トヨタが公開しているヴォクシーの主要諸元表には、エンジンの型式が「2ZR-FXE」と記載されています。この型式をトヨタ公式のエンジン型式別のタイミングベルト/チェーン/ギヤの一覧で探すと、印が付いているのは「タイミングチェーン【無交換】」の列でした。現行ヴォクシーにタイミングベルトは使われていません。さらにノアの主要諸元表と並べてみると、エンジン型式だけでなく車両型式まで完全に一致していました。
2つの諸元表を突き合わせて分かったこと(確認日: 2026年10月28日)
✔ 現行ヴォクシーの原動機型式は2ZR-FXE。総排気量1.797L・直列4気筒と記載
✔ トヨタ公式の型式別一覧で、2ZR-FXEはタイミングチェーンの列に分類されている
✔ ノアの諸元表(同じ2026年9月版)にも、同じ原動機型式・同じ車両型式が記載されていました
⚠️ 先代(80系)以前のヴォクシーの主要諸元表は公開が終わっており、原動機型式を確認できませんでした
ノアの諸元表と並べると、車両型式まで一致します
ヴォクシーとノアは別の車種として売られていますが、どちらのエンジンがベルトかチェーンかを別々に調べる必要があるのかを確かめたくて、2つの主要諸元表を同じ時点(2026年9月版)で突き合わせました。結果は次のとおりです。
📊 ヴォクシーとノアの主要諸元表(どちらも2026年9月版)
| 主要諸元表の項目 | ヴォクシー | ノア |
|---|---|---|
| エンジン型式 | 2ZR-FXE | 2ZR-FXE |
| 車両型式(2WD) | 6AA-ZWR90W/6AA-ZWR91W | 6AA-ZWR90W/6AA-ZWR91W |
| 車両型式(E-Four) | 6AA-ZWR95W/6AA-ZWR96W | 6AA-ZWR95W/6AA-ZWR96W |
| 総排気量/種類 | 1.797L/直列4気筒 | 1.797L/直列4気筒 |
| 内径×行程 | 80.5×88.3mm | 80.5×88.3mm |
| トヨタ公式一覧での分類 | タイミングチェーン【無交換】(同じ型式なので当然同じ分類です) | |
※表は横にスクロールできます。車両型式には「-BPXRB」のような枝番が続き、グレード(S-Z/S-G)や乗車定員(7人乗り/8人乗り)で分かれます。
つまり駆動方式に関しては、ヴォクシーとノアを別々に調べる意味がありません。外装やグレード構成は違っても、諸元表に書かれているエンジンは同じものです。
2026年9月版の諸元表に載っているのは、ハイブリッド車だけです
今回確認した諸元表に記載されている車両型式は「6AA-」で始まる4つだけで、エンジン型式も2ZR-FXEの1種類のみでした。ノアの諸元表を含めて、ハイブリッド以外の記載は見当たりませんでした。
いつどのように変わったのかは公式資料から読み取れないため、この記事では書きません。主要諸元表は現行モデルの内容に差し替えられていきます。お手元の車がどうなっているかは、購入時のカタログか車検証でご確認ください。
先代(80系)以前は、公式資料で確認できませんでした
トヨタの公式サイトに置かれている主要諸元表は現行モデルのものだけです。先代(80系)やそれ以前のヴォクシーの諸元表は公開が終わっており、原動機型式をトヨタ公式の資料で確認することができませんでした。二次情報を根拠に型式を断定することはしません。
ただし調べ方は世代が変わっても同じです。車検証(自動車検査証)の「原動機の型式」欄を見て、その型式をトヨタの一覧で引くだけです。この欄があることは法令で決まっていて、道路運送車両法施行規則 第三十五条の三が自動車検査証の記載事項を定め、その第八号が「原動機の型式」です。
なお一覧には「R1(2019)年12月現在」と記載があるため、2020年以降に追加された型式は載っていない可能性があります。見つからない場合は販売店に確認してください。
「無交換」は、点検しなくていいという意味ではありません
一覧の列には「タイミングチェーン【無交換】」と書かれています。これは定期交換の部品として扱われていないという意味です。では法定点検では何を見ることになっているのか、条文で確認しました。
自家用乗用車に適用されるのは自動車点検基準(昭和二十六年運輸省令第七十号)の別表第六で、その根拠は同基準の第二条第五号です。この別表は「1年ごと」と「2年ごと(1年ごとの点検に次の点検を加えたもの)」の2列に分かれています。ベルトに関係する項目がどちらの列にあるかを見ると、次のようになっていました。
- 「ベルトの緩み及び損傷」(パワー・ステアリング装置)は「1年ごと」の列にあります。2年ごとの列に追加されるのは「油漏れ及び油量」「取付けの緩み」で、ベルトではありません
- 「ファン・ベルトの緩み及び損傷」(冷却装置)も「1年ごと」の列にあり、2年ごとの列は空欄です
つまりベルトの点検は、車検のときだけでなく毎年の点検項目として定められています。別表第六の中に「タイミング」という語は、1回も見当たりません。法定点検で見ているのはエンジンの外側のベルトで、タイミングチェーンは点検項目として挙げられていないということです。
よくある質問
Q. ヴォクシーのタイミングチェーンは交換が必要ですか。
A. トヨタ公式の一覧では、2ZR-FXEは「タイミングチェーン【無交換】」に分類されています。交換時期や費用の目安は、この記事では書きません。トヨタの公式資料にその記載がないためです。異音などの変化に気づいたときは販売店へご相談ください。
Q. ノアとヴォクシーで整備の内容は変わりますか。
A. 諸元表に記載されているエンジン型式・車両型式は同じでした。駆動方式に関する部分で差はありません。
Q. 先代のヴォクシーに乗っています。ベルトですか。
A. トヨタ公式の資料では確認できませんでした。車検証の「原動機の型式」を確認して、トヨタの一覧で引いてください。一覧にはタイミングベルトに分類された型式も含まれていますので、新しい世代と同じとは限りません。
📋 この記事について
2026年10月28日に、ヴォクシーとノアの主要諸元表・トヨタの型式別一覧・法令だけを根拠としてこの記事を書き直しました。それまでの内容には出典のない記述が含まれていたため、次のものを削除しています。
- 「コスト管理:ヴォクシーのタイミングベルトとチェーン交換にかかる費用」の節と、そこに並んでいた金額(2,000円/3,000円/4,000円/5,000円/10,000円/30,000円/100,000円など11か所) — トヨタ公式の資料で確認できませんでした
- 「読者の体験談:失敗から学ぶメンテナンスの重要性」の節 — 実在の読者から寄せられたものではありませんでした
- 「自分でできる?専門家に任せる?」「DIYでの作業をサポートするおすすめ道具」の節 — 現行ヴォクシーにタイミングベルトは使われておらず、トルクレンチなどの工具を挙げる根拠がありませんでした
- 「未来の技術:次世代エンジン駆動系の展望」「燃費を改善する運転習慣のポイント」の節 — 出典のない見通しや断定でした
出典(いずれも2026年10月28日に確認)
- トヨタ自動車「ヴォクシー 主要諸元表」(2026年9月版) — toyota.jp(PDF)
- トヨタ自動車「ノア 主要諸元表」(2026年9月版) — toyota.jp(PDF)
- トヨタ自動車「エンジン型式別 タイミングベルト/タイミングチェーン/タイミングギヤ 一覧」(R1(2019)年12月現在) — toyota.jp(PDF)
- 自動車点検基準(昭和二十六年運輸省令第七十号)第二条・別表第六 — e-Gov法令検索
- 道路運送車両法施行規則(昭和二十六年運輸省令第七十四号)第三十五条の三 — e-Gov法令検索


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