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自動車などのタイヤはリサイクルされたあと何に使われる?

自動車のタイヤは消耗品で、定期的に交換が必要ですが、廃タイヤがその後どうなるかご存知でしょうか?
ここではタイヤがリサイクルされた後の用途などについての情報を紹介します。

毎年消費されるタイヤの量

日本製のタイヤを取り付けた場合、ディーラーでは新しくタイヤを取り付けてから4年前後になった時や、3万キロ前後程度でタイヤの交換を勧められます。

主にタイヤが処分される時は、例外を除いて下記の2点でしょう。
1.事故や劣化で自動車を廃車にした場合
2.パンクや摩耗などで新しいタイヤに取り換えた場合

今、日本での廃タイヤの総発生本数は、なんと9,000万本程度。重量にして約100万トン程度のタイヤが年間処分されています。
廃車の発生台数や事故発生台数が多いとはいえ、年間9,000万本は非常に多い数字ですね。

また、タイヤは以前に不法投棄が多く社会問題となった時期もあり、現在はこれを防ぐ手段として「マニフェスト」と呼ばれるシステム(管理表)を使って、最終処分者が分かるようになっています。

処分されたタイヤのその後とは

 廃タイヤのリサイクル率は約90%で、回収されたタイヤの多くは専門の廃タイヤ処理業者に引き取られて適正な処理がなされます。
通常、タイヤを処分するのには費用が発生します。

それでは、処分された廃タイヤはどんな物に生まれ変わるのか?
形態別にまとめたデータがあります。

約40% 製紙
約15% 中古タイヤ
約10% セメント焼成用
約10% 再生ゴム・ゴム粉
約9% 流通在庫
約5% 再生タイヤ代用
約5% ガス化炉
約3% 製鉄
約2% タイヤメーカー工場

※引用:日本自動車タイヤ協会

廃タイヤがエネルギーに

 廃タイヤは、石炭の代わりとして再利用するコージェネレーションシステムなどが開発され、石炭とタイヤチップを混燃させる方式などが採用されています。
これにより、通常の石炭ボイラーと比べてNOx(窒素酸化物)の発生が少なく、SOx(硫黄酸化物)は、脱硫装置により排出量が少なくなるため、環境に優しい低公害型発電システムとして注目されています。

これらを通じて、エネルギーなどの二次的な原材料として活用することができることから、持続可能な社会の現実という目的において廃タイヤは貴重な資源としての価値があると認識されています。

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