高速道路の深夜割引が大幅見直しへ!22時〜5時に拡大も「後日還元型」に2026年9月版

高速道路の「深夜割引」(0時〜4時走行で通行料金30%引き)は、長距離ドライバーやトラック運送業界にとって馴染み深い制度ですが、この仕組みが大きく見直されることが決まっています。運用開始時期は延期が続いていますが、内容自体はすでに固まっています。何がどう変わるのかを、NEXCO中日本の公式情報をもとに整理します。

現行の深夜割引と、見直し後の変更点

現行制度では、NEXCO各社が管理する高速道路を「0時〜4時」の間に少しでも走行すれば、その走行分すべてが30%引きになります。見直し後は、次のように変わります。

  • 割引適用時間帯を「22:00〜翌5:00」に拡大:現行の0時〜4時から、対象時間帯が広がります。
  • 割引適用時間帯に走行した分のみが割引対象に:現行では時間帯に少しでもかかれば全走行分が割引されますが、見直し後は実際に対象時間帯を走行した距離分のみが割引されます。
  • 「後日還元型」の割引に変更:通行時にその場で安くなるのではなく、「ETCマイレージサービス」または「ETCコーポレートカード」を通じて後日還元される仕組みになります。ETCマイレージサービスは事前登録が必要で、未登録での利用は深夜割引の対象になりません。
  • 「上限距離」を新設:割引対象距離を増やすための速度超過など、無謀な運転を抑止する目的で、割引が適用される距離に上限が設けられます。
  • 長距離逓減制の拡充:見直しによる長距離利用者の負担増を緩和するため、一定距離以上の利用に対する料金割引措置が拡充されます。
  • 激変緩和措置:運用開始後5年程度、急激な負担増を抑える経過措置が実施されます。この間、22時台に料金所を通過した場合の還元率は30%ではなく20%になります。

なお、西湘バイパス・小田原厚木道路など一回の通行に対して料金を設定している区間については、料金所の通行時間が22時〜翌5時であれば、従来どおり全走行分が30%(激変緩和期間中の22時台は20%)の還元率となります。

誰が得して、誰が損するのか

見直し後にお得になるかどうかは、対象時間帯をどれだけ走るかによって変わります。22時〜24時や4時〜5時台の走行が多い方にとっては、割引時間帯が広がる分メリットがあります。一方、これまで「0時をまたぐだけで全区間30%引き」という恩恵を受けていた方にとっては、実際に対象時間帯を走った分しか割引されなくなるため、割引額が減る可能性があります。深夜に長距離を走ることが多い運送業界にとっては、収支への影響が大きいテーマといえます。

運用開始はいつから?たびたび延期に

この見直しは、当初2025年7月ごろの運用開始が予定されていましたが、2025年4月に発生したETCシステムの大規模障害を受けてシステム整備が一時中断し、延期が続いています。2025年10月に障害の原因が判明し、システム整備が再開、2026年3月には新システムの構築が完了して動作確認・検証作業が進められているとされていますが、2026年9月時点でも具体的な運用開始時期は「令和8年度以降」とされたまま、正式な日付は発表されていません。

まとめ

高速道路の深夜割引は、時間帯の拡大と引き換えに、「全走行分割引」から「対象時間帯の走行分のみ割引」「後日還元型」へと仕組みが大きく変わります。特に深夜割引を頻繁に利用する方は、事前にETCマイレージサービスへの登録が必要になる点を含め、正式な運用開始が発表され次第、早めに準備しておくとよいでしょう。

出典・免責

本記事の内容は、以下の情報源(2026年9月1日確認時点)に基づいています。

運用開始時期・詳細な制度内容は今後変更される場合があります。最新情報はNEXCO各社の公式サイトでご確認ください。

アイキャッチ画像: Express highway by MIKI Yoshihito from Sapporo City, Hokkaido, JAPAN, CC BY 2.0

コメント

タイトルとURLをコピーしました