高速道路の「事前通行規制」とは?通行止めの基準と大雨時の対処法2026年9月版

台風シーズンになると、高速道路や国道で「事前通行規制」による通行止めのニュースを目にすることが増えます。実際に大雨や土砂崩れが起きる前に、あらかじめ通行止めにする措置ですが、どういう基準で決まるのか、走行中に大雨に遭遇したらどうすればよいのかを整理しました。

「事前通行規制」とは

国土交通省の定義によると、事前通行規制とは、大雨や台風による土砂崩れや落石などの恐れがある箇所について、過去の記録などをもとにそれぞれ規制の基準を定め、災害が発生する前に「通行止」などの規制を実施し、道路を利用する人の安全を確保する仕組みです。実際に土砂崩れなどが発生してからではなく、危険性が高まった段階で先回りして通行止めにする点がポイントです。

どんな基準で通行止めになるのか

規制の基準は道路ごと・区間ごとに個別に定められていますが、代表的な考え方が「連続雨量」です。降り始めからの雨量を積算した「連続雨量」が、区間ごとに定められた基準値(例:200mm)を超え、かつそのときの時間雨量が一定値(例:50mm)以上になると、通行止めが実施されます。連続雨量は、降雨がほとんどない状態が一定時間(目安として3時間程度)続くとリセットされる仕組みです。基準に達していない場合でも、パトロールで危険と判断されれば通行止めになることもあります。

解除の際も、無降雨が一定時間続くという気象予測の確認、道路点検・清掃、必要に応じた復旧作業、安全確認を経てから行われます。雨が止んだ直後でも、地盤が緩んでのり面崩落などが起きる恐れがあるため、規制がすぐには解除されないことも珍しくありません。

2026年も広域での事前通行規制が発生

2026年6月26日には、台風第7号・第8号と前線の影響による大雨が予想されたことから、国土交通省関東地方整備局・NEXCO東日本・NEXCO中日本・首都高速道路などが合同で、東名・新東名・圏央道・外環道・東京湾アクアライン連絡道など関東甲信の広範囲にわたる高速道路・国道で事前通行規制の可能性を発表し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけました。このように、台風や前線による大雨が予想される際は、事前に広範囲での通行止めが発表されることがあります。

出かける前・走行中に確認する方法

大雨・台風が予想される場合は、出発前に必ず最新の交通情報を確認しましょう。主な確認先は次の通りです。

  • 各高速道路会社の交通情報サイト(NEXCO東日本「ドラぷら」、NEXCO西日本「iHighway」、首都高速の交通情報など)
  • 日本道路交通情報センター(JARTIC)
  • カーナビ・ラジオのリアルタイム交通情報

走行中に安全な場所に停車できる場合は、道路会社のウェブサイトで通行止め・規制情報を詳しく確認することもできます。

高速道路走行中に大雨に遭遇したら

  • 早めにSA・PAへ避難する:天候が急激に悪化しそうな場合は、無理に走行を続けず、最寄りのSA・PAに避難するのが安全です。
  • スピードを落とす:視界が著しく悪くなるため、大幅な減速が必要です。臨時の速度規制が出た場合は必ず従いましょう。
  • ヘッドライトを点灯する:視界不良時は、自車の存在を周囲に知らせるためにもライトを点灯します。
  • 車間距離を十分にとる:路面が滑りやすくなっているため、追突を避けるための車間距離確保が重要です。
  • 急ブレーキ・急ハンドルを避ける:車両の挙動が乱れ、スピン等の事故につながる恐れがあります。

まとめ

事前通行規制は、実際に災害が起きる前に先回りして通行止めにする仕組みで、連続雨量などの客観的な基準にもとづいて実施・解除されます。台風や前線による大雨が予想される時期に高速道路を利用する予定がある場合は、出発前に必ず交通情報を確認し、無理な運転は避けるようにしましょう。

出典・免責

本記事の内容は、以下の情報源(2026年9月1日確認時点)に基づいています。

通行規制の具体的な基準は道路・区間ごとに異なり、変更される場合があります。出発前には必ず最新の交通情報をご確認ください。

アイキャッチ画像: Typhoon Nakri off Japan(NASA MODIS、パブリックドメイン)

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