日産が新型「ピクソ」を公開、13年ぶり復活の欧州向け小型EV|航続259km・スロベニア生産

📋 この記事でわかること

  • 日産が2026年9月23日に欧州向け小型EV「ピクソ」を公開したこと
  • サイズ・バッテリー・航続距離・充電性能など、公表済みの基本スペック
  • ルノー「トゥインゴ E-Tech」との関係と、2009〜2013年の先代ピクソとの違い
  • 価格・日本導入など、現時点で未確定の項目

日産が欧州向けの小型EV「ピクソ」を公開

日産自動車は2026年9月23日、欧州向けの新型小型EV「ピクソ(PIXO)」を公開しました。ピクソの名前は、2009年から2013年まで欧州で販売された小型ハッチバックにも使われており、今回は約13年ぶりの復活となります。販売地域は欧州とされており、日本での発売については、公式発表や主要メディアの報道では触れられていません。報道では、欧州で展開する新型「マイクラ」よりさらに小さいAセグメントに位置づけられています。

生産はルノーのスロベニア・ノボ・メスト工場で行われ、納車は2027年初頭から始まる予定です。価格や仕様の詳細は、2026年12月以降に発表されるとしています。

公表済みの基本スペック

新型ピクソの基本スペック(日産の発表内容をもとに整理)

項目 内容
ボディサイズ(全長×全幅×全高) 3,796 × 1,790 × 1,512 mm
ホイールベース 2,492 mm
最低地上高 140 mm
モーター最高出力 60 kW
バッテリー 27.5 kWh(リン酸鉄リチウムイオン)
航続距離(WLTP) 最大259 km
急速充電 最大50 kW(15%→80%まで約28分)
普通充電 最大11 kW(V2L対応)
荷室容量(VDA方式) 356 L(後席使用時)/ 1,221 L(後席格納時)
乗車定員 大人4名(Motor Fan報道)
生産工場 ルノー ノボ・メスト工場(スロベニア)
納車開始 / 価格発表 2027年初頭 / 2026年12月以降

モーターのトルクや車両重量は、確認できた範囲では公表されていません。

デザインと装備:ピクセルがモチーフ

車名は「ピクセル(画素)」に由来するとされ、デザインはロンドンのニッサン・デザイン・ヨーロッパ(NDE)が担当したと報じられています。Motor Fanの記事によると、ヘッドランプを横長のパネルで連結し、四角い穴を並べたようなグリルなど、デジタル時代を意識した外観が特徴です。ボディカラーとして「ワンダーパープル」「ギアブルー」などが紹介されています。

装備面では、Google built-inのインフォテインメント(Google Gemini対応)、スマートフォンアプリ「MyNissan」、e-Pedal、衝突被害低減ブレーキ、レーンキープシステムなどが挙げられています。同記事では、10インチのタッチスクリーンと7インチのメーターディスプレイ、ダイヤル式のエアコン操作部、充電ケーブル用の50Lの収納も紹介されています(これらはMotor Fanの報道による情報です)。

ルノー「トゥインゴ E-Tech」との関係

ピクソはルノーの工場で生産され、報道では、ルノー「トゥインゴ E-Tech」の兄弟車として紹介されています。トゥインゴ E-Techは2025年11月6日に発表された電気自動車で、ピクソと同じスロベニアのノボ・メスト工場で生産されています。

共通点と違い(各社・報道の公表値)

項目 日産 ピクソ ルノー トゥインゴ E-Tech
バッテリー 27.5 kWh(LFP) 27.5 kWh(LFP)
モーター最高出力 60 kW 60 kW(82 PS)
航続距離(WLTP) 最大259 km 263 km
生産工場 ノボ・メスト(スロベニア) ノボ・メスト(スロベニア)
価格 2026年12月以降に発表 2万ユーロ未満から

出力とバッテリー容量は共通ですが、航続距離の公表値はわずかに異なります。外観は日産独自のデザインとされていますが、走りの味付けや価格など、購入検討に関わる差は、詳細が発表されるまで比較できません。

先代ピクソ(2009〜2013年)との違い

先代ピクソは、スズキ・アルト(7代目)をベースにした欧州向けの小型ハッチバックで、インドのマルチ・スズキのマネサール工場で生産されました。日本語版Wikipediaなどによれば、1.0L直列3気筒エンジン(K10B型、68PS)に5速MTまたは4速ATを組み合わせています。

先代と新型の比較(先代の数値は日本語版Wikipediaなどによる)

項目 先代(2009〜2013年) 新型(2026年公開)
パワートレイン 1.0Lガソリン(68PS/90N·m) 電気モーター 60 kW
ベース スズキ・アルト(7代目) ルノー系EV基盤(報道)
生産国 インド スロベニア
全長 約3,565 mm 3,796 mm
販売地域 欧州 欧州

なお、日本市場ではかつてスズキ・アルトをベースにした日産「ピノ」(2007〜2010年ごろ)が販売されていました。ピクソは日本では販売されていないため、こちらとは別のクルマです。

現時点で未確定の項目

  • 価格・グレード構成:2026年12月以降に発表予定
  • 日本導入:公式発表・主要報道では言及なし
  • 欧州以外での販売:公式には欧州向けとされている
  • モーターのトルク・車両重量:確認できた範囲では未公表

まとめ

新型ピクソは、全長3.8m級のコンパクトなボディに、27.5kWhのバッテリーと最大259kmの航続距離を組み合わせた、欧州向けのシティ向けEVです。ルノー・トゥインゴ E-Techと基本構成を共有しつつ、日産らしい個性的なデザインを与えられた点が特徴です。価格や詳細は12月以降に発表される予定で、日本導入は現時点では発表されていません。続報が入り次第、本サイトでもお伝えします。

【主な情報源】日産自動車ニュースリリース(2026年9月23日)、Car Watch、Motor Fan。トゥインゴ E-Techの数値はWikipedia(英語版)、先代ピクソの数値は日本語版Wikipedia等をもとに整理しています。数値・仕様は発表時点のもので、変更される場合があります(2026年9月24日時点)。

アイキャッチ画像は先代(2009〜2013年)のピクソで、今回公開された新型ではありません。「Nissan Pixo, based on the Suzuki Alto」by Mick from Northamptonshire, England(Wikimedia Commons, CC BY 2.0)

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