ブレーキパッド交換に必要な工具まとめ|作業の流れと注意点【動画あり】

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ブレーキパッドとは?交換のサイン

ブレーキパッドは、ブレーキディスクを両側から挟み込んで摩擦力で車を減速・停止させる消耗部品です。使用とともに厚みが減っていき、放置するとブレーキの効きが悪化するだけでなく、ディスクローターまで傷めて修理費用が高額になることがあります。代表的な交換のサインは次のとおりです。

  • ブレーキを踏んだときに「キーキー」という金属音がする(多くの車はパッド残量が減るとこの音が出る「パッドウェアインジケーター」が付いています)
  • 「ゴリゴリ」という重い音や振動がある(パッドが完全に摩耗し、金属同士が接触しているサインの可能性があり、危険です)
  • ブレーキの効きが以前より甘く感じる、制動距離が伸びたと感じる
  • 警告灯(ブレーキパッドウェアセンサー付き車種)が点灯する

パッドの素材(ノンアスベスト・セミメタル・セラミックなど)による効き味・ダスト量・音の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

ブレーキパッドの種類(ノンアス・セミメタル・セラミック)の違いはこちら

必要な工具

ブレーキパッド交換はホイールを外して行うため、他の足回り整備と共通する工具が多くあります。それぞれの選び方は比較記事で詳しく解説しています。

作業手順の概要

キャリパーの構造(片押し式・対向ピストン式)や車種によって細部は異なりますが、一般的な流れは以下のとおりです。詳しい手順は下記の参考動画で確認してください。

  1. 車体をジャッキアップし、ジャッキスタンドで支持してホイールを外す
  2. キャリパーを固定しているボルト(多くは2本)を外し、キャリパーをずらす(ブレーキホースを傷めないよう、外したキャリパーは針金などで吊るしておく)
  3. 古いパッドとパッドスプリング・シムを取り外す
  4. 専用ツールでピストンを押し戻す(フルードのリザーバータンクが溢れないよう注意しながら作業する)
  5. 新しいパッドにグリスを塗布し、スプリング・シムとともに組み付ける
  6. キャリパーを元の位置に戻し、規定トルクでボルトを締結する
  7. ホイールを戻し、規定トルクでホイールナットを締結する
  8. エンジンをかけた状態でブレーキペダルを数回踏み、ペダルタッチが硬くなることを確認してから試運転する

長い下り坂などでブレーキが効きにくくなる「フェード現象」など、ブレーキの効きに関わる基礎知識は以下の記事でも解説しています。

長い下り坂でブレーキが効かなくなるフェード現象について詳しくはこちら

参考動画

フロント・リアそれぞれの実際の交換手順を解説している動画を紹介します。

参考動画: 「正しいブレーキパッド交換 その1(フロント)」(クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo.)

参考動画: 「正しいブレーキパッド交換 その2(リア)」(クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo.)

DIYが向かない・プロに依頼すべきケース

  • キャリパーのピストンが固着していて、専用工具でも押し戻せない場合
  • ブレーキフルードの漏れやキャリパーからの液漏れが見つかった場合(ブレーキ系統は少しの不具合でも重大事故につながります)
  • 電子パーキングブレーキ(EPB)搭載車で、パッド交換前に専用スキャンツールでキャリパーピストンを後退させる手順が必要な車種(手順を誤るとモーターを破損する恐れがあります)
  • 規定トルクでの締結に自信が持てない場合
  • 作業後もブレーキの効きに違和感がある場合

ブレーキは安全に直結する保安部品です。少しでも不安がある場合は無理をせず、整備工場やディーラーへの依頼を検討してください。

よくある質問

Q. ブレーキパッドの交換時期の目安は?
A. パッドの残量(厚み)と鳴き音の有無で判断するのが基本です。定期点検や車検の際にパッド残量を確認してもらい、早めの目安で交換を判断するのが安全です。

Q. パッド交換だけでフルード交換は不要?
A. パッド交換単体ではフルード自体の劣化(吸湿による沸点低下など)は改善しません。フルードの交換時期は別途、車の取扱説明書の指定に従って管理してください。

Q. 純正品と社外品、どちらを選ぶべき?
A. 効き味・ダスト量・鳴きやすさなどに違いがあります。素材ごとの特徴はこちらの記事で詳しく解説しています。

アイキャッチ画像: “Automobile brake pad” by Tiia Monto, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons(出典)

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