ネット型(ダイレクト型)の自動車保険は、各社とも「保険料が手頃」「ロードサービスが無料」「事故受付は24時間365日」とうたっています。似た言葉が並ぶため、違いが見えにくいのが実情です。この記事では、ネット型の代表的な4社(ソニー損保・SBI損保・東京海上ダイレクト・チューリッヒ)について、各社の公式サイトに載っている割引の内訳・ロードサービス・事故対応・保険料の決まり方を整理しました(2026年9月22日時点の確認)。なお、旧「イーデザイン損保」は、現在は「東京海上ダイレクト」の名称で公式サイトが案内されています。
【PR・広告表示】この記事の末尾に、アフィリエイト広告(自動車保険の一括見積もりサービス「インズウェブ」)を掲載しています。申込に応じて当サイトが報酬を受け取る場合があります。比較した4社(ソニー損保・SBI損保・東京海上ダイレクト・チューリッヒ)は提携外で、通常の公式サイトへのリンクです。掲載順は、報酬の有無や高低では決めていません。
この記事は、保険商品の募集・勧誘や、特定の保険会社の推奨を目的としたものではありません。補償内容・保険料・免責事項は、必ず各社の重要事項説明書・約款でご確認ください。
📋 この記事でわかること
- 4社の「ネット割引の内訳」「ロードサービス」「事故対応」「保険料の決まり方」の比較表
- 公式サイトに載っている「保険料の例」「平均節約額」「満足度」が、なぜそのまま比べられないのか
- 割引額の見方(新規のみ・条件付き・電話手続きでは対象外、など)
- 契約前のチェックリストと、状況別の見るポイント
💡 この記事の比較基準
比較したのは「どの会社の保険料が一番安いか」ではありません。保険料は、年齢・等級・車種・走行距離・補償内容・車両保険の有無などの条件で変わり、当サイトでは優劣を断定できません。比べたのは、公式サイトで確認できる①ネット割引の内訳 ②ロードサービス ③事故受付・初期対応 ④保険料の決まり方 ⑤付加サービスです。ネット型の代表的な4社を選びましたが、すべての保険会社を網羅したものではありません。
4社の比較表(2026年9月22日時点・公式サイトの表記)
🚗 公式サイトの表記を項目別に並べました
📱 表がはみ出す場合は横にスワイプしてご覧ください →
| 項目 | ソニー損保 | SBI損保 | 東京海上ダイレクト(旧イーデザイン損保) | チューリッヒ |
|---|---|---|---|---|
| ネット申込の割引(公式の表記) | 「15,000円割引」。内訳は、新規ネット割引12,000円(新規でインターネット申込)+無事故割引2,500円(現在の契約が1年以上で無事故の場合)+証券ペーパーレス割引500円 | 「14,500円割引」(新規ネット申込)。内訳は、インターネット割引14,000円+証券不発行割引500円。月払は年間14,520円 | 「12,000円割引」(新規ネット申込)。12回払は1回あたり1,000円。前契約の保険会社が当社の場合は割引額が異なる | 「最大21,500円割引」。インターネット割引(最大20,000円)+e割(最大500円)+早割(最大500円)+LINE割引(最大500円)。電話手続きの場合、インターネット割引は適用されない |
| ロードサービス | 無料付帯。バッテリー上がり・キー閉じ込みなど幅広く対応。範囲・距離の詳細は公式の「ロードサービス比較」ページ | すべての契約に無料付帯。拠点は全国約10,800か所(2026年3月末)。レッカーは距離無制限で、窓口が指定する最寄りの修理工場まで | 追加保険料なしで自動付帯。24時間365日、全国約7,600か所(2026年4月時点)から急行 | すべての契約車両に1年目から無料付帯。レッカーは、指定の修理工場まで100kmまで無料 |
| 事故受付・初期対応 | 24時間365日受付。要請に応じてセコムの緊急対処員が現場へ急行 | 24時間365日受付。初期対応は、19:00までに受け付けた事故はその日のうちに行う(19:00以降は翌日の対応) | 24時間365日受付。必要な初期対応をその日のうちに行うとする(各所への連絡は、受付時間により実施できない場合あり)。セコムの事故現場急行サービスも付帯 | 24時間365日、電話で事故・故障を受付。専任担当者が対応 |
| 保険料の決まり方 | 走る距離に応じて変わる | 過去1年間の走行距離に応じた5つの区分 | 「走った分だけ」(契約時点の過去1年間の走行距離をもとに算出) | リスク細分型(記名被保険者の情報に応じて算出) |
| その他の割引・特約 | ゴールド免許割引ほか。新車買替特約、弁護士特約、個人賠償特約などのオプション | 新車特約(初度登録後49か月以内など条件あり) | 新車割引、ASV(自動ブレーキ)割引、セカンドカー割引など | 早期契約割引、LINE割引、e証券割引など |
| アプリ・付加サービス | 「緊急時サポート」アプリ(衝撃を検知)。契約者優待。提携修理工場での引取・納車・代車が無料 | 「駆けつけナビ」(ロードサービス業者の位置・到着予測を確認) | アプリで衝撃を自動検知し1タップで事故連絡。運転をスコア化(ポイントが貯まる) | 公式サイトで確認できた範囲では、専用アプリの記載は確認できず |
| 公式が掲げる外部評価 | 2026年 オリコン顧客満足度調査 自動車保険 ダイレクト型 第1位 | 価格.com 自動車保険 満足度ランキング2026 の3部門で第1位 | 本記事では確認せず | 2025年HDI格付け「問合せ窓口」「Webサポート」で最高評価の三つ星 |
※すべて各社公式サイトの表記です。割引・サービスは変更されることがあります。申込前に必ず各社の最新情報と重要事項説明書をご確認ください。
公式サイトの数字を、そのまま比べてはいけない理由
①ネット割引は「条件付き」で、金額が並んでいるだけ
上の表のとおり、割引額は12,000円〜21,500円と幅がありますが、この差がそのまま「お得・損」の差になるわけではありません。理由は3つあります。
- 対象が「新規」の申込:継続契約や、前の契約が同じ会社の場合は、割引額が異なる場合があります(東京海上ダイレクトの注記)。
- 「最大」や条件の積み上げ:チューリッヒの21,500円は「最大」の合計で、4つの割引を組み合わせた金額です。ソニー損保の15,000円は、現在の契約が無事故であることが条件の無事故割引2,500円を含みます。
- 割引前の保険料が違う:割引は、各社が算出した保険料からの値引きです。割引額が大きくても、割引前の保険料が高ければ、支払う保険料は変わりません。
②「保険料の例」は、条件がそろっていない
各社は、人気車種の保険料の例を掲載しています。しかし、年齢・等級・車種・車両保険の有無や型・保険始期日・走行距離の条件が、会社ごとに違います。条件が違う例を並べて、金額の大小を比べることはできません。実際の保険料は、同じ条件で各社の見積りを取って比べる必要があります。
③「平均節約額」は、節約できた人だけの数字
各社は「乗り換えで平均◯円節約」という数字も示しています。ただし、集計の条件が違います。
- SBI損保:代理店型の大手損保4社から乗り換えた方のうち、「安くなった」と回答した2,569名の平均額(2024年3〜11月の自社アンケート)
- 東京海上ダイレクト:2026年1月1日〜4月6日のお客さまアンケートで、保険料を節約できたと申告した方の差額(有効回答数471件)。契約内容が前の保険会社と異なるケースも含む
- チューリッヒ:大手損保4社から切り替えた方のアンケートで、保険料を節約できたと申告した方の差額(回答数630件、2025年7〜9月)。補償内容が異なるケースも含む
いずれも「節約できた人」の平均で、乗り換えた全員が安くなったという意味ではありません。また、集計期間・対象・件数も違うため、会社間の比較には使えません。
④「満足度」の数字は、定義が違う
- ソニー損保:事故対応・ロードサービスの評価で、10点満点のうち7点以上(「満足」と「普通」)を集計すると91.9%(191,858件の評価、2006年11月〜2025年3月に取得)
- SBI損保:事故対応の自社アンケート(2025年10月〜2026年3月、6,384件)で、「大変満足」「満足」「やや満足」の割合を5段階評価に換算して4.46
- チューリッヒ:事故対応満足度は、5段階のうち「満足」「やや満足」「普通」の合計で91.36%(調査期間2024年4月〜2025年3月)
「普通」を含めるかどうか、評価の尺度、集計期間が会社ごとに違うため、数字の大小では比べられません。第三者機関のランキングも、調査主体・対象・時期がそれぞれ違います。
サービス別の詳細(公式情報)
ソニー損保
- 事故対応:24時間365日の事故受付に加え、土日・夜間でも事故に関する相談を受け付けています。事故の専任担当者が専門家と連携して対応し、ドライブレコーダーの映像を事故の解決に活用するとしています。
- ロードサービス:バッテリー上がりやキー閉じ込みなどに対応するロードサービスが無料で付帯。ロードサービスを無料付帯する損害保険会社との比較(2024年10月当社調べ)で「業界最高水準」としていますが、詳細は公式の比較ページで確認する必要があります。
- 保険料:ダイレクト型で、走る距離に応じて保険料が変わります。ネット割引・ゴールド免許割引などの割引があります。
- 補償:対人・対物賠償と人身傷害は「無制限」が選べ、対人・対物・人身傷害をすべて無制限にする「トリプル無制限」も選べます。搭乗者傷害特約、新車買替特約、弁護士特約などを選択できます。
ソニー損保 自動車保険 公式サイト(通常リンク・広告ではありません)
SBI損保
- ロードサービス:全国約10,800か所の拠点(2026年3月末)から急行する無料付帯のロードサービス。バッテリー上がり、パンク、鍵の閉じ込み、落輪、ガソリン補給(EVの電欠時の搬送)などに対応し、レッカーは距離無制限で、窓口が指定する最寄りの修理工場まで運びます。継続3年目以降など一定条件を満たすと、追加サービスが付く「プレミアム」もあります。
- 事故対応:24時間365日事故を受け付け、19:00までに受け付けた事故には、平日・土日祝を問わず当日中に初期対応を行う、としています。
- 保険料:過去1年間の走行距離に応じた5つの区分で設定。新車登録後(初度登録後)49か月以内は割引の対象になる場合があります(新車特約は条件あり)。
- 補償:対人・対物賠償・人身傷害は無制限を選べます。
SBI損保 自動車保険 公式サイト(通常リンク・広告ではありません)
東京海上ダイレクト(旧イーデザイン損保)
- 位置づけ:東京海上グループのネット自動車保険。代理店経由の東京海上日動との違いとして、ネット販売による営業コストの差を保険料に反映するとしています(「事故対応の違いによる価格差ではない」と明記)。
- 事故対応:24時間365日の事故受付。示談交渉は事故担当者が行いますが、被保険者に過失がない場合、相手方の同意が得られない場合など、示談交渉できないケースが公式に明記されています。
- ロードサービス:追加保険料なしで自動付帯。全国約7,600か所(2026年4月時点)から急行します。セコム事故現場急行サービスも付帯します。
- アプリ:事故の衝撃を検知して1タップで事故連絡でき、運転をスコア化します。ただし、衝撃が小さい事故や低速での衝突、初期設定が未完了の場合などは、検知されないことがあると公式に注記されています。
- ドライブレコーダー:当社からの提供はなく、契約者の車のドライブレコーダー映像を提供してもらい事故対応に活用する、と説明しています。
東京海上ダイレクト 自動車保険 公式サイト(通常リンク・広告ではありません)
チューリッヒ
- ロードサービス:すべての契約車両に1年目から無料で付帯。自走不能の場合のレッカーは、指定の修理工場まで100kmまで無料で、ホテル代・レンタカー・帰宅費用・ペットケアなどのサポートも利用できます(利用回数などに制限がある場合あり)。
- 事故・故障受付:24時間365日、電話で受付。専任担当者が事故解決まで対応します。
- 保険料:記名被保険者の情報に応じたリスク細分型。ネット申込で最大21,500円の割引(電話手続きの場合、インターネット割引は不適用)。電話で相談してもインターネットで契約手続きを完了すればネット割引は適用される、と案内しています。
- 手続き:最短で翌日から補償開始も可能。支払い方法はクレジットカード・コンビニ・銀行振込(車の状況で選べる方法が異なる)。分割払いは、年間保険料を12分割し、11回で払い込む方式です。電話の受付は午前9時〜午後5時(年末年始を除く)。
チューリッヒ 自動車保険 公式サイト(通常リンク・広告ではありません)
状況別:見るポイントの目安
| 状況 | 見るポイント | 公式情報から言えること |
|---|---|---|
| ロードサービスの距離・範囲を重視 | レッカー距離と条件 | SBI損保は距離無制限(窓口指定の最寄り工場まで)、チューリッヒは指定工場まで100km。ソニー損保・東京海上ダイレクトは公式のサービス詳細で要確認 |
| 事故後、その日に動いてほしい | 初期対応の時間帯 | SBI損保は19:00までの受付分は当日中。東京海上ダイレクトは「その日のうち」(連絡先により制限あり)。詳細は各社で確認 |
| 走行距離が短い | 保険料の走行距離区分 | ソニー損保・SBI損保・東京海上ダイレクトは走行距離に応じて保険料が変わる。区分の細かさは公式で確認 |
| ドライブレコーダーを使いたい | 映像の使い方・割引 | ソニー損保・東京海上ダイレクトは、事故解決にドライブレコーダー映像を活用すると案内。割引の有無はドライブレコーダー割引・テレマティクス保険とはで解説 |
| 電話で相談しながら決めたい | 相談窓口の受付時間 | チューリッヒは電話相談(午前9時〜午後5時)しても、ネットで契約すればネット割引が適用。他社の相談窓口は公式で確認 |
| 複数社を同じ条件で比べたい | 見積りの条件をそろえる | 各社の見積りを個別に取るか、複数社をまとめて比較できる一括見積もりサービスを使う方法がある |
契約前のチェックリスト
- 補償の条件をそろえて見積り:対人・対物賠償、人身傷害、車両保険の有無と型、弁護士費用特約、免責金額などをそろえないと、保険料は比べられません。基本は自動車保険の選び方、初めてでも迷わないための基本ガイド、補償額は対人・対物賠償はなぜ「無制限」が基本なのか、人身傷害保険と搭乗者傷害保険の違いで解説しています。
- 車両保険・弁護士特約:車両保険は本当に必要?、弁護士費用特約とはも判断材料になります。
- 等級・年齢条件・運転者の範囲:契約者の情報で保険料が大きく変わります。自動車保険の「等級」とは?をご覧ください。
- 走行距離の申告:走行距離に応じて保険料が決まる会社では、過去1年の走行距離の申告が必要です。実際と違うと、補償に影響する場合があるため、正確に申告します。
- ロードサービスの範囲:無料の範囲(距離・回数・対象のトラブル)を確認します。詳しくはロードサービス特約とは?対応範囲と使い方をご覧ください。
- 事故対応の体制:事故受付の時間だけでなく、初期対応・示談交渉の対応範囲を確認します。保険会社の選び方、事故対応・サポート体制の見方も参考になります。
- ダイレクト型と代理店型:違いはダイレクト型と代理店型、自動車保険はどちらを選ぶべきかで解説しています。
- 満期・更新のタイミング:自動車保険の満期・更新のタイミングで気をつけたいこともあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. ネット型は、事故対応が不安ではありませんか?
各社の公式では、事故受付は24時間365日で、専任担当者が対応するとしています。示談交渉についても、SBI損保は「保険会社の業態や規模の違いで有利・不利になることはない」と説明しています。ただし、示談交渉ができないケース(被保険者に過失がない場合など)もあるため、各社の説明をご確認ください。
Q. 割引額が大きい会社ほど、保険料は安くなりますか?
いいえ。割引は各社が算出した保険料からの値引きで、割引前の保険料が会社や条件で違います。実際の保険料は、同じ条件で各社の見積りを取って比べます。
Q. 電話で申し込むと割引はなくなりますか?
会社によります。チューリッヒは、電話でお手続きした場合はインターネット割引が適用されないが、電話で相談してもインターネットで契約手続きを完了すれば適用される、と案内しています。他社の条件は各社の公式サイトで確認してください。
Q. 満足度ランキングで1位の会社を選べば安心ですか?
ランキングは、調査主体・対象・時期・評価軸がそれぞれ違います。ソニー損保はオリコン(ダイレクト型)、SBI損保は価格.comのランキングを掲げています。個別のランキングを根拠に優劣を決めるのではなく、自分の重視する項目(ロードサービス・事故対応・補償の条件)を、公式の説明と見積りで確認するのが確実です。
まとめ
ネット型自動車保険の比較は、「割引額」や「平均節約額」ではなく、同じ補償条件での見積りと、ロードサービス・事故対応の中身で行うのが確実です。公式サイトの数字は、条件・集計方法・「最大」の積み上げなどで、そのままでは会社間の比較に使えません。気になる会社があれば、補償の条件をそろえて見積りを取り、割引の適用条件、ロードサービスの距離・範囲、示談交渉の対応範囲を、重要事項説明書で確認してください。保険の基礎は自動車保険まとめで30記事にまとめています。
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インズウェブは、公式サイトで「最大20社・最短3分で見積もり可能」と案内されている一括見積もりサービスです(同社の表記)。「SBIの保険比較インズウェブ」と名乗っており、SBIグループのサービスです。申込に応じて当サイトが報酬を受け取る場合があります。この記事は特定の保険会社の推奨や募集ではありません。内容は2026年9月22日時点の公式情報にもとづきます。
アイキャッチ画像: 「Car dashboard on highway (Unsplash)」by Arkady Lifshits / overdriv3(Wikimedia Commons, CC0)


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