📋 この記事でわかること
- グリナはどういう食品か — 消費者庁の届出情報で確認
- 届出表示の全文と、そこに書かれていないこと
- 原材料・1日摂取目安量・内容量(味の素公式の表示)
- 機能性表示食品は「国が評価した食品」ではない
- 価格と購入前に自分で確認できること
グリナはどういう食品か — 消費者庁の届出情報で確認
「グリナ」は味の素株式会社が販売する機能性表示食品です。機能性表示食品は、販売前に消費者庁長官へ届け出ることが義務づけられており、その内容は誰でも消費者庁の機能性表示食品届出情報検索で確認できます。
この記事の内容は、すべて同データベースと味の素公式サイトの表示をそのまま引いたものです(2026年10月25日確認)。
| 項目 | 届出データベースの記載 |
|---|---|
| 届出番号 | A42 |
| 届出日 | 2015年5月22日 |
| 届出者名(法人番号) | 味の素株式会社(8010001034740) |
| 商品名 | グリナ |
| 食品の区分 | 加工食品(錠剤、カプセル剤等) |
| 機能性関与成分名 | グリシン |
| 販売状況 | 販売中 |
| 前回の自己点検報告月 | 2025年12月 |
出典: 消費者庁 機能性表示食品届出情報検索(2026年10月25日確認)
届出日が2015年5月という意味
機能性表示食品制度が始まったのは2015年4月1日です。届出番号A42は、制度開始の約7週間後に受理された初期の届出にあたります。届出番号は受理順に振られるため、番号が若いほど制度の初期に届け出られたものということになります。
届出表示の全文と、そこに書かれていないこと
機能性表示食品が表示してよい機能性は、届け出た文言の範囲に限られます。グリナの届出表示は次のとおりです。
本品には“グリシン”が含まれており、すみやかに深睡眠をもたらし、睡眠の質の向上(熟眠感の改善、睡眠リズムの改善)や、起床時の爽快感のあるよい目覚め、日中の眠気の改善、疲労感の軽減、作業効率の向上に役立つ機能があります。
出典: 消費者庁 機能性表示食品届出情報検索 届出番号A42「表示しようとする機能性」(2026年10月25日確認)
届出表示に含まれている6つの機能
- すみやかに深睡眠をもたらす
- 睡眠の質の向上(熟眠感の改善、睡眠リズムの改善)
- 起床時の爽快感のあるよい目覚め
- 日中の眠気の改善
- 疲労感の軽減
- 作業効率の向上
届出表示に書かれていないこと
逆に、次のような内容は届出表示に含まれていません。広告や記事でこうした表現を見かけた場合、それは届け出られた範囲を超えた説明だということになります。
| よく見かける表現 | 届出表示での扱い |
|---|---|
| 不眠症が治る・改善する | 記載なし(疾病の治療は機能性表示食品では表示できない) |
| ストレスをやわらげる・リラックスできる | 記載なし |
| 何日で実感できる | 記載なし |
| 作用のしくみ(神経への働き方) | 届出表示には書かれていない |
なお、届け出られた科学的根拠(研究レビュー等)の資料そのものも、同じ届出データベースの詳細画面から参照できます。機能の根拠を自分で確かめたい場合は、記事や広告ではなくそちらを読むのが確実です。
原材料・1日摂取目安量・内容量(味の素公式の表示)
味の素の公式製品ページに掲載されている表示は次のとおりです(2026年10月25日確認)。
| 項目 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| 原材料名 | グリシン、クエン酸、香料 |
| 機能性関与成分 | グリシン 3.0g(1日摂取目安量1本あたり) |
| 1日摂取目安量 | 1本(3.1g) |
| 形状 | 顆粒(スティック包装) |
| 箱の内容量 | 12本入り 37.2g / 3本入り 9.3g |
出典: 味の素株式会社 公式製品ページ(2026年10月25日確認)
3.1gのうち3.0gがグリシン
1本3.1gに対して機能性関与成分のグリシンが3.0gです。原材料名も「グリシン、クエン酸、香料」の3つだけで、食品表示基準は原材料を重量の割合の高いものから順に表示するよう定めていますから、先頭のグリシンが最も多い成分ということになります。残りの約0.1gがクエン酸と香料にあたる計算です。
増量剤や甘味料を加えずグリシンそのものを計量した設計で、1本=1日分という単純な構成です。購入する規格が何本入りかは、箱によって異なるので商品ページで確認してください。
機能性表示食品は「国が評価した食品」ではない
ここは誤解されやすいところなので、制度の条文で確認しておきます。食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)は、機能性表示食品に対して次の表示を義務づけています。
| 義務づけられている表示事項 | 条文が定める表示文言 |
|---|---|
| 機能性表示食品である旨 | 容器包装の主要面の上部に「機能性表示食品」の文字を枠で囲んで表示する |
| 国の評価を受けていない旨 | 「本品は、特定保健用食品と異なり、機能性及び安全性について国による評価を受けたものではありません。届け出られた科学的根拠等の情報は消費者庁のウェブサイトで確認できます。」 |
| 医薬品ではない旨 | 疾病の診断、治療、予防を目的としたものではない旨 |
| 対象者の限定 | 「本品は、疾病に罹患している者、未成年者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を対象に開発された食品ではありません。」 |
| 相談すべき旨 | 疾病に罹患している者は医師に、医薬品を服用している者は医師、薬剤師に摂取について相談すべき旨 |
| 異変時の対応 | 「体調に異変を感じた際は、速やかに摂取を中止し、医師に相談してください。加えて、体調に異変を感じた旨を表示された連絡先に連絡してください。」 |
| 食生活の啓発 | 「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」 |
出典: 食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)の規定を、e-Gov法令検索の原文で確認(2026年10月25日)
特定保健用食品(トクホ)との違い
トクホは国が個別に審査して許可を出す制度です。機能性表示食品は届出制で、事業者が根拠資料を揃えて消費者庁長官に届け出ます。条文が上のような打消し表示を義務づけているのは、この二つが混同されやすいからです。
これは製品の優劣の話ではなく、制度上の位置づけの違いです。グリナの場合、届け出られた根拠資料は公開されているので、納得できるかどうかは自分で読んで判断できます。
摂取する前に確認すること
実際の注意事項は商品パッケージに印字されています。特に、持病のある方・薬を服用中の方・妊娠中や授乳中の方は、上の条文のとおり医師や薬剤師に相談してから判断してください。この記事はパッケージの表示を置き換えるものではありません。
価格と購入前に自分で確認できること
サプリメント類の価格は販売経路と時期で変わり、規格(本数)も複数あります。この記事では価格を断定せず、確認のしかただけを示します。
確認する順番
- 規格を合わせる — 3本入り・12本入りなど本数が違うものが流通しています。総額ではなく1本あたりの単価で比べてください。
- 届出番号を確認する — パッケージに「機能性表示食品」の表示と届出番号A42があるかを見ます。届出のない類似品と区別できます。
- 機能性関与成分の量を見る — グリシンを含む製品は他にもありますが、1日摂取目安量あたりの配合量は製品ごとに違います。グリナは1本3.0gです。
- パッケージの注意事項を読む — 上に挙げた義務表示が印字されています。
この記事では他社製品との価格比較表を載せていません
比較表を作るには、各製品の価格・規格・機能性関与成分量を同じ日に同じ条件で確認する必要があります。出どころの不確かな数字を並べると、かえって判断を誤らせるため掲載していません。グリシン配合の他製品と比べたい場合は、同じ届出データベースで機能性関与成分名「グリシン」を検索すると、届出のある製品を一覧できます。
この記事について(2026年10月25日に全面的に書き直しました)
この記事は2024年4月に公開したものですが、内容を点検したところ、出典のない記述や事実と確認できない記述が多数含まれていたため、2026年10月25日に全面的に書き直しました。
削除した主な内容
- 架空の比較表 — 「睡眠サポートA」「リラックスB」という実在しない製品名と価格を挙げた比較表を削除しました。
- 出典のない研究表 — 臨床試験の内容と結果を記した表がありましたが、どの研究を指すのか一切示されていなかったため削除しました。
- 届出表示を超えた効果の説明 — 「ストレス軽減やリラックス効果」「抑制性の神経伝達物質として機能し」など、届出表示に含まれない記述を削除しました。
- 「専門家の回答」とするQ&A — 実際には専門家に取材していませんでした。医師その他の者が保証したと誤解されるおそれのある記述にあたるため、節ごと削除しました。
- 副作用の列挙 — 出典のない症状の列挙と、妊娠中・授乳中の使用可否に関する助言を削除しました。これらは本来、パッケージの表示と医師の判断によるものです。
- 根拠のない摂取量の推奨 — 「成人で1日に3gから5g」という記述に根拠がありませんでした。
- 誤った法令の説明 — アレルゲンの品目数が誤っていたうえ、食品衛生法の求める内容を取り違えていました。
- 出典のない価格
現在の記事に残しているのは、消費者庁の届出情報・味の素公式サイトの表示・食品表示基準の条文から確認できる事実だけです。確認日はいずれも2026年10月25日です。
アイキャッチ画像: Bedroom, Interior of apartment in Brisbane by Chris Olszewski, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons



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