「中古車が高くなった」と感じたことはありませんか。この記事では、上場企業の公式データをもとに、2023年以降の中古車価格相場の推移を分析しました。(2026年9月時点の情報)
📋 この記事でわかること
- オークション成約単価の推移(上場企業USSのIR公式データ)
- 品質調整済みの中古車価格指数の推移(オークネット×東京大学発ベンチャー)
- 価格上昇の背景として考えられる要因
- 直近の相場動向
⚠️ この記事で扱うのは、中古車業界の主要企業が公式に開示している全体的な相場データです。個別の車種・年式・グレードごとの価格を保証するものではありません。日本自動車査定協会・日本中古自動車販売協会連合会は本稿執筆時点で公開の相場統計を確認できなかったため、出典としていません。
オークション成約単価は2023年度以降、上昇基調
中古車オークション最大手のUSS株式会社(東証プライム上場)は、IR資料として「成約車両単価」(オークション平均落札価格)を毎月公式に開示しています。年度累計平均の推移を見ると、以下のように上昇が続いていることがわかります。
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| 年度 | 累計平均成約単価 | 前年度比 |
|---|---|---|
| FY2024(2023年4月〜2024年3月) | 1,055千円 | – |
| FY2025(2024年4月〜2025年3月) | 1,206千円 | +14.3% |
| FY2026(2025年4月〜2026年3月) | 1,255千円 | +4.1% |
| FY2027(2026年4月〜8月、5ヶ月時点) | 1,289千円 | +8.5% |
出典:USS株式会社 IR資料(月次実績データ)。単月では2026年2月が1,380千円、2026年1月も1,346千円と当時の過去最高を更新しています。
品質調整済みの価格指数でも同じ傾向
業界大手のオークネットと東京大学発ベンチャー(UTEcon)が共同開発した「中古車市場価格指数」は、車種・年式などの属性を統計モデルで調整し、同じ品質の中古車の価格変化だけを取り出した指数です(2008年7月=1を基準)。2023年12月分から毎月公表されています。
この指数でも、2023年1月の2.130から2026年1月には2.637(前年同月比+13.04%、平均取引価格102万4,467円で過去最高水準)まで上昇しており、USSのオークション単価と同じ方向性が確認できます。直近では2026年8月が2.428(前月比▲1.29%、前年同月比+5.51%)と、ピークからはやや落ち着きを見せつつも、前年比ではまだ上昇が続いています。
属性を調整してもなお価格が上昇しているという事実は、単に「高年式・人気車種が多く出回っているから平均が上がっている」だけでなく、同じ条件の車自体が値上がりしていることを示しています。
価格上昇の背景として考えられる要因
USSの月次コメント(2026年1月度)では、上昇要因として「輸出事業者の仕入れ意欲」「年度末を控えた小売店の仕入れ活発化」が挙げられています。実際、日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA)の発表によると、2025年の中古車輸出台数(車両価格20万円以上)は前年比9.1%増の170万8,604台で3年連続過去最高となっており、輸出需要の強さが相場を押し上げる一因になっていると考えられます。
円安による海外バイヤーの購買力上昇が輸出需要を後押ししているという指摘もありますが、これは業界メディアによる分析であり、要確認(二次情報)とさせてください。
今後の相場を見るときのポイント
- 単月の数字だけでなく、年度累計や指数の推移で「トレンド」を見る
- 「平均単価」は出品される車の質(年式・グレード)にも左右されるため、品質調整済みの指数と合わせて確認する
- 輸出動向(円相場・海外需要)が国内相場にも影響し得ることを踏まえておく
- 買い替えを検討している場合は、売却(下取り・買取)のタイミングも含めて相場を確認する
まとめ
2023年度以降、中古車オークションの成約単価・品質調整済み指数のどちらで見ても、緩やかな上昇基調が続いてきたことが公式データから確認できます。直近ではピークからやや落ち着きも見られますが、前年同月比ではまだプラス圏にあります。中古車の売却・購入を検討する際は、こうした全体トレンドも参考にしてみてください。
アイキャッチ画像: Car dashboard on highway (Unsplash) by Arkady Lifshits / overdriv3, CC0
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