡大など)は、運用開始時期が未発表。現行の「0〜4時・約30%引き」が続いている(2026年10月17日確認)
🎬 動画で見る(ショート)
この記事の元になった、かーぎーくんのショート動画です。動画では触れられなかった詳しい内容や条文・公式情報は、このあと記事で確認できます。
▶ YouTubeで見る(YouTube「くるまのかーぎーくん」)
📑 目次
1. 休日割引の基本条件(対象・割引率・車種)
NEXCO中日本の「休日割引」のページでは、割引率は地方部区間で約30%と案内されています。条件を表にまとめます。
📊 ETC休日割引の主な条件(NEXCO中日本・NEXCO西日本の案内)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 割引率 | 地方部区間で約30%割引(NEXCO中日本) |
| 対象の日・時間 | 土曜・日曜・祝日の0時〜24時。ただしGW・お盆・年末年始・シルバーウィーク・3連休は除く。土日祝日とは、土曜日・日曜日と、国民の祝日に関する法律第3条に定める休日(国民の祝日・振替休日など)をいう(NEXCO中日本) |
| 対象の車 | 軽自動車等(二輪車を含む)と普通車。中型車・大型車・特大車は対象外。1ナンバーは対象外、4ナンバーは対象。普通車でけん引する場合は対象外(NEXCO中日本・NEXCO西日本) |
| 通行方法 | 入口料金所をETC無線通信で走行する。ETC車載器がない車両でカード払いをした場合は適用されない(NEXCO西日本) |
| 対象の道路 | NEXCO3社が管理する全国の高速自動車国道と一部の一般有料道路。首都圏・京阪神圏の大都市部区間と名古屋第二環状自動車道は対象外。大都市部区間と地方部区間を連続して走った場合は、地方部区間分のみ割引(NEXCO中日本) |
| 距離・回数 | 距離・回数の制限はない(NEXCO中日本) |
| 端数処理 | 割引後の料金は四捨五入で10円単位に調整される(NEXCO中日本) |
割引の時間は「料金所の通過時刻」で判定される
NEXCO西日本は、平日朝夕割引・深夜割引・休日割引の適用を、料金所またはETCフリーフローアンテナの通過時間で判定すると案内しています。渋滞などのどんな理由があっても、時間帯の条件を満たしていない走行は割引の対象外です。また、NEXCO中日本は、高速道路上では休憩施設以外での駐停車は原則禁止であり、時間調整は出発時間の調整か休憩施設の利用で行うよう案内しています。
2. 2026年度の適用除外日(全38日)
NEXCO東日本・中日本・西日本などは、2026年3月17日に「2026年度における休日割引適用日」を発表しました。お知らせの本文には、交通混雑期等(ゴールデンウイーク、お盆、年末年始、シルバーウイークおよび3連休)を除き、休日割引を適用していると書かれています。適用日と除外日は、別紙のカレンダーで示されています。

別紙のカレンダーで×の付いた日(適用除外日)を、時期ごとに整理しました。
📊 2026年度の休日割引 適用除外日(別紙カレンダーより)
| 時期 | 適用除外日 |
|---|---|
| ゴールデンウィーク | 4/25(土) / 4/26(日) / 4/29(水・祝) / 5/2(土)〜6(水・振休) |
| 3連休(海の日) | 7/18(土)〜20(月・祝) |
| お盆 | 8/8(土) / 8/9(日) / 8/11(火・祝) / 8/15(土) / 8/16(日) |
| シルバーウィーク | 9/19(土)〜23(水・祝) |
| 3連休(スポーツの日) | 10/10(土)〜12(月・祝)(動画で扱った3連休) |
| 3連休(勤労感謝の日) | 11/21(土)〜23(月・祝) |
| 年末年始 | 12/26(土) / 12/27(日) / 1/1(金)〜3(日) |
| 3連休(成人の日) | 1/9(土)〜11(月・祝) |
| 3連休(春分の日) | 3/20(土)〜22(月・振休) |
合計は、カレンダーの×を数えると38日です。10月10日〜12日の3連休は、NEXCO中日本の「休日割引」ページにも、渋滞の激化を避けるため休日割引を適用しないという告知が出ていました。
適用日として残る祝日もある
祝日がすべて対象外になるわけではありません。たとえば2026年11月3日(火・文化の日)は、3連休でも繁忙期でもないため、別紙カレンダーでは適用日として示されています(カレンダーの色分けを当方が読み取ったもの)。2027年2月11日(木・建国記念の日)・2月23日(火・天皇誕生日)も適用日です。
なお、2027年度(2027年4月以降)の適用日は、確認した時点では見つけられませんでした。発表があれば、NEXCOのページで確認してください。
3. なぜ3連休が対象外になったのか

除外の範囲は、年度ごとに広がってきました。NEXCO各社の発表(2025年3月14日)とNEXCO中日本のページで確認できた経緯です。
📊 休日割引の適用除外が広がってきた経緯
| 年度 | 除外の対象 | 公式の説明 |
|---|---|---|
| 2022年度以降 | ゴールデンウイーク・お盆・年末年始 | NEXCO中日本は、渋滞の激化を避けるため休日割引が適用されないと案内 |
| 2024年度から | 上に加えてシルバーウィーク | 2025年3月14日の発表で、これにより渋滞量が減少する傾向が見られたと説明 |
| 2025年度以降 | 上に加えて3連休 | 他の3連休でも連休後の土日と比べて交通の集中が発生していたため。国土交通省と検討した結果、新たに3連休も適用しないとした |
2025年3月14日の発表では、背景として、2023年10月18日の観光立国推進閣僚会議で決まった「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」に、観光需要の分散・平準化のため、割引の適用条件を含めて休日と平日のバランスの見直しを進める方針が示されたことが挙げられています。
4. 休日割引と深夜割引が重なったら

土日祝(除外日を除く)の深夜に走ると、休日割引と深夜割引の条件を両方満たすことがあります。NEXCO中日本は割引額の大きいほうが適用されて重複しないと、NEXCO西日本は割引率のより高い割引が適用されると案内しています。つまり2つの割引が足し算(合計60%引き)になることはありません。
📊 割引が重なったときの扱い(現行制度)
| 重なる割引 | 適用される割引 |
|---|---|
| 休日割引 + 深夜割引 | 割引額の大きいほう(重複しない) |
| 休日割引 + 平日朝夕割引 | 休日割引(平日朝夕割引は対象外) |
| 深夜割引 + 平日朝夕割引 | 深夜割引(平日朝夕割引は対象外) |
両者の対象道路は同じではありません。NEXCO中日本の案内では、休日割引は地方部のみ、深夜割引は対象路線図の地方部区間と大都市部区間の両方が対象です。大都市部区間を含む走行では、休日割引は地方部区間分だけ、深夜割引は大都市部区間も割引されるため、両方を比べて大きいほうが選ばれる場面があると考えられます(当方の整理で、実際の判定はNEXCOの料金システムによります)。
深夜割引は見直しが予定されている(開始日は未発表)
深夜割引は見直しが予定されています。NEXCO中日本・西日本の案内では、割引の時間帯が22時〜翌5時に広がり、対象時間帯に走行した分のみが約30%の割引(後日還元型)になります。ただし、いつから始まるかはまだ決まっていません。 なお、NEXCO中日本の見直しのページには、見直し後は、運用開始後5年程度は激変緩和措置があり、22時台に料金所を通過した場合の還元率は20%になるという注記があります。
| 時期 | 公式の案内 |
|---|---|
| 2025年10月29日 | 運用開始時期は、システム整備の進捗を踏まえて改めて知らせるが、令和8年度以降となる(NEXCO3社) |
| 2026年3月3日 | 走行履歴情報の作成と還元額計算用機器へのデータ連携機能の構築が完了。動作確認・検証を慎重に行う。運用開始時期は今後の作業状況を踏まえて改めて知らせる(NEXCO3社) |
| 2026年10月17日(確認) | NEXCO中日本の見直しページも、NEXCO西日本の深夜割引のページも、運用開始(変更)の時期は改めて知らせるとしていた(具体的な開始日は確認できなかった) |
見直し後の休日割引との重なりについては、NEXCO中日本のQ&Aに、両方の条件を満たし、深夜割引の割引後料金が休日割引の割引後料金より安い場合は、休日割引の割引後料金を課金したうえで、その差額分を後日還元すると書かれています。詳しい仕組みは、下の「あわせて読みたい」の記事にまとめています。
5. 動画の3問の答えと根拠
ショート動画(3択クイズ)の3問について、答えと確認先を整理します。
| 問題 | 答え | 確認先 |
|---|---|---|
| 第1問 地方部の休日割引は、およそ何%引き? | 約30%引き | NEXCO中日本「休日割引」(割引率:地方部区間 約30%割引)。対象は軽自動車等・普通車で、大都市部は対象外 |
| 第2問 2026年10月10日〜12日の3連休、休日割引は? | 使えない | NEXCO中日本「休日割引」の告知と、2026年度の別紙カレンダー。お盆・年末年始・ほかの3連休も対象外 |
| 第3問 休日割引と深夜割引、両方の条件を満たすと? | 割引額の大きいほうだけ | NEXCO中日本・NEXCO西日本の休日割引・深夜割引のページ(重複して適用されない) |
動画は2026年10月6日時点のNEXCO公式情報にもとづいています。今回、2026年10月17日にあらためて確認しましたが、動画の答えを変える必要がある食い違いは見つかりませんでした(10月10日〜12日の3連休は、すでに終わっています)。
6. よくある質問
📚 あわせて読みたい
▶ 高速道路の深夜割引が大幅見直しへ!22時〜5時に拡大も「後日還元型」に2026年10月版
まとめ
ETC休日割引は、土日祝の0〜24時に地方部の高速道路を走る軽自動車等・普通車が約30%引きになる制度です。ただし、GW・お盆・シルバーウィーク・年末年始と、すべての3連休は適用されません。2026年度の除外日は計38日で、2026年10月10日〜12日も対象外でした。この先では、11月21日〜23日の3連休と、12月26日・27日、1月1日〜3日、1月9日〜11日(成人の日の3連休)が除外日にあたります。
休日割引と深夜割引の条件を両方満たす走行は、割引額の大きいほう1つだけが適用されます。深夜割引の見直しは、運用開始時期が未発表のままです。出かける日が適用日かどうかは、NEXCO各社の公表カレンダーで確認してから計画しましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。割引の内容・対象日・対象区間は変更されることがあります。ご利用前に、NEXCO各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください(確認日:2026年10月17日)。図はすべて自作のイラストで、適用除外日の図はNEXCO各社が公表した別紙カレンダーをもとに作成しています。
参考(一次情報・公式): NEXCO中日本 休日割引/NEXCO中日本 ETC割引/NEXCO中日本 深夜割引/NEXCO中日本 高速道路の深夜割引の見直しについて/NEXCO西日本 休日割引/NEXCO西日本 深夜割引/NEXCO西日本 ETC割引をご利用いただく際のご注意/NEXCO西日本 高速道路深夜割引/NEXCO各社 2026年度における休日割引適用日のお知らせ(2026年3月17日)/NEXCO東日本 同お知らせ/NEXCO各社 2025年度における休日割引適用除外日のお知らせ(2025年3月14日)/NEXCO各社 深夜割引見直しに向けたシステム整備の状況(2025年10月29日)/同(2026年3月3日)/e-Gov法令検索 国民の祝日に関する法律
図はすべて自作のイラストです(AI生成なし)。BGM: “Hyperfun” by Kevin MacLeod (incompetech.com) licensed under CC BY 3.0(動画)。


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