いまのクラウンはボディが3種類あり、公式サイトにもそれぞれ別の主要諸元表が置かれています。3つすべての諸元表を確認したところ、エンジンの型式はいずれも「A25A-FXS」で同じでした。これをトヨタ公式のエンジン型式別のタイミングベルト/チェーン/ギヤの一覧で引くと「タイミングチェーン【無交換】」の列です。つまりどのボディを選んでもタイミングベルトは使われていません。
3つの諸元表を突き合わせて分かったこと(確認日: 2026年10月28日)
✔ クラウン・クラウン スポーツ・クラウン エステートの3つとも原動機型式はA25A-FXS
✔ 車両型式は5つに分かれる(ハイブリッドの6AA-系とプラグインハイブリッドの6LA-系)が、エンジンは同じ
✔ トヨタ公式の型式別一覧で、A25A-FXSはタイミングチェーンの列
⚠️ クラウン セダンの車種ページは、公式サイトで表示されませんでした(404)。古い世代の諸元表も公開が終わっており、確認できていません
ボディは3種類、車両型式は5つ、エンジンの型式は1つ
「クラウン」と一口に言っても、いまは複数のボディが並んで売られています。それぞれの主要諸元表に書かれている内容を並べました。
📊 現在公式サイトに掲載されているクラウンの諸元表(2026年9〜10月版)
| ボディの種類 | 車両型式 | 原動機型式 | 一覧での分類 |
|---|---|---|---|
| クラウン (2026年9月版) |
6AA-AZSH32 | A25A-FXS | チェーン【無交換】 |
| クラウン スポーツ (2026年10月版) |
6AA-AZSD35W 6LA-AZSH37W |
A25A-FXS | チェーン【無交換】 |
| クラウン エステート (2026年10月版) |
6AA-AZSH38W 6LA-AZSH39W |
A25A-FXS | チェーン【無交換】 |
| クラウン セダン | ⚠️ 車種ページが公式サイトで表示されませんでした。諸元表も見つけられなかったため、この記事では書きません | ||
※表は横にスクロールできます。車両型式の接頭記号は排出ガス規制の区分を表すもので、6AA-がハイブリッド車、6LA-がプラグインハイブリッド車です。クラウンの諸元表では総排気量2.487L・直列4気筒・最高出力136kW(185PS)/6,000r.p.m.と記載されています。
見てのとおり、車両型式は5つに分かれているのに、エンジンの型式は1つだけです。トヨタの一覧はエンジン型式で引く表なので、ボディやグレードで答えが変わることはありません。
ハリアーと同じ型式です
このA25A-FXSは、ハリアーの主要諸元表に記載されているものと同じ型式です。排気量2.487L・直列4気筒という諸元も一致します。
つまり車格やボディがまったく違っても、同じエンジンが載っていれば答えは同じになります。これはトヨタの一覧が車種名ではなくエンジン型式で引く表だからこそ分かることです。「クラウンだから特別」ということはありません。
古い世代のクラウンは、公式資料で確認できませんでした
クラウンは長い歴史のある車種ですが、トヨタ公式サイトに置かれている主要諸元表は、現在販売されているモデルのものだけです。そのため過去の世代の原動機型式を、トヨタ公式の資料で確認することはできませんでした。二次情報を根拠に型式を断定することはしません。
ただし調べ方は世代が変わっても同じです。車検証(自動車検査証)の「原動機の型式」を見て、トヨタの一覧で引くだけです。この欄があることは法令で決まっていて、道路運送車両法施行規則 第三十五条の三が自動車検査証の記載事項を定め、第八号がこれです。
なお一覧には「R1(2019)年12月現在」と記載があります。古い型式も多く載っていますが、2020年以降に追加された型式は載っていないことがあります。見つからない場合は販売店に問い合わせてください。
一覧にはベルトに分類された型式も並んでいます
この一覧に載っている型式を数えると231型式で、そのうち89型式がタイミングベルト【10万km交換】に分類されています。チェーンは116型式、ギヤは26型式です。
つまり「トヨタの高級車だからチェーン」という決めつけは通用しません。一覧の表記はベルトの列が「【10万km交換】」なので、古い世代のクラウンでベルトに当たった場合は、交換が前提の部品ということになります。中古で検討するときは、整備記録簿で交換の記録を確認することになります。
チェーンでも、法定点検の対象から外れるわけではありません
自家用乗用車の定期点検の基準は自動車点検基準の別表第六です(同基準 第二条第五号。道路運送車両法 第四十八条第一項第三号により1年ごと)。この別表第六の全文を確認しましたが、「タイミング」という語は1回も出てきません。
「ベルト」と名のつく点検項目は、座席ベルトを除くとパワー・ステアリング装置の「ベルトの緩み及び損傷」と冷却装置の「ファン・ベルトの緩み及び損傷」の2つで、どちらも1年ごとの列にあります。これらはエンジンの外側で補機類を回しているベルトで、タイミングチェーンとは別の部品です。チェーンの車でも、この点検はなくなりません。
よくある質問
Q. クラウンのタイミングチェーンは交換が必要ですか。
A. トヨタ公式の一覧では、A25A-FXSは「タイミングチェーン【無交換】」に分類されています。定期交換の部品として扱われていないという意味です。交換時期や費用の目安は、この記事では書きません。トヨタの公式資料にその記載がないためです。異音などの変化に気づいたときは販売店へご相談ください。
Q. プラグインハイブリッド(6LA-)でも同じですか。
A. 諸元表に記載されている原動機型式はハイブリッドもプラグインハイブリッドもA25A-FXSでした。タイミング機構についての答えは同じです。
Q. 前の世代のクラウンに乗っています。ベルトですか。
A. トヨタ公式の資料では確認できませんでした。車検証の「原動機の型式」を確認して、トヨタの一覧で引いてください。一覧にはベルトに分類された型式が89件ありますので、現行と同じとは限りません。
📋 この記事について
この記事は2026年10月28日に、トヨタ公式の主要諸元表3点・型式別一覧と、法令だけを根拠として書き直しました。書き直す前の内容には、誰の見解なのかが示されないまま断定した記述が多く含まれていたため、次のものを削除しています。
- 「自宅でできるタイミングベルトとドライブベルトの点検方法」の手順 — 現行クラウンにタイミングベルトは使われておらず、手順にも出典がありませんでした
- 「専門家」「整備士」の見解として書かれていた記述(15か所) — 誰の見解なのかが示されていませんでした
- 「タイミングベルトとドライブベルトのメンテナンススケジュール」の節と、そこにあった交換の目安(5年ごとなど) — トヨタ公式の資料で確認できませんでした。法定点検の項目(1年ごと)に置き換えました
- 「タイミングベルトVSタイミングチェーン: クラウンにとっての適切な選択」の節 — 買う側が選べるものではなく、エンジンの設計で決まる内容でした
出典(いずれも2026年10月28日に確認)
- トヨタ自動車「クラウン 主要諸元表」(2026年9月版) — toyota.jp(PDF)
- トヨタ自動車「クラウン スポーツ 主要諸元表」(2026年10月版) — toyota.jp(PDF)
- トヨタ自動車「クラウン エステート 主要諸元表」(2026年10月版) — toyota.jp(PDF)
- トヨタ自動車「エンジン型式別 タイミングベルト/タイミングチェーン/タイミングギヤ 一覧」(R1(2019)年12月現在) — toyota.jp(PDF)。型式数はこのPDFを当サイトで数えたものです
- 道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号)第四十八条 — e-Gov法令検索
- 自動車点検基準(昭和二十六年運輸省令第七十号)第二条・別表第六 — e-Gov法令検索
- 道路運送車両法施行規則(昭和二十六年運輸省令第七十四号)第三十五条の三 — e-Gov法令検索


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