ETC2.0限定「一時退出」制度とは?高速道路を降りても料金据え置きで道の駅に立ち寄れる仕組み

「せっかく高速道路に乗っているのに、少し降りて道の駅に寄るだけで料金がリセットされてしまう」——そんな悩みを解決するために国土交通省が導入したのが、ETC2.0搭載車限定の「一時退出」制度です。長距離運転の休憩を後押しする仕組みとして実施されています。仕組みと注意点を整理します。

「一時退出」制度とは

国土交通省によると、日本の高速道路には、休憩施設(SA・PA)同士の間隔がおおむね25km以上離れている「空白区間」が多数存在しています。この空白区間を解消し、ドライバーの疲労回復や安全運転を支援するために導入されたのが「一時退出」制度です。ETC2.0搭載車を対象に、指定されたインターチェンジ(IC)で高速道路を一度降りて近隣の道の駅に立ち寄り、一定時間以内に同じICから再進入した場合、高速道路を降りずに利用したときと同じ料金(通し料金)のままとする仕組みです。

国土交通省が2020年に実施した見直しでは、それまで1時間だった一時退出可能時間を3時間に引き上げ、休憩時間をより確保しやすくしています。

利用するための条件

  • ETC2.0対応の車載器が必要:従来のETC(1.0)車載器では対象外です。車載器に「ETC2.0」「DSRC」等のロゴがあるか、購入時の情報で確認できます。
  • 対象IC・対象の道の駅の組み合わせが決まっている:全国どこでも使えるわけではなく、国土交通省が指定した特定のICと道の駅のペアに限られます。
  • 制限時間内に同じICから再進入する:退出から一定時間(基本は3時間)以内に、降りたのと同じICから同じ方向の高速道路に戻る必要があります。

対象区間は高速道路の案内標識などで確認できるほか、NEXCO各社の公式サイトや「ドラぷら」等の交通情報サイトで、現在の対象IC・道の駅の一覧が案内されています。制度は実証実験として拡大を重ねてきた経緯があるため、対象箇所は今後も変更・追加される可能性があります。出発前に、通るルート上に対象区間があるかを公式サイトで確認しておくと安心です。

長距離ドライブでの活用メリット

SA・PAが混雑しやすい大型連休や、単調な運転が続く長距離移動では、一般道に少し降りて道の駅に立ち寄ることで気分転換になり、居眠り運転の防止にもつながります。道の駅はSA・PAとは違った地元産の食材やご当地グルメを楽しめる場所も多く、休憩の質を高める選択肢のひとつです。

まとめ

ETC2.0の「一時退出」制度は、高速道路の休憩施設の間隔が長い区間を中心に、ドライバーの休憩の質を高めるための仕組みです。利用にはETC2.0車載器と、指定されたIC・道の駅・制限時間内という条件がありますが、条件さえ満たせば追加料金なしで一般道の道の駅を楽しめます。対象区間は変更されることがあるため、利用前に最新の対象IC・道の駅一覧を公式サイトで確認しましょう。

出典・免責

本記事の内容は、以下の情報源に基づいています。

対象IC・道の駅の組み合わせ、制限時間等の詳細は変更される場合があります。利用前に必ずNEXCO各社の公式サイト・ドラぷら等で最新の対象区間をご確認ください。

アイキャッチ画像: 道の駅白馬 by くろふね, CC BY 4.0

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