年末年始の帰省・旅行ドライブで気になるのが高速道路の渋滞です。この記事では、NEXCO東日本・中日本・西日本が公式発表している渋滞予測データをもとに、例年の渋滞パターンと2026年度の休日割引(ETC割引)適用ルールをまとめました。(2026年10月時点の情報。2026年末年始そのものの渋滞予測は例年11月下旬に発表されるため、本稿執筆時点ではまだ発表されていません。発表後、数値を更新予定です)
📋 この記事でわかること
- 直近2シーズン(2024-25・2025-26年末年始)の公式渋滞予測から見える「例年のパターン」
- 2026年度(2026年12月〜2027年1月)の休日割引(ETC割引)適用除外日
- NEXCO公式が呼びかける渋滞回避のポイント
- 「穴場ルート」を探すための公式ツールの使い方
⚠️ 2026年末年始の渋滞予測は本稿執筆時点(2026年10月)でまだ発表されていません。NEXCO各社は例年11月下旬に正式発表するため、以下は2024-25・2025-26シーズンの実績・予測データに基づく「例年の傾向」です。お出かけ前には必ずNEXCO各社の最新発表をご確認ください。
直近2シーズンの渋滞ピーク実績・予測
2025年12月26日〜2026年1月4日の年末年始について、NEXCO東日本・中日本・西日本・本四高速が合同発表した予測では、10km以上の渋滞は全国で210回(前年度実績221回の約95%)、ピークは上下線とも1月2日(金)〜1月3日(土)に集中するとされました。前年(2024-25シーズン)も同様に、下り線は12月28〜30日と1月2〜3日、上り線は1月2〜4日がピークとなっており、2シーズン連続で同じパターンが確認できます。
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| 路線 | 方向 | 予測ピーク(2025-26シーズン) | 最大渋滞長 |
|---|---|---|---|
| 東北道 | 上り | 1月3日 17時ごろ(加須IC付近・栃木IC→加須IC) | 約35km |
| 関越道 | 上り | 1月2日・3日 17時ごろ(坂戸西SIC付近・本庄児玉IC→鶴ヶ島IC) | 約30km |
| 東北道 | 下り | 1月2日 11時ごろ(羽生PA付近) | 約25km |
| 中央道 | 上り | 1月2日(小仏トンネル付近) | 約25km |
| 東名 | 下り | 12/26〜1/3連日(東京IC〜綾瀬スマートIC。最大25kmは12/30・1/2・1/3) | 約25km(ピーク時の所要時間 約60分、通常約15分) |
| 東名 | 上り | 1月2・3日(綾瀬SIC付近・都夫良野トンネル付近) | 約20km(ピーク時の所要時間 約50分、通常約15分) |
| 名神 | 下り | 1月2日昼過ぎ〜夜(旧山科バス停付近) | 約20km |
| 名神 | 上り | 1月2・3日(大津IC付近) | 約25km(ピーク時の所要時間 約100分、通常約20分) |
| 神戸淡路鳴門道 | 上り | 1月3日 16時ごろ(舞子トンネル出口付近) | 約35km |
出典:NEXCO東日本・中日本 関東版 別紙-1(10km以上の主な渋滞予測)、NEXCO東日本・中日本・西日本・本四高速・JARTIC 全国版(2025年11月26日発表)。表の「最大渋滞長」は予測値、所要時間は各社の別紙にある「ピーク時の通過所要時間」と「通常時」の値です。あくまで2025-26シーズンの予測であり、2026-27シーズン(2026年末年始)の数値ではありません。
年内(12/26〜1/1)は比較的緩やか、1月2・3日に集中
2シーズン連続の傾向として、大晦日までは移動する車が分散するため比較的スムーズですが、Uターンが集中する1月2日・3日に上下線とも渋滞のピークが訪れます。特に関越道・東北道・名神は毎年この2日間に最長クラスの渋滞が発生しやすい路線です。移動日をずらせる場合は、1月2日・3日を避けるだけでも渋滞に巻き込まれるリスクを下げられます。
方向別の傾向と、渋滞予測の見方(掲載基準・渋滞予報士)
全国版の発表(2025年11月26日)では、10km以上の渋滞は下り線84回・上り線126回の予測でした。下り線は1月2日(金)が21回、1月3日(土)が15回と最多ですが、12月26日〜31日も毎日2〜11回予測されており、年内から分散して発生します。一方上り線は1月2日が40回、1月3日が49回と2日間に集中し(上り全体の約7割)、30km以上の渋滞6回はすべて上り線の予測でした。
NEXCO東日本版の発表では、下り方面は「午前〜昼過ぎ」、上り方面は「昼過ぎ〜夜」を中心に渋滞が発生するとされています(NEXCO東日本管内の10km以上の予測回数は下り16回・上り32回)。
渋滞予測の掲載基準は会社ごとに違います。数字を比べるときは基準をそろえて読んでください。
- NEXCO東日本・中日本の渋滞予測ガイド:最大渋滞長10km以上
- NEXCO西日本・JB本四高速:最大渋滞長5km以上
- 全国版の「10km以上の渋滞回数」は上下線の合計で、30km以上の渋滞を含む回数。全国版の別紙は最大渋滞長20km以上の主な渋滞のみを載せている
- 予測は交通集中による渋滞が対象で、事故などの影響による渋滞は含まれない(前年実績の回数には事故による渋滞が含まれる)
全国版はNEXCO東日本・中日本・西日本、本四高速に日本道路交通情報センター(JARTIC)を加えた連名で発表されています。なお、NEXCO東日本のドラぷら交通混雑期特設サイトでは「渋滞予報士」による渋滞回避ポイントの解説が公開されています。「渋滞予報士」はNEXCO東日本の商標登録であると、同社の発表資料に明記されています(特許庁のデータベースでの登録内容までは確認していません)。
2026年度の休日割引(ETC割引)適用ルール
NEXCO各社は、GW・お盆・年末年始を2022年度以降、シルバーウィークを2024年度から、すべての3連休を2025年度から、休日割引(ETC割引)の適用除外日にしています。2026年度(2026年4月〜2027年3月)分の適用除外日は2026年3月17日付で既に公式発表されており、年末年始は2026年12月26日・27日、2027年1月1日〜3日の計5日、さらに1月9日〜11日(成人の日の3連休)の3日間、合計8日間が休日割引の適用除外になります。個別の日付は公式発表の別紙で確認できます。
なお、深夜割引(0〜4時、約30%引き)は年末年始も引き続き適用される見込みです(2025-26シーズンの発表で確認済み)。
🚨 渋滞より怖いのは「立ち往生」。国交省が挙げている備え
渋滞そのものを短くする道具はありません。しかし大雪で動けなくなったときは話が別です。国土交通省は、大雪のときにやむを得ず車で出かける場合として、次のように呼びかけています。
「必ず冬用タイヤの装着やタイヤチェーン携行及び早期装着、食料や水、携帯トイレや毛布の携行、燃料の補充をお願いします。」
🚨 そして、いちばん大事なのはここです。国土交通省の冬の備えの資料には、救助に時間がかかる場合はエンジンを時々かけて車内を暖めるとある一方で、「排気ガスが車内に入るおそれがあるときはエンジンを切る」と書かれています。マフラーの周りが雪で埋まると、排気が車内に回って一酸化炭素中毒のおそれがあります。雪の中でエンジンをかけ続ける場合は、マフラーの周りを必ず除雪してください。
チェーンについて、知っておきたい3つ
- 🚨 4WDでスタッドレスを履いていても、チェーン規制中はチェーンが無いと通れません。「うちは4WDだから大丈夫」は通用しません。
- タイヤチェーンは金属チェーン・ウレタン&ゴムチェーン・布製カバータイプの3種類が挙げられています。🚨 スプレーのように吹き付けるタイプでは、規制中に通ることはできません。
- 速度の目安は金属製で30km/h以下、非金属製で50km/h以下。また区間ごとの例外もあり、東北中央自動車道の栗子トンネル内は金属製チェーンでの通行が禁止されています。
出典: 国土交通省「チェーン規制について」、国土交通省近畿地方整備局 大雪に関する緊急発表(2026年10月27日に確認)。規制区間と運用は年度ごとに変わります。出発前に最新の情報をご確認ください。
2026年10月27日にAmazonで確認した備え
| 国交省の分類 | 製品 | 商品ページの表示 | 評価(件数) |
|---|---|---|---|
| ウレタン&ゴム等(非金属) | エマーソン らくらくタイヤチェーン IB-040 | 乗用車用・リング式9mm。ジャッキアップ不要、クリアランスの狭い車にもと表示 | 4.0(130) |
| 布製カバータイプ | エマーソン ウインターソックス Kurumi | 布製タイヤチェーン。チェーン規制対応と表示。ドーナツタイプで取り付け簡単、軽量・コンパクトと表示 | 4.2(20) |
| ⚠️ チェーンではありません | エマーソン スノーワンショット(緊急脱出用) | 使い捨てスノーバンド・1回用10本入り。ぬかるみ等からの脱出用で、規制区間を走るためのものではありません | 3.2(22) |
| —(備えの品) | スツーレ くるまる 携帯トイレ 5個セット | 折りたたみ式・排便袋と凝固剤のセット。国交省が挙げている「携帯トイレ」にあたります | 4.1(196) |
🚨 チェーンは「買って積む」だけでは足りません。雪の中で初めて取り付けるのは困難です。晴れた日に一度、自宅で装着の練習をしてください。自分の車のタイヤサイズに適合するかも、買う前に必ず確認してください。
評価・件数は2026年10月27日に商品ページで確認した時点の値です。金額は変動するため、この記事には記載していません。当サイトは実機を試験していないため、性能の優劣は判断していません。適合するタイヤサイズと、通行する区間の規制内容は必ずご自身でご確認ください。
NEXCO公式が呼びかける渋滞回避のポイント
- 上り坂などでの速度低下に注意する(自然にアクセルを踏み込み、速度低下を防ぐ)
- 十分な車間距離を確保し、不要なブレーキを避ける
- むやみな車線変更は渋滞悪化を招くため控える
- 渋滞予測情報を参考に、ピーク日時を避けた出発計画を立てる
「穴場ルート」より、日時の分散と公式の渋滞予測の確認を
NEXCO各社の発表で、回避策の中心は「混雑する日にちや時間帯を避ける」ことです。全国版の別紙「特に長い渋滞の回避例」では、東北道下り(岩槻IC→館林IC)は1月2日のピーク11時に所要時間が通常の約4倍(約1時間40分)になる一方、館林ICを9時より前または14時以降に通過すれば約25分、東北道上り(栃木IC→加須IC)は1月3日のピーク17〜18時に約3倍(約1時間20分)になる一方、栃木ICを15時より前または22時以降に通過すれば約25分と予測し、これらの時間帯の利用をすすめています。
ルートの変更については、NEXCO東日本が2025年11月26日の発表(別紙2)で、東京⇔仙台方面の移動に限り、東北道ではなく常磐道(E6)の利用を案内しています。制限速度で走行した所要時間は東北道ルート(川口JCT〜仙台宮城IC、332km)が201分、常磐道ルート(三郷JCT〜仙台東IC、321km)が218分で東北道のほうが短いものの、2024年1月2日(火)の上り線では最大50分程度、常磐道のほうが短い所要時間になったと説明されています。また常磐道は東北道に比べて降雪が少ない傾向があるとされています。ただし、ルートを変えると通行料金が変わる可能性があること、常磐道には一部暫定2車線区間(制限速度70km/h)が含まれること、実際の交通状況は天候や事故で変わることも同じ資料に注記されています(出典:NEXCO東日本版プレスリリース、別紙2)。
確認できた範囲では、東京〜仙台方面以外の区間について、発表資料に具体的な迂回路の案内はありませんでした。圏央道などの環状道路を使った迂回は一般的な選択肢として語られることが多いものの、当日の交通状況次第で有効性は変わります。出発前に、ドラぷらの交通混雑期特設サイト(渋滞予報ガイド)、ドラとら、NEXCO中日本・西日本の渋滞予測ページで自分の使う区間の予測と最新の交通情報を確認し、判断してください。
出発前チェックリスト
- NEXCO各社の最新の年末年始渋滞予測(例年11月下旬発表)を確認したか
- 1月2日・3日のピーク時間帯を避けられないか検討したか
- ドラぷらの渋滞予報ガイド、ドラとら、各社の渋滞予測ページで自分の使う区間を確認したか
- 休日割引の適用除外日にあたる場合、通行料金の想定に織り込んだか
- 深夜割引を使える時間帯に出発できないか検討したか
まとめ
2026年末年始そのものの渋滞予測はまだ発表されていませんが、直近2シーズンの実績から「1月2日・3日に上下線とも渋滞が集中する」という傾向は安定して見られます。休日割引の適用除外日は既に公式発表されているため、通行料金も含めて早めに計画を立てておくと安心です。11月下旬に正式な渋滞予測が発表されたら、この記事も最新情報に更新します。
アイキャッチ画像: Car dashboard on highway (Unsplash) by Arkady Lifshits / overdriv3, CC0
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