デイライト(DRL)、なぜ昼間も点灯しているのか

最近の車には、エンジンをかけると昼間でも自動的に点灯する白い小さなライトが付いていることがあります。これは「デイライト(昼間走行灯、DRL)」と呼ばれる装備です。なぜ明るい昼間にも点灯しているのでしょうか。

📋 この記事でわかること

  • デイライトとは
  • なぜ点灯させる必要があるのか
  • 日本での法的な位置づけ
  • 海外では義務化が進んでいる
  • 「ポジションランプ(車幅灯)」との違い

デイライトとは

デイライト(Daytime Running Lamp、DRL)は、明るい日中でも点灯させることで、対向車や歩行者から自車の存在を視認しやすくするための灯火です。ヘッドライトとは別に、バンパー付近などに独立して装備されているケースが一般的です。

なぜ点灯させる必要があるのか

昼間は周囲が明るいため、ヘッドライトを点灯していない車は、遠くからでは背景に紛れて見えにくくなることがあります。デイライトを点灯させることで、車の存在自体をいち早く周囲に知らせ、早朝や日中の出会い頭事故などを未然に防ぐ効果が期待されています。

日本での法的な位置づけ

日本では2016年10月の保安基準改正により、デイライトが正式に「昼間走行灯」として認められました。ただし、装着そのものが義務化されているわけではなく、現時点では任意の装備という位置づけです。日本の保安基準では、照明部の大きさが25平方センチメートル以上200平方センチメートル以下であること、光度が1,440カンデラ以下であること、色は白色であることなどの技術基準が定められています。

海外では義務化が進んでいる

北欧諸国では1970年代から、EU(欧州連合)では2011年からデイライトの装着が義務化されており、交通事故防止に一定の効果があるとされています。日本車でも、輸出仕様や上級グレードを中心に、デイライトが標準装備される車種が増えてきています。

「ポジションランプ(車幅灯)」との違い

デイライトは、従来から存在する「ポジションランプ(車幅灯・スモールランプ)」と混同されがちですが、両者は明確に異なる装備です。ポジションランプは運転者がスイッチで手動点灯させる灯火で、明るさは最大300カンデラ以下、主に夜間の被視認性向上を目的としています。一方デイライトは、400カンデラ以上というポジションランプより明るい光度が求められ、ヘッドライト点灯と連動して自動的に消灯する仕組みが必須とされています。「うちの車、常時点いてる小さいライトがあるけどこれはポジションランプでは?」と思っても、実際にはデイライトである(あるいはその逆)というケースもあるため、保安基準上の明るさ・連動要件から見分けることができます。

後付けする場合の注意点

デイライトが付いていない車に後付けする場合は、上記の保安基準(明るさ・色・大きさなど)を満たさない製品を取り付けると、車検に通らなくなる可能性があります。取り付けを検討する場合は、保安基準に適合した製品を選ぶことが重要です。

まとめ

デイライトは、昼間の視認性を高めて事故を防ぐための灯火で、2016年の保安基準改正により日本でも正式に認められました。義務化はされていないものの、安全性向上の観点から今後普及が進んでいく可能性があります。

出典・免責

本記事は、複数の自動車専門メディアの情報をもとに、一般的な内容を整理したものです。

アイキャッチ画像: Daytime running lamp by Deloreanman14, CC BY-SA 2.5, via Wikimedia Commons

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