スペーシア ベースのXFとGFは15万2900円差、何が違う?4ナンバーの車検・税金・リコールまで公式情報で解説

スズキ「スペーシア ベース」は、2022年8月26日に発売された軽の商用バン(軽貨物自動車)です。XFとGFは何が違うのか、4ナンバーだと車検や税金はどうなるのか、中古で買うときは何を確認すればよいのかと迷う方は多いのではないでしょうか。

この記事は、YouTubeで反応のよかったショート動画「スペーシア ベース、XFとGFの価格差は15.3万円?軽貨物の車検は何年?購入ガイド」の内容を、スズキ公式サイトの価格表・主要諸元表・主要装備表、スズキのニュースリリース、リコール等情報、国土交通省の資料、e-Gov法令検索で確認し直して、動画に入らなかった詳細まで加えて解説するものです(確認日: 2026年10月17日)。

📋 この記事の要点

✔ 新車価格(税込・メーカー希望小売価格)は、GFの2WDが147万1800円、XFの2WDが162万4700円。XFとGFの差は2WDで15万2900円、4WDで14万9600円

✔ 全車速追従機能付ACC・後席右側のワンアクションパワースライドドア・運転席シートリフター・チルトステアリングなどはXFだけの標準装備。ホイールはXFがアルミ、GFがスチール

✔ 最大積載量は2名乗車時200kg・4名乗車時100kg。マルチボードは全車に標準装備

✔ 軽貨物(4ナンバー)の車検は初回から2年(軽乗用車は初回3年)。軽自動車税(自家用・標準税率)は貨物用年5,000円、乗用年10,800円

✔ 中古車は、2026年7月9日届出のリコール(クランクプーリボルト。ベース分は26,617台)などを、車台番号で確認する

🎬 動画で見る(ショート)

この記事の元になった、かーぎーくんのショート動画です。動画では触れられなかった詳しい内容や条文・公式情報は、このあと記事で確認できます。

▶ YouTubeで見る(YouTube「くるまのかーぎーくん」)

1. 新車価格とグレード(XF・GF)

スズキ スペーシア ベースのグレード別新車価格(XFとGF、2WDと4WD)
図:スペーシア ベースのグレード別メーカー希望小売価格(税込)。スズキ公式サイト、2026年10月17日確認(自作図)

現行のスペーシア ベースのグレードは、XFとGFの2つです。どちらもCVTで、駆動方式は2WD(前2輪駆動)とフルタイム4WDから選びます。価格は次のとおりです。

📊 スペーシア ベースのメーカー希望小売価格(税込)

グレード 2WD 4WD 4WDの上乗せ額(4WD−2WD)
XF 1,624,700円 1,744,600円 119,900円
GF 1,471,800円 1,595,000円 123,200円
XFとGFの差 152,900円 149,600円 –

2WDではXFがGFより152,900円、4WDでは149,600円高い計算です(差額は当サイトが公式価格から計算)。動画の題名の「15.3万円」は、この152,900円を丸めた数字です。

価格の見方:上の価格は、スズキ公式サイトに掲載されているメーカー希望小売価格(消費税10%込み)です。公式の注記によると、価格はタイヤパンク応急修理セット・ジャッキ付で、保険料・税金(消費税を除く)・届出等に伴う費用および付属品の価格は含まれず、リサイクル料金が別途必要です(2026年5月時点のリサイクル料金は合計7,470円)。価格は販売会社が独自に定めています。値引きの額は店舗や時期で変わるため、この記事では断定しません。

発売時の価格と比べると

スズキの2022年8月26日のニュースリリースによると、発売時のメーカー希望小売価格は次のとおりでした。現在の公式価格と比べると、4機種とも77,000円高い計算です(差額は当サイトが計算)。

機種 発売時(2022年8月) 現在(2026年10月確認) 差
GF 2WD 1,394,800円 1,471,800円 +77,000円
GF 4WD 1,518,000円 1,595,000円 +77,000円
XF 2WD 1,547,700円 1,624,700円 +77,000円
XF 4WD 1,667,600円 1,744,600円 +77,000円
動画の補足:動画では「発売時の2022年8月と比べると7万7000円上がっている」と紹介しました。スズキの2023年11月20日のニュースリリースによると、この価格は2023年12月21日発売分の「法規対応に伴う一部仕様変更」のときに改定されたもので(リリースの記載は「仕様変更や原材料価格の高騰などに伴い、メーカー希望小売価格を改定」)、同リリースの価格は現在の公式価格と同額です。確認できた範囲では、それ以降の価格改定は見つかりませんでした。なお、ボディーカラーのピュアホワイトパール塗装車の追加料金も、発売時の22,000円から現在の27,500円に変わっています。

主な諸元(スズキ公式の主要諸元表)

項目 内容
エンジン R06A型 水冷4サイクル直列3気筒(658cc)。最高出力38kW〈52PS〉/6,500rpm、最大トルク60N・m〈6.1kgf・m〉/4,000rpm。無鉛レギュラーガソリン、燃料タンク27L
燃料消費率(WLTCモード) 2WD 21.2km/L(市街地19.4/郊外22.1/高速道路21.5)、4WD 19.9km/L(同18.7/20.5/20.1)
寸法 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高 XF 1,800mm・GF 1,785mm(ルーフアンテナを折り畳んだ値)、ホイールベース2,460mm、最小回転半径4.4m
車両重量 XF 2WD 870kg・4WD 920kg、GF 2WD 860kg・4WD 910kg
タイヤ 155/65R14 75S(XFは14インチアルミ[ハーフホイールキャップ付]、GFは14インチスチール)

エコカー減税(重量税)

スズキ公式のスペーシア ベースのページには、「エコカー減税」の対象車で、ご購入時に自動車重量税の減税措置が受けられる(2028年4月30日新車届出まで)と書かれています。動画で伝えた期限は、この記載のとおりです。減税の割合(免税か、何割軽減か)は、このページには書かれていませんでした。スズキの説明ページでは、減税の条件の表が乗用車と商用車で分かれており、商用車の表は2026年5月1日〜2028年4月30日、乗用車の表は2026年5月1日〜2027年4月30日と示されています。実際の減税額は、購入時に販売会社で確認してください。

ボディーカラー

公式の価格ページには、デニムブルーメタリック、ピュアホワイトパール、ブルーイッシュブラックパール3、モスグレーメタリックの4色が載っています。「アクティブイエロー」は2026年1月に生産終了との注記があります。ピュアホワイトパール塗装車は、全車で27,500円高です(消費税込み)。

2. XFとGFの15万2900円の差は何が違うのか

スペーシア ベース XFとGFの主な装備の違い
図:スズキ公式のグレード比較から、XFとGFで差がある主な装備を抜き出した表(自作図。すべての差ではありません)

スズキ公式のグレード比較(標準装備・メーカーオプションの一覧)で、XFとGFで差がある主な装備は次のとおりです。動画で挙げた4点(ACC・後席右側パワースライドドア・運転席シートリフター・チルトステアリング)に加えて、ほかにも差があります。

装備 XF GF
アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付] 標準 設定なし
後席右側ワンアクションパワースライドドア[予約ロック機能/挟み込み防止機構付] 標準 設定なし
パワースライドドア一時停止機能 標準 設定なし
スライドドアクローザー(後席両側) 標準 設定なし
運転席シートリフター 標準 設定なし
チルトステアリング 標準 設定なし
助手席シートヒーター 標準 4WDのみ標準(運転席シートヒーターは全車標準)
USB電源ソケット[Type-A/Type-C](インパネ、2個) 標準 設定なし
プレミアムUV&IRカットガラス(フロントドア)、IRカット機能付フロントガラス 標準 設定なし
ルーフレール 標準 設定なし
オーバーヘッドシェルフ 標準 設定なし
ホイール 14インチアルミ[ハーフホイールキャップ付] 14インチスチール
全方位モニター用カメラパッケージ メーカーオプション(46,200円高) 設定なし

15万2900円(2WD)はこれらの差の合計で、項目ごとの値段は公式に示されていません。XFにだけ付く装備のうち、運転の負担を減らす機能(全車速追従ACC・シートリフター・チルトステアリング)と、荷物の出し入れや乗り降りに関わる機能(パワースライドドア・スライドドアクローザー)が、主な違いと言えます。

動画の補足:動画で挙げた4点はいずれも公式の装備表と一致しますが、「XFだけの装備」はこの4点に限りません。上の表のとおり、スライドドアクローザー、USB電源ソケット、ルーフレールなどもXFのみの標準装備です。

どちらのグレードでも標準の装備

GFにも、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)、誤発進抑制機能、後退時ブレーキサポート、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、リヤパーキングセンサー、4つのエアバッグ(運転席・助手席・フロントシートのサイド)、ESP®、LEDヘッドランプ、LEDフロントフォグランプ、フルオートエアコン、キーレスプッシュスタートシステム、マルチボードなどは標準で付いています(スズキ公式の主要装備表)。2022年のニュースリリースによると、スペーシア ベースは「サポカーS ワイド」に該当し、国土交通省の衝突被害軽減ブレーキ(AEBS2)認定車・ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車にも該当するとされています。

全方位モニター用カメラパッケージ(XFのみ)

メーカーオプションの全方位モニター用カメラパッケージ(46,200円高・消費税込み)の内容は、フロントカメラ・サイドカメラ(左右)・バックカメラ、USBソケット、ステアリングオーディオスイッチです。公式の注記によると、このパッケージ装着車は対応ナビゲーションの装着を前提とした仕様で、対応ナビを付けることで全方位モニターやすれ違い支援機能などが使えるようになります。GFには、このパッケージの設定はありません。

3. 荷室・最大積載量・マルチボード

スペーシア ベースの荷室寸法と最大積載量(2名乗車時と4名乗車時)
図:スペーシア ベースの荷室寸法と最大積載量。上から見た概念図(自作図。実物の形状とは異なります)

スペーシア ベースは、荷室を広く使うために軽貨物自動車(軽商用車)になっています。スズキ公式は「荷室面積をしっかり確保したスペーシア ベースは、軽貨物自動車(軽商用車)です」と説明しています。

📊 乗車定員・最大積載量・荷室寸法(スズキ公式の主要諸元表。XF・GF、2WD・4WDとも同じ)

項目 2名乗車時 4名乗車時
乗車定員(公式の表記) 2名 4名(諸元表では「2【4】名」と併記)
最大積載量 200kg 100kg
荷室長 1,205mm 735mm
荷室幅 1,245mm 1,265mm
荷室高 1,220mm 1,220mm

公式の諸元表では、乗車定員が「2【4】」、荷室の長さが「1,205【735】」のように書かれ、【 】内は4名乗車時の値とされています。動画で伝えた「最大積載量は2名乗車で200kg、4名乗車では100kg」は公式のとおりです。後席に人が乗ると、積める荷物は100kg減る点に注意してください。公式の積載性能ページにも、積載例の数値は容積だけの目安で、最大積載量(2名乗車時200kg、4名乗車時100kg)の範囲内で使うよう書かれています。

動画の補足:動画では「乗車定員は4名」と紹介しましたが、公式の諸元表の乗車定員は「2【4】名」で、2名乗車の値と4名乗車の値が併記されています。4人で乗ることはできますが、そのとき最大積載量は100kgになります。

マルチボードと荷室の装備(スズキ公式)

装備 内容
マルチボード(全車標準) 公式の説明では、上段に設置すればちょっとしたデスクスペース、中段に設置すれば荷物を上下に分けて積める、下段に設置すればフルフラットな寝室、縦に設置すれば荷室を前後に分割できる
フルフラットカバー・防汚タイプラゲッジフロア 後席を格納して標準装備のフルフラットカバーを付けると、隙間のない平らな床面になる。ラゲッジフロアは汚れに強い防汚タイプ
ユーティリティーナット 荷室に10か所(2022年のニュースリリースでは荷室の左右側面に計10か所と説明)。カスタマイズ用
脱着式の後席シートベルト 荷室の利用時などにリヤクォーターポケットに収納できる(2022年のニュースリリース)
収納 オーバーヘッドシェルフ(XF)、リヤクォーターポケット、フロアコンソールトレー、助手席シートバックテーブルなど

2022年のニュースリリースでは、マルチボードを使って「車中泊やワーケーションなど、目的に合わせて室内空間を自由にアレンジ」できるとされています。車中泊をする場合は、停める場所のルールや安全面も含めて、取扱説明書と公式の注意事項を確認してください。

4WDについて

スペーシア ベースの4WDはフルタイム4WDで、公式の諸元表では、後ろのサスペンションが2WDのトーションビーム式コイルスプリングに対して、4WDはI.T.L.(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式コイルスプリングと記載されています。価格は、XFで119,900円、GFで123,200円、2WDより高くなります(当サイトが計算)。燃料消費率(WLTCモード)は2WDが21.2km/L、4WDが19.9km/Lです。

なお、公式サイトには、「全車、寒冷地での使用を考慮した仕様」であること、また全車がスペアタイヤの代わりにタイヤパンク応急修理セットを装備していること(タイヤのバーストなど、応急修理できない場合がある)も書かれています。

4. 4ナンバー(軽貨物)の車検・税金・保険とローンの試算

スペーシア ベース(軽貨物)と軽乗用車の車検の有効期間と軽自動車税の違い
図:軽貨物(4ナンバー)と軽乗用車(自家用)の車検の有効期間と軽自動車税(自作図)

「4ナンバー」とは

軽自動車検査協会の「軽自動車のナンバー」のページによると、ナンバープレートの分類番号は、軽自動車の用途の区分をあらわしています。貨物自動車は40〜49、400〜499、600〜699など、乗用自動車は50〜59、500〜599、700〜799などで、貨物用の分類番号は4(または6)で始まります。軽貨物のスペーシア ベースが「4ナンバー」と呼ばれるのは、このためです(スズキの公式サイトでは「軽貨物自動車(軽商用車)」と表現されています)。自家用の軽自動車は黄色地に黒字のナンバープレートです。

車検は初回から2年

国土交通省の「自動車検査証の有効期間」の一覧では、検査対象軽自動車の有効期間は次のとおりです。スペーシア ベースは軽貨物なので、初回も2年です。スズキ公式の価格ページにも、「初回車検の有効期間は2年間(軽乗用車は3年間)、2回目以降は軽乗用車と同じ2年間」と書かれています。

区分 初回 2回目以降
検査対象軽自動車(貨物)=スペーシア ベース 2年 2年
検査対象軽自動車(乗用) 3年 2年

📜 道路運送車両法 第61条(自動車検査証の有効期間。条文の要約)

貨物の運送の用に供する自動車などで検査対象軽自動車以外のものは1年、その他の自動車は2年とされ(第1項)、初めて自動車検査証を交付する場合には、自家用乗用自動車などは3年とされています(第2項第2号)。国土交通省の一覧では、軽貨物は初回も2年とされています。検査対象軽自動車(軽自動車)は第1項の「その他の自動車」に当たり有効期間は2年です。第2項第2号の初回3年は自家用乗用自動車(軽乗用車を含む)が対象で、軽貨物には当たらないため、初回も2年になります。

動画では「軽貨物は初回の車検が2年、軽乗用車の3年より1年短い」と紹介しました。公式の資料と一致します。

軽自動車税(種別割)は貨物用が安い

📜 地方税法 第448条第1項第2号ハ(軽自動車税の標準税率・四輪以上のもの)

乗用のもの 営業用 年額6,900円・自家用 年額10,800円/貨物用のもの 営業用 年額3,800円・自家用 年額5,000円

自家用で使う場合、軽貨物のスペーシア ベースは年5,000円、軽乗用車は年10,800円です。これは法律に定められた標準税率で、軽自動車税は市町村が課す税金です(賦課期日は4月1日。地方税法第449条)。相模原市の令和8年度の税率表でも、初度検査が平成27年(2015年)4月1日以降の四輪貨物車(自家用)は5,000円、四輪乗用車(自家用)は10,800円とされています。

なお、環境性能に優れた車を新たに取得したときは、翌年度だけ軽減される「グリーン化特例(軽課)」があります。スペーシア ベースが対象かどうかは今回確認していません。実際の税額は、お住まいの市町村から届く納税通知書や、販売会社で確認してください。

任意保険は乗用と貨物で区分が違う

動画では触れていませんが、任意保険も、軽貨物か軽乗用かで扱いが変わる点があります。損害保険料率算出機構によると、自動車保険の参考純率には、自動車の種類(乗用・貨物、普通・小型・軽など)と用途による区分があり、自動車検査証の型式ごとに「型式別料率クラス」も設けられています。同機構の型式別料率クラス検索の注記では、検索できる車が自家用の普通乗用車・小型乗用車・軽四輪乗用車と読める書き方で、それ以外は検索できないとされています。軽貨物のスペーシア ベースがこの検索の対象かどうかは、今回は実際に検索して確かめていません。保険料は保険会社や契約条件で変わるため、購入前に、保険会社に型式「5BD-MK33V」と軽貨物であることを伝えて見積りを取ると安心です。

ローンの試算(160万円・60回)

動画で紹介したローンの金額は、金利による総支払額の違いをイメージするための試算です。元利均等返済、ボーナス払いなし、手数料などは考えない前提で、当サイトが計算しました。

📊 160万円を60回で返済する場合の試算(元利均等・ボーナス払いなし)

年利 月々の支払額(目安) 総支払額(目安) 利息分(目安)
2% 約28,044円 約168万3千円 約8万3千円
8% 約32,442円 約194万7千円 約34万7千円

動画の「約168万円」「約195万円」は、この計算を丸めた数字です。実際の金利・手数料・審査の条件は、金融機関や販売会社、契約内容によって異なります。申し込む前に、複数の条件を見積もりで比べてください。

動画の補足:動画では「銀行系は低金利、ディーラー系は高金利でも審査が早い」と紹介しましたが、今回の確認では公的な資料や公式情報で裏づけを取れなかったため、この記事では扱いません。

5. 中古車のポイント(リコール・サービスキャンペーン)

スペーシア ベースは軽貨物なので、中古車でも車検の有効期間と税額が軽乗用車と違います(上の4章)。そのうえで、スズキ公式の「リコール等情報」(2026年10月17日確認)で、スペーシア ベース(型式5BD-MK33V)が名前に挙がっている届出は次のとおりです。

📊 スペーシア ベースを含むリコール・サービスキャンペーン(スズキ公式)

項目 内容
リコール 届出番号5843(2026年7月9日届出。リコール開始日 令和8年7月10日) 対象はスペーシア、スペーシア ベース、ハスラー。エンジンのクランクプーリボルトの締付および強度設定が不適切で耐久性が不足しており、ボルトが折損するなどするとエンジン制御が適切にできなくなり、エンストに至るおそれ。改善措置は、全車両でクランクプーリボルトを対策品に交換(プーリ等に損傷があれば新品に交換)。修理は無料
5843のうちベース分の台数 型式5BD-MK33V(商品名「スペーシアベース」)の2つの車台番号範囲で合計26,617台。MK33V-100793〜MK33V-118148(製作 令和4年8月22日〜令和5年12月11日)17,321台、MK33V-200001〜MK33V-209300(製作 令和5年12月4日〜令和7年7月8日)9,296台。届出全体の合計は461,952台
リコール 届出番号5520(2024年7月11日届出) 対象はアルト、アルト ラパン、スペーシア ベース。フロントホイールハブとドライブシャフトを締結するナットの締め付けが不適切で、そのまま使用を続けるとナットが緩んで異音が発生し、最悪の場合、著しいガタが発生するおそれ。スペーシア ベースの対象は車台番号MK33V-203883の1台(製作 令和6年6月19日)。届出全体で11台
サービスキャンペーン(2025年4月3日) 対象はスペーシア、スペーシア ベース、ハスラー、ワゴンRスマイルの全方位モニター装着車。カメラ内センサの製造が不適切で、センサにクラックが入り、カメラ映像が白画や紫画などの画像異常になるおそれ。画像異常が発生している場合にカメラを対策品に交換。ベースの対象は6,120台(MK33V-100062〜118135)と3台(MK33V-200001〜200017)
サービスキャンペーン(2023年9月21日・レンタカー) レンタカー用メンテナンスノートの記載漏れに関するもので、ベースの対象はレンタカー243台。個人の自家用車には関係しません
動画の補足:動画では「2026年7月9日のリコールは、エンジンのクランクプーリボルトで2万6617台」と紹介しました。公式の届出では、26,617台はスペーシア ベースの分で、届出全体は、スペーシア、スペーシア ベース、ハスラーを合わせた461,952台です。

どのリコール等も、対象かどうかは車台番号で決まります。公式の注記にあるとおり、対象車の含まれる車台番号の範囲には対象とならない車両も含まれる場合があり、製作期間は購入の時期とは異なります。5843では、対策が済んだ車は、スズキ公式のリコール等対象車検索に「実施済」と表示されます。車検証の車台番号をもとに、スズキ公式のリコール等対象車検索や販売店で確認してください。

実車では、車検証の用途(貨物)・初度登録年月・型式、整備記録簿、リコール対策の実施状況を確認しましょう。中古車の価格は、年式・走行距離・状態で大きく変わるため、この記事では断定しません。なお、車台番号の範囲が「100xxx番台」と「200xxx番台」に分かれているのは、製作時期が2023年12月前後で切り替わったためと考えられます(公式には理由の記載はありません)。この時期は、2023年11月20日のリリースで一部仕様変更(同年12月21日発売分)が発表された時期と重なります(変更の具体的な内容はリリースに明記がなく、確認できませんでした)。

6. よくある質問

Q. XFとGFのどちらを選べばよいですか?

A. 全車速追従ACC、後席右側のパワースライドドア、運転席シートリフター・チルトステアリング、アルミホイールなどを重視するならXFです。装備を絞って価格を抑えたいならGFが選択肢になります。GFでも、衝突被害軽減ブレーキ(デュアルカメラブレーキサポート)、4つのエアバッグ、LEDヘッドランプ、フルオートエアコン、マルチボードは標準です。実際の装備と価格は、見積書とスズキ公式の主要装備表で確認してください。

Q. GFに、あとからACCやパワースライドドアを付けられますか?

A. スズキ公式の価格ページ・2023年のニュースリリースに載っているメーカーオプションは、XFの全方位モニター用カメラパッケージと、全車のピュアホワイトパール塗装だけです。GFのグレード比較では、ACCとパワースライドドアは標準にもオプションにも設定がありません。販売店オプションなど別の方法があるかは、販売会社に確認してください。

Q. 4人で乗ると、積める荷物はどう変わりますか?

A. 公式の主要諸元表では、最大積載量は2名乗車時が200kg、4名乗車時が100kgです。荷室の長さも、2名乗車時の1,205mmから、4名乗車時は735mmと示されています(【 】内が4名乗車時の値)。

Q. 軽貨物(4ナンバー)の車検は、何年ごとですか?

A. 国土交通省の一覧では、検査対象軽自動車の貨物は、初回も2回目以降も2年です。軽乗用車は初回が3年、2回目以降が2年なので、スペーシア ベースは新車の初回が1年短くなります。

Q. 軽貨物の軽自動車税は、いくらですか?

A. 地方税法の標準税率では、自家用の四輪の軽貨物は年額5,000円、軽乗用車は年額10,800円です。実際の額や特例の有無は、お住まいの市町村の納税通知書で確認してください。

Q. 中古のスペーシア ベースがリコールの対象か、どう調べますか?

A. スズキ公式の「リコール等対象車検索」で車台番号を入力するか、販売店に車台番号を伝えて確認します。リコールの修理は無料です。対象かどうかは車台番号で決まり、購入時期とは別です。

まとめ

スペーシア ベースのXFとGFの価格差は、スズキ公式の価格表で2WDが152,900円、4WDが149,600円です。XFだけの標準装備は、全車速追従ACC・後席右側のパワースライドドア・運転席シートリフター・チルトステアリングのほか、スライドドアクローザー、USB電源ソケット、ルーフレール、アルミホイールなど多数あります。GFにも衝突被害軽減ブレーキや4つのエアバッグは標準です。最大積載量は2名乗車時200kg・4名乗車時100kgで、4人で乗ると100kg減ります。

軽貨物(4ナンバー)なので、車検は初回から2年、軽自動車税(自家用・標準税率)は年5,000円です。価格は2023年12月発売分の改定以来、同額でした。中古車では、2026年7月9日届出のリコール(ベース分26,617台)などを、車台番号で確認することが大切です。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。価格・仕様・税制・リコール情報は変更されることがあるため、最新の内容や個別の判断は、スズキ公式サイト・販売会社・国土交通省・お住まいの市町村などの公式情報でご確認ください(2026年10月17日時点)。価格はメーカー希望小売価格で、販売価格は販売会社が独自に定めます。値引き額や中古車の価格は、この記事では断定していません。「当サイトが計算」と記した差額・ローンの金額は、公式の数字をもとにした試算です。

参考(公式・一次情報): スズキ公式 スペーシア ベース 価格・グレード/同 主要諸元表・主要装備表(PDF)/同 積載性能/同 車種トップ(マルチボード)/スズキ ニュースリリース 2022年8月26日(発売)/同 2023年11月20日(一部仕様変更・価格改定)/スズキ エコカー減税とは/スズキ リコール(届出番号5843)/同 リコール(届出番号5520)/同 サービスキャンペーン(2025年4月3日)/同 サービスキャンペーン(2023年9月21日・レンタカー)/スズキ リコール等対象車検索/国土交通省 自動車検査証の有効期間/e-Gov法令検索 道路運送車両法(第61条)/同 地方税法(第448条・第449条)/相模原市 軽自動車税(種別割)税率/軽自動車検査協会 軽自動車のナンバー/損害保険料率算出機構 自動車保険参考純率/同 型式別料率クラス検索

図はすべて自作のイラスト・図表です(AI生成なし)。

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