愛車の不調を早期に発見!初心者でもできる車の点検メニュー

タイヤ

 クルマのコンディションを維持するために何よりも重要なのは日常の点検です。「点検なんてプロに頼まなければムリなんじゃない?」なんて思っている人が多いと思いますが、それは大きな間違いです。プロの手を借りなくてもトラブルの予兆をつかみ取ることができるのです。

定期的な点検を行っていれば、小さな異常もすぐに感じ取ることができるようになるというもの。クルマのトラブルは早期発見、早期対応することでリペア費用もグッと抑えることができます。特別な機材がなくても行うことができる点検メニューを紹介していますので、今すぐチャレンジしてみましょう。

点検項目がいっぱいのエンジンルーム

 オイルや冷却水、プラグやエアクリーナーなど消耗品の点検、定期交換は必ず必要ですが、各部のオイルにじみやゴム製パーツの劣化なども要チェックです。外装と同様に普段からキレイに磨きあげるクセをつけておけば、トラブルを発見しやすくなります。

エンジンオイル

 エンジンオイルの残量チェックは点検の超基本メニューですし、エンジン焼きつきなど起こせば非常にダメージの大きい所です。
軽く暖気したのちエンジンを停止して、エンジンルームの中にある黄色のノブが目印のオイルレベルゲージでオイルの量を確認します。レベルゲージは1度引き出してオイルを拭き取り、再度差し込んでオイルを付着させるのが正しいチェック方法です。

レベルゲージの先端に目印が付いているので、そこにオイルが付いていればOKです。

クーラント&ウオッシャー液

 エンジンを冷却するために使われているクーラント(LLC)はトラブルさえ起きていなければ基本的にはほとんど減ることがありません。逆にリザーバータンクの残量が大幅に減っていれば何らかのトラブルが発生していると判断ができます。また、ウインドウオッシャー液についてもボンネットを開けたついでに補充しておくのがオススメです。

ワー二ングランプ

 万が一のトラブルの時、その状況を教えてくれるワーニングランプが運転席のモニターにあります。メーターパネル内にあるワーニングランプがそれぞれどんな意味を持っているのかを確実に知っておくと同時に、イグニッションオン時(エンジン始動時に電源を入れた時)に全てが問題なく点灯することを確認しておきます。
特に最近は水温計が省略されていて、オーバーヒートをワーニングランプでしか知ることができない車両も多いので要チェックです。

バッテリー

 バッテリーに関しては目で見てわかることは少ないですが、バッテリーコンディションを示すインジケーターが装備されていればそちらで状態をチェックできます。無い場合はバッテリー側面から液量を確認したり、+-の端子周りに白い粉が出ていないか、バッテリー本体が膨らんでいないか、バッテリー端子をゆすってみて緩んでいないかなどもチエックしておきましょう。

オイル&クーラントの漏れ

 クルマそのものだけではなく、たまにはクルマを移動したあとに駐車場の地面にオイルやクーラントによるシミがついていないかを見てみましょう。もし、地面にシミがついている場合はそれがオイルなのか水なのかをウエスなどで拭いてチェックし、それをヒントにエンジンルーム内をくまなく点検してみることが必要です。
夏場などはエアコンを使った時の水が落ちているので、臭いなども確認すると違いがわかりやすいです。

ヒューズ

 電装系に何か不具合が発生したとき、まず最初にチェックしなくてはいけないのがヒューズボックスです。ヒューズボックスは車両に付属している車両説明書を読むとその位置が明記されているはず。交換する場合は同じ形状、同じ容量のものを仕様するようにしましょう。

異音やガタをチェック!足まわり&シャシー

 クルマを安全に走らせるために最も大切なブレーキに関しては小さなトラブルも絶対に見過ごしてはいけない部分です。また、常に回転し続けけている駆動系や車重を支え続けている足まわりなどは少しづつ傷んできますので、かならず忘れずにチェックする必要があります。

ハブのガタつき

 クルマをジャッキアップして、タイヤをタテヨコにゆすってみましょう。ガタツキがあるようなら、ハブベアリングにガタが発生している可能性があります。走行中にフラつく場合や、足まわりから「ガタゴト」「ゴォ~」などの異音がする場合はここが怪しい。軽度ならベアリングの打ち換えだけで修理可能です。

ステアリング(ハンドル)の操作感

 クルマを停止し、エンジンをかけていない状態でステアリングを左右に切ってみます。この時に大きなガタがある場合、ステアリングラックそのものの問題かタイロッドエンドにガタが出ていることが考えられます。どちらも安全に関わる部分なので、異常を感じたらプロに相談しましょう。

タイヤの偏摩耗

 タイヤが偏摩耗してしまうのはアライメントが狂っている証拠です。外側だけチェックして大丈夫だと思っていたら、内側はワイヤーが出ていたということも少なくありません。マメにチェックするクセをつけて、異常を発見したら即座にアライメント調整するなどの対策を行いましょう。

サイドブレーキ&シフトレバー

 サイドブレーキいくら引っ張っても効かないなど、サイドブレーキの効きが弱い場合は、サイドブレーキのワイヤー調整をしてみましょう。シフトレバーの支点のプラスチック製カラーがヘタってしまい、フィーリングが悪くなっているのに「こんなものだろう」と気付かずに乗っているひとも少なくないようです。

ブーツ類の切れ・破れ

 ステアリングラックブーツタイロッドエンドブーツドライブシャフトブーツなど、足まわりには粉塵や水分からパーツを守る保護ブーツが使われている部分も多いです。破れて潤滑グリスが無くなっていたり、水分やゴミが入ると、内部のパーツが焼き付いてしまって修理代が高くつくことがあるので、チェックを欠かさず破れたら早めに交換したほうが安く修理できます。

ブレーキパッド

 こちらはタイヤなどを外さないとチェックできない項目ですが、半年に1回くらいはブレーキパッドの残量をチェックしておきましょう。またブレーキローターも編摩耗していないか、目視だけでなく冷えている状態を確認したうえで触ってみて確認しましょう。

ペダルタッチ

 エンジンをかけていない状態で各ペダルの踏みごたえに異常がないかをチェックしましょう。もうひとり人がいる場合はブレーキランプが確実に点灯してるかも確認します。フロアマットなどがペダルの動きを妨げている場合もあるので、そちらも忘れずにチェック。

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