自動車保険の「等級」とは?保険料が決まる仕組みをわかりやすく解説

自動車保険の見積もりを見ていると必ず出てくる「等級」という言葉。この等級が保険料に直結する重要な仕組みであることを知らずに契約している方も多いのではないでしょうか。この記事では等級制度の基本を解説します。

📋 この記事でわかること

  • 等級制度(ノンフリート等級)の基本的な仕組み
  • 等級が上がる条件・下がる条件
  • 事故有係数適用期間とは
  • 等級を引き継ぐ・維持するためのポイント

等級とは何か

自動車保険の等級(正式にはノンフリート等級)は、契約者の事故歴に応じて1等級から20等級まで区分される制度です。多くの保険会社では新規契約時は6等級からスタートし、1年間無事故で契約を更新すると1つ上の等級に進みます。等級が上がるほど保険料の割引率が大きくなり、最も高い20等級では新規契約時と比べて保険料が大幅に安くなります。

等級が上がる条件・下がる条件

1年間、保険を使う事故を起こさずに契約を更新すると等級は1つ上がります。逆に、保険を使って事故の保険金を受け取ると、事故の内容に応じて等級が3つ、または1つ下がる仕組みになっています。物損事故や盗難、飛び石によるガラス破損など「1等級ダウン事故」に分類されるケースと、人身事故を含む多くの事故が該当する「3等級ダウン事故」に分類されるケースがあり、どちらに該当するかで翌年以降の保険料への影響が変わります。

事故有係数適用期間とは

等級が下がるだけでなく、事故で保険を使った場合は「事故有係数」が適用される期間が設定されます。同じ等級であっても、事故有り契約者は無事故契約者より割引率が低く設定されており、この期間は3等級ダウン事故なら3年間、1等級ダウン事故なら1年間続きます。つまり等級の数字だけでなく、事故有・無事故のどちらの係数が適用されているかによっても保険料は変わってきます。

小さな修理は自己負担にした方が得なケースも

車両保険で少額の修理費用を請求すると、翌年以降の保険料アップと等級ダウンの影響が、受け取った保険金を上回ってしまうことがあります。修理費用が数万円程度であれば、あえて保険を使わず自己負担で修理した方が、長期的な保険料の総額では有利になるケースも少なくありません。保険を使うかどうかは、目先の修理費用だけでなく翌年以降の保険料も含めて判断するのがポイントです。

等級は家族に引き継げる場合がある

契約者本人が車を手放した場合でも、同居する配偶者や子どもなど一定の条件を満たす家族であれば、高い等級を引き継いで新たに契約できる制度があります。長年かけて積み上げた等級をゼロから作り直さずに済むため、家族で車を乗り換える際にはこの引き継ぎ制度が使えないか、契約前に確認しておくとよいでしょう。

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まとめ

等級は長期間かけて積み上げていく資産のようなものです。目先の修理費用だけで保険を使うかどうかを判断せず、翌年以降の保険料や事故有係数適用期間も踏まえて総合的に考えることが、結果的に保険料を抑えることにつながります。

アイキャッチ画像: 「Steering Wheel – 2014 Scion tC」by Michael Sheehan(Wikimedia Commons, CC BY 2.0)

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