トヨタ クラウン(セダン)に2026年9月、新グレード「G」が加わりました。YouTubeで反応のよかったショート動画「クラウンセダン、新グレードGはZより約103万円安い?購入ガイド」の内容を、トヨタ公式の価格・装備表・リコール情報で確認し直し、動画に入りきらなかった詳しい情報を加えて整理した記事です。
確認日は2026年10月17日です。価格はメーカー希望小売価格(税込)で、値引き額や中古車の相場は断定しません。
📋 この記事の要点
✔ 価格(税込)はG 649万9,900円・Z(ハイブリッド車)753万600円・Z(燃料電池車)853万500円。GはZ(HEV)より1,030,700円安い(動画の「約103万円」は公式の価格どおり)
✔ 差の中身は、シート表皮(合成皮革/ナッパ本革)・ホイール(19/20インチ)・後席の装備・エアコン・運転支援。基本の予防安全はGにも標準で、アドバンスト ドライブ/パークや緊急時操舵支援はZだけ
✔ 納期の目処は、トヨタ公式の2026年10月16日更新で「6ヵ月以上」。動画の「6か月程度」は10月2日時点の表記
✔ 燃料電池車(Z)はCEV補助金150万円(令和8年4月1日以降の登録・処分制限期間4年・先着順)。受付終了見込みは12月上旬〜下旬(10月9日公表)。HEVのG・Zはこの補助金の銘柄一覧に載っていない
✔ セダン(型式 AZSH32・KZSM30)が対象のリコールは2件(2025年10月30日届出・2026年5月27日届出)。対象は車台番号ごとに違うので、トヨタの対象車両検索で確認する
🎬 動画で見る(ショート)
この記事の元になった、かーぎーくんのショート動画です。動画では触れられなかった詳しい内容や条文・公式情報は、このあと記事で確認できます。
▶ YouTubeで見る(YouTube「くるまのかーぎーくん」)
▶ 納期の目処: 動画では「2026年10月2日時点で6か月程度」とお伝えしましたが、トヨタ公式ページは10月16日の更新で、クラウンが「6ヵ月以上」に変わっています。
▶ ローン: 動画で話した「銀行系は低金利、ディーラー系は高金利でも審査が早い」は、公的・公式な資料で裏づけを確認できなかったため、この記事では扱いません。金利や審査の条件は借入先ごとに違うため、複数の借入先で確認してください。「700万円を5年で借りると、金利2%と8%で総額が約115万円違う」は、計算としては合っています(5章)。
▶ それ以外(103万円差・203万円差、燃費、約820km、補助金150万円と処分制限期間4年、リコール2件、特別仕様車の取扱店舗など)は、公式の資料で動画どおり確認できました。「約103万円」の正確な差額は1,030,700円です。
📑 目次
価格:G・Z(HEV)・Z(FCEV)の3グレード
クラウン(セダン)は、2023年11月に発売された後輪駆動のセダンです。現在のグレードは、ハイブリッド車(HEV)のGとZ、燃料電池車(FCEV)のZの3つです。トヨタ公式の価格・グレードページには、Gは「実用的な装備を厳選したHEVモデル」、Zは「優雅な走行フィールをもたらすHEVモデル」と書かれています。

📊 3グレードの価格・燃費・サブスク料金(トヨタ公式、2026年10月17日確認)
| グレード | 価格(税込) | Gとの差 | WLTCモード燃費 | KINTO月額(税込) |
|---|---|---|---|---|
| G(ハイブリッド車) | 6,499,900円 | — | 18.3km/L | 102,190円〜 |
| Z(ハイブリッド車) | 7,530,600円 | +1,030,700円 | 18.0km/L | 122,430円〜 |
| Z(燃料電池車) | 8,530,500円 | +2,030,600円 | 148km/kg(一充填走行距離 約820km〔参考値〕) | 価格ページに掲載なし |
3グレードとも2WD(後輪駆動)・乗車定員5名です。価格にオプション・リサイクル料金・保険料・税金(消費税を除く)・登録料などの諸費用は含まれず、沖縄は価格が異なります。KINTOの月額は、公式が「初期費用フリープラン・7年契約・ボーナス月額加算165,000円×14回・追加オプションなし」の場合として示している金額です。
発売時の価格と比べると
2023年11月の発売時のリリースでは、グレードはZのみで、HEVが730万円、FCEVが830万円でした(税込・沖縄のみ価格が異なる)。現在の価格との差はHEVで230,600円、FCEVで230,500円です(自分で計算)。途中の価格改定の時期や回数は、今回の資料では確認していません。
特別仕様車 Z“THE LIMITED-MATTE METAL”
ベースはZ(HEV・FCEV)で、価格はHEVが8,120,200円、FCEVが9,120,100円(税込・2026年9月現在)です。ベースのZとの差はどちらも589,600円(自分で計算)。THE CROWNの6店舗(千葉中央・東京虎ノ門・横浜都筑・愛知高辻・大阪千里・福岡天神)での限定販売です。
GとZの装備の違い(公式の装備一覧表)
2026年9月3日の一部改良で、トヨタはセダンについて「ドライバーズカーに特化した装備の新グレード」として、「お求めやすいGグレードを新設(HEV)」したと発表しました。同じ改良で、Zにはブラックパッケージが標準装備になり、13.2型有機EL後席ディスプレイが販売店装着オプションに加わっています(パノラマルーフとは同時装着できません)。

📊 GとZ(ハイブリッド車)の装備の違い(公式の主要装備一覧表より)
| 項目 | G | Z(ハイブリッド車) |
|---|---|---|
| タイヤ・ホイール | 235/55R19、19×8J(ダークプレミアムメタリック塗装) | 245/45ZR20、20×8½J(ブラックスパッタリング塗装) |
| 外装のモール類 | サテンメッキ加飾(ベルトモールはメッキ加飾) | 漆黒メッキ加飾 |
| シート表皮 | 合成皮革 | プレミアムナッパ本革(一部に合成皮革を使用との注記あり) |
| 前席のパワーシート | 運転席8ウェイ+助手席4ウェイ | 運転席8ウェイ+助手席8ウェイ |
| シートヒーター | 運転席・助手席 | 運転席・助手席+後左右席 |
| シートベンチレーション | 設定なし | 運転席・助手席・後左右席 |
| リヤシート | 一体固定式 | パワー(40/20/40分割リクライニング)、降車時リクライニングサポート、リフレッシュシート(後左右席) |
| リヤセンターアームレスト | カップホルダー2個付 | カップホルダー2個+ボックス+リヤマルチオペレーションパネル付 |
| エアコン | 左右独立温度コントロールフルオート | 3席独立温度コントロールフルオート |
| 室内の照明 | イルミネーテッドエントリー・マルチカラーイルミネーション(後席足元なし) | 同(後席足元を含む) |
| リヤサンシェード | 設定なし | 電動式リヤサンシェード+手動式リヤドアサンシェード |
| ステアリング | 本革巻き3本スポーク(ステアリングヒーター付) | 同+タッチセンサー |
| キー | スマートキー(デジタルキーはメーカーオプション33,000円) | クラウン専用キー、デジタルキー標準(利用にはT-Connect等の契約が必要で、無料期間後は月550円) |
| メーカーオプション | パノラマルーフ・後席ディスプレイの設定なし | パノラマルーフ110,000円(税込)、13.2型後席ディスプレイは販売店装着オプション |
装備表は標準装備(緑)・メーカーオプション(橙)・販売店装着オプション(青)の色分けで示されています。ここでは公式PDFの色分けを目で読み取って整理しました。細かな仕様や最新の設定は、トヨタ公式の装備一覧表と販売店で確認してください。
運転支援の差は「基本はGにもある」
| Gにも標準 | Zだけ標準 | |
|---|---|---|
| 衝突回避・走行支援 | プリクラッシュセーフティ(歩行者・自転車・自動二輪車検知)、レーダークルーズコントロール(全車速追従)、レーントレーシングアシスト、ロードサインアシスト、ドライバー異常時対応システム | 緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)、フロントクロストラフィックアラート、レーンチェンジアシスト |
| ハイビーム | オートマチックハイビーム[AHB] | アダプティブハイビームシステム[AHS] |
| 駐車・周囲の確認 | パノラミックビューモニター、デジタルインナーミラー、ドライブレコーダー(前後方)、パーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両+後方歩行者) | パーキングサポートブレーキ(周囲静止物) |
| 先進支援 | — | トヨタチームメイト アドバンスト パーク(リモート機能付)・アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)、ドライバーモニターカメラ |
どちらのグレードも、2.5Lハイブリッド(エンジン最高出力136kW[185PS])・後輪駆動は共通です。車両重量はGが1,980kg、Zが2,020kg、燃費(WLTCモード)はGが18.3km/L、Zが18.0km/Lです。12.3インチのディスプレイオーディオやトヨタプレミアムサウンドシステム(14スピーカー)も、公式の装備表ではGにも標準の欄でした。
FCEV(Z)の補助金と水素

燃料電池車(FCEV)のZは、WLTCモードで148km/kg、一充填走行距離は約820km(公式の参考値)です。発売時のトヨタのリリースには、「1回あたり約3分の水素充填で約820km走行可能」と書かれています。3本の高圧水素タンク(合計141L・70MPa)を積み、FCEVには車外へ給電する外部給電アウトレットもあります(別売の外部給電器が必要)。
📊 CEV補助金(令和7年度補正)のクラウン Zの条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象車 | クラウン Z(型式 ZBA-KZSM30)。特別仕様車の Z“THE LIMITED-MATTE METAL”も銘柄一覧に載っています |
| 補助額 | 150万円(一覧では1,500千円。登録日が令和8年4月1日〜12月31日も、令和9年1月1日以降も同額) |
| 対象の登録日 | 令和8年4月1日以降 |
| 処分制限期間 | 4年(自家用・貸自動車業用とも) |
| 受付終了見込み(10月9日公表) | 令和8年12月上旬〜12月下旬が目処。先着順で、予算に達した日の前日(営業日)で受付終了。前後する可能性あり |
| 最終期限(10月9日公表) | 初度登録(届出)は令和9年2月1日まで、交付申請書は令和9年2月12日まで(必着) |
トヨタ公式の価格・グレードページには、Z(燃料電池車)2WDの「減税・補助金 優遇額試算例」として、エコカー減税・グリーン化特例・CEV補助金の合計約1,548,500円が示されています。補助金の150万円との差(48,500円)が減税分にあたりますが、内訳や条件はトヨタ公式の試算例で確認してください。
HEVのクラウンセダン(G・Z、型式 AZSH32)は、このCEV補助金の銘柄一覧には載っていません。補助金は予算に達すると終了します。申請書に不備があると交付されないため、書類をそろえて申請する必要があると、事務局も案内しています。水素ステーションが生活圏にあるかどうかも、購入前に確認しましょう。
納期・リコール・中古車で確認したいこと
納期の目処は「6ヵ月以上」
トヨタ公式「工場出荷時期・納車時期の目処について」(2026年10月16日更新)では、クラウンのご注文からの工場出荷時期の目処は「6ヵ月以上」です。同じページで、クラウン(クロスオーバー)は3〜4ヵ月程度、クラウン(スポーツ)は3ヵ月程度(PHEVは6ヵ月程度)と案内されています。生産状況や販売店の受注状況で目処どおりにならないことがあり、実際の納車時期は販売店の状況でも変わります。

リコールは2件(セダンの型式 AZSH32・KZSM30)
トヨタ公式のリコール等情報(2023年〜2026年の全ページ)で、セダンの型式が対象になっているリコールは次の2件でした。GとZでの区別は届出になく、対象かどうかは車台番号ごとに異なります。範囲に含まれていても対象外の車両があるため、詳しくは販売店に確認してください。
📊 クラウン(セダン)が対象のリコール(トヨタ公式)
| 届出日(届出番号) | 内容 | 対象台数(届出時点) |
|---|---|---|
| 2025年10月30日(5731) | パノラミックビューモニター。始動直後に後退する等の操作で、映像がずれたり一時的に停止、または映らなくなることがある。制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正 | AZSH32 13,518台、KZSM30 909台 |
| 2026年5月27日(5821) | コンビネーションメータ。始動時にメータが正しく起動せず画面の一部が表示されないことがあり、警告灯等が確認できないおそれ。プログラムを対策仕様に修正(T-Connect通信契約中は通信での修理も可能と案内) | AZSH32 12,898台、KZSM30 846台 |
なお、2025年7月16日届出のメーター関連のリコール(5694)にもクラウンの名前がありますが、対象の型式はセダン以外(クロスオーバー・スポーツ・エステートなど)で、セダン(AZSH32・KZSM30)は含まれていません。リコールとは別に、FCEVについては「電気式水加熱ヒータ」(暖房の熱源)のサービスキャンペーン(2025年9月5日開始)があり、クラウンの対象はKZSM30の一部(製作期間2023年10月25日〜12月13日の範囲)です。
中古車で確認したいこと
型式はHEVがAZSH32、FCEVがKZSM30です。2023年11月の発売時はZだけで、Gは2026年9月の改良で新設されたグレードなので、Gは2026年9月21日発売のため、発売以降に登録された車が中心と考えられます。実車では、リコールの実施済みの確認(車台番号)、整備記録簿、シートや後席の動き、FCEVは水素の充填環境を確認しましょう。公式のCEV補助金一覧には特別仕様車のZ“THE 70th”も載っているため、特別仕様車かどうかも確認してください。
ローンの考え方と買い方
金利や審査の条件は借入先によって違います。ここでは、仮の金利で総額がどう変わるかを、自分で計算した例で示します(頭金なし・ボーナス払いなし・60回払い・元利均等・車両価格のみを借りる仮定。実際の金利や手数料は借入先と審査で決まります)。
📊 ローンの試算例(仮の金利。自分で計算した概算)
| 年2%の場合 | 年8%の場合 | |
|---|---|---|
| G(6,499,900円) | 月約113,929円/総額約6,835,721円 | 月約131,795円/総額約7,907,672円 |
| Z(ハイブリッド車)(7,530,600円) | 月約131,995円/総額約7,919,673円 | 月約152,693円/総額約9,161,605円 |
| 参考:700万円を借りた場合 | 総額約7,361,659円 | 総額約8,516,086円(2%との差 約115万円) |
金利が違うと総額が大きく変わることがわかります。購入前に、複数の借入先の金利・手数料・審査にかかる期間を比べましょう。クラウンの値引きや下取りについては、クラウンの値引き相場の記事(クロスオーバー・スポーツ・セダン・エステート共通)を参考にしてください。値引き額は店舗・時期・条件で変わるため、この記事では断定しません。
よくある質問
📚 あわせて読みたい
▶ クラウン値引き相場情報2026年10月!クラウンを限界値引きで手に入れる交渉術&チェックリスト完全版
まとめ
クラウン(セダン)のGは、2026年9月に新設されたHEVのグレードで、Z(HEV)より1,030,700円安い(G 649万9,900円・Z 753万600円)のは公式の価格どおりでした。差の中身は、ナッパ本革と合成皮革、20インチと19インチ、後席のパワーリクライニング・ヒーター・ベンチレーション、3席独立エアコン、アドバンスト ドライブ/パークなどの先進の運転支援です。基本の予防安全はGにも標準です。
納期の目処は10月16日更新で「6ヵ月以上」に変わっており、FCEVのZは150万円のCEV補助金(終了見込み12月上旬〜下旬)があります。リコールはセダンで2件あり、対象かどうかは車台番号で確認できます。価格・補助金・納期は変わることがあるので、購入前にトヨタ公式サイトと販売店で最新の情報を確認してください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。価格・仕様・補助金・納期・リコール情報は変更されることがあります。最新の内容や個別の判断は、トヨタ自動車の公式サイト、次世代自動車振興センター、販売店でご確認ください(2026年10月17日確認)。値引き額や中古車の価格は断定していません。ローンの金額は仮の金利での概算です。
参考(一次情報・公式): トヨタ クラウン 価格・グレード/トヨタ クラウン 主要諸元表・主要装備一覧表(2026年9月版・PDF)/トヨタ「クラウンを一部改良」(2026年9月3日)/トヨタ グローバルニュースルーム「クラウンを一部改良」/同「新型クラウンを発売」(2023年11月2日)/トヨタ 工場出荷時期・納車時期の目処について/トヨタ クラウン 特別仕様車/トヨタ リコール 届出番号5731/同 届出番号5821/同 サービスキャンペーン(水素燃料電池自動車)/トヨタ リコール等情報対象車両検索/次世代自動車振興センター 令和7年度補正CEV補助金 銘柄ごとの補助金交付額(PDF)/同 申請受付終了見込み時期について(2026年10月9日・PDF)/同 登録(届出)期間と受付期間の最終期限について(PDF)
図はすべて自作のイラストです(AI生成なし)。差額・ローンの試算は筆者の計算です。


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