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ブレーキパッドとは?交換のサイン
ブレーキパッドは、ブレーキディスクを両側から挟み込んで摩擦力で車を減速・停止させる消耗部品です。使用とともに厚みが減っていき、放置するとブレーキの効きが悪化するだけでなく、ディスクローターまで傷めて修理費用が高額になることがあります。代表的な交換のサインは次のとおりです。
- ブレーキを踏んだときに「キーキー」という金属音がする(多くの車はパッド残量が減るとこの音が出る「パッドウェアインジケーター」が付いています)
- 「ゴリゴリ」という重い音や振動がある(パッドが完全に摩耗し、金属同士が接触しているサインの可能性があり、危険です)
- ブレーキの効きが以前より甘く感じる、制動距離が伸びたと感じる
- 警告灯(ブレーキパッドウェアセンサー付き車種)が点灯する
パッドの素材(ノンアスベスト・セミメタル・セラミックなど)による効き味・ダスト量・音の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ブレーキパッドの種類(ノンアス・セミメタル・セラミック)の違いはこちら
必要な工具
ブレーキパッド交換はホイールを外して行うため、他の足回り整備と共通する工具が多くあります。それぞれの選び方は比較記事で詳しく解説しています。
- フロアジャッキ・ジャッキスタンド: 車体を安全に持ち上げ、支持するための基本工具です。
フロアジャッキおすすめ比較はこちら / ジャッキスタンドはAmazonの検索結果からご確認ください。 - 電動インパクトレンチ: ホイールナットを緩める際に便利です。
電動インパクトレンチおすすめ比較はこちら - トルクレンチ: ホイールナットやキャリパー固定ボルトは規定トルクでの締結が必須です。締め忘れ・締めすぎはどちらも重大事故につながります。
トルクレンチおすすめ比較はこちら - ホイールロックナットソケット: 盗難防止ロックナットを装着している場合に必要です。
ホイールロックナットの比較記事はこちら - ブレーキピストンツール・ブレーキブリーダーキット: 新しい厚みのあるパッドを組み込むには、キャリパーのピストンを押し戻す必要があります。ピストンを押し戻すとフルードがマスターシリンダー側に逆流するため、フルードのオーバーフローやエア混入が心配な場合はブリーダーキットを使ってエア抜きも行うと安心です。
ブレーキブリーダーキットおすすめ比較はこちら - メカニッククリーパー(整備用寝板): ホイールハウス周りの作業を長時間行う際にあると楽になります。
メカニッククリーパーおすすめ比較はこちら - ブレーキ専用グリス・パーツクリーナー: パッド裏面やスライドピンには専用グリスを薄く塗布します。通常のグリスは熱で流れ落ちたり鳴き止め効果がなかったりするため、ブレーキ専用品を選んでください。
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作業手順の概要
キャリパーの構造(片押し式・対向ピストン式)や車種によって細部は異なりますが、一般的な流れは以下のとおりです。詳しい手順は下記の参考動画で確認してください。
- 車体をジャッキアップし、ジャッキスタンドで支持してホイールを外す
- キャリパーを固定しているボルト(多くは2本)を外し、キャリパーをずらす(ブレーキホースを傷めないよう、外したキャリパーは針金などで吊るしておく)
- 古いパッドとパッドスプリング・シムを取り外す
- 専用ツールでピストンを押し戻す(フルードのリザーバータンクが溢れないよう注意しながら作業する)
- 新しいパッドにグリスを塗布し、スプリング・シムとともに組み付ける
- キャリパーを元の位置に戻し、規定トルクでボルトを締結する
- ホイールを戻し、規定トルクでホイールナットを締結する
- エンジンをかけた状態でブレーキペダルを数回踏み、ペダルタッチが硬くなることを確認してから試運転する
長い下り坂などでブレーキが効きにくくなる「フェード現象」など、ブレーキの効きに関わる基礎知識は以下の記事でも解説しています。
長い下り坂でブレーキが効かなくなるフェード現象について詳しくはこちら
参考動画
フロント・リアそれぞれの実際の交換手順を解説している動画を紹介します。
参考動画: 「正しいブレーキパッド交換 その1(フロント)」(クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo.)
参考動画: 「正しいブレーキパッド交換 その2(リア)」(クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo.)
DIYが向かない・プロに依頼すべきケース
- キャリパーのピストンが固着していて、専用工具でも押し戻せない場合
- ブレーキフルードの漏れやキャリパーからの液漏れが見つかった場合(ブレーキ系統は少しの不具合でも重大事故につながります)
- 電子パーキングブレーキ(EPB)搭載車で、パッド交換前に専用スキャンツールでキャリパーピストンを後退させる手順が必要な車種(手順を誤るとモーターを破損する恐れがあります)
- 規定トルクでの締結に自信が持てない場合
- 作業後もブレーキの効きに違和感がある場合
ブレーキは安全に直結する保安部品です。少しでも不安がある場合は無理をせず、整備工場やディーラーへの依頼を検討してください。
よくある質問
Q. ブレーキパッドの交換時期の目安は?
A. パッドの残量(厚み)と鳴き音の有無で判断するのが基本です。定期点検や車検の際にパッド残量を確認してもらい、早めの目安で交換を判断するのが安全です。
Q. パッド交換だけでフルード交換は不要?
A. パッド交換単体ではフルード自体の劣化(吸湿による沸点低下など)は改善しません。フルードの交換時期は別途、車の取扱説明書の指定に従って管理してください。
Q. 純正品と社外品、どちらを選ぶべき?
A. 効き味・ダスト量・鳴きやすさなどに違いがあります。素材ごとの特徴はこちらの記事で詳しく解説しています。
アイキャッチ画像: “Automobile brake pad” by Tiia Monto, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons(出典)


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