クルマを購入する時の5つの値引パターンを紹介します。
一言で「50万円値引き」といってもその内容は様々で、車両本体価格やオプションなどのいろいろな要素から成り立っています。
ここでは、どういう所からどんな形で値引きのメカニズムを知って実際の商談に役立てて下さい。
実際の所は販売会社の利益を削って値引が行われている。
カタログや価格表にはメーカー希望小売価格(昔は車両本体価格)と表示されている。この価格は定価ではなくメーカー希望価格です。
クルマを購入する時にそれだけ値引購入が常態化してきているということです。
値引は必ずしないといけないものではなく、販売店は出来るだけメーカー希望価格で売りたいと考えているので、値引について何も触れなければ百円単位で切り捨てるくらいのことでしょう。
新車購入時に値引交渉を行うといういことは、購入する側の設定した予算に近付けるために交渉を行うわけで、むやみやたらにゲーム感覚で値引を楽しむことはNG。
そもそもその値引資源はどこにあるのか?ほとんどの場合は販売会社の利益から差し引かれています。
新車を販売される簡単な流れは、メーカーから販売会社に新車が卸売される時の「仕切り価格」に販売会社の利益を上乗せしたものがメーカー希望小売価格で、車両本体値引きはこの販売会社の利益を削ることで捻出されている。
また、ローン利用での保証や用品からの値引など、すべて販売会社の身銭を切って値引をしている現状。一昔前にはメーカーからの「販売報奨金」というものもあったが、今ではほとんどない状態。
とはいえ、値引を追求して行くと「もう赤字です!」というように言われても、販売会社の利益が非常に少なくなっているということであり、原価を割ってまで値引をすることはない。
以下に紹介するケースを参考にして商談にいかしてください。
車両本体値引き
販売会社の利益から削りだしている。
同じ車両本体価格でも、メーカーによっての利益は様々。また、同じメーカーでも販売会社によって卸価格が変わります。
販売台数が多いなど、メーカーに対して重要度が高ければ卸価格が低く、その分値引額も拡大出来る余力が高い。
用品値引き
ディーラーオプションで活発に行われているのは装着用品合計額の20%程を上限目安に値引が行われる。
ですが、新車が昔ほど売れていないの、その値引率は年々減少の傾向になりつつある。
この20%というのはただの目安であって、時期的要因や車種などの組み合わせにより異なります。
メーカーオプションは、オプション金額全体を値引くというより、値引き支援ということで車両本体値引に上乗せされる事が多い。
ローン利用による支援
販売会社は主にメーカー系信販会社のローン利用を斡旋している。
そしてお客が利用した場合、信販会社からバックマージンを受ける。
そのためローンを利用して新車購入すると、そのバックマージンから値引支援が行われることがある。
下取り査定額の上乗せ
通常の場合下取り車の査定は、実車の状況を厳密に確認して査定検査をします。そして同車種の中古車相場の動きを加味して客観的に算出されます。
ですが、お客の希望予算をクリアすることが難しい場合、値引支援分を下取り査定額に上乗せして値引補填が行われる。
メーカーからの販売支援
唯一販売会社利益から充当されていないもの。
「○○万円キャッシュバックキャンペーン」「○○万円オプションキャンペーン」というもので、テレビCMや折込チラシなどで目につくあれです。
全国統一してメーカー負担で行われる場合と、地区ごとにキャンペーンを行う場合、メーカーが時直接エンドユーザーに支払う場合がある。
お得に感じる値引ケース1
用品セットのワンプライス
見た目の印象大!そのインパクトに惑わされない
本来なら150万5890円が135万円になるということをアピールした特別価格車、15万5890円が値引され、見た目は得するように感じるが、この得する部分は一般的な商談で獲得可能な車両本体価格の値引範囲なことが多く、いざ商談に入った時は「特別価格なので今回は値引が出来ませんん」と言えば、普段の値引の範囲内におさまるもの。
さらに、オプションなどの追加用品総額からも値引が充当されていたとしたら、とても良い条件とはいえないもの。
ただ単に、あまりお得じゃないからとスルーするのではなく、そこからさらにお得な条件が引き出せるかどうかの可能性をまずは確認してみてから、商談に入るかどうかを考えてみてはどうか。
お得に感じる値引ケース2
下取り査定額の上乗せ
増販期にお決まりなキャンペーン
購入者に一律で下取り査定額をプラス5万円の上乗せなど、増販期にはよくある特典です。
最近では特に新車購入での全体的な値引額をアップさせるポイントになる所。
表向きに下取りアップキャンペーンを行っていなくとも、商談内での値引を補うための手段として使っている。
お得に感じる値引ケース3
低金利ローン
値引を取るか低金利ローンをとるか
低金利ローンでは利益が取れず値引支援の一つの方法となっている。また、そのためにその他の値引などが引き締められることもあります。
一般的に低金利ローンとは、4.5%前後の金利が損益分岐点となり、その金利を下回る金利のローンが低金利ローンと呼ばれる。
低金利ローンを使うとローン金利は抑えられるが、それを理由に車両本体や用品値引きをブレーキさせられることがあるので総合的に見て判断。
お得に感じる値引ケース4
メーカーからの販売支援○○万円キャッシュバック
値引交渉がおろそかになりがちに
新車購入時に、「A(対象ナビ)+B(対象用品)で4万円キャッシュバック」というようなもので、適応する条件で購入した場合、車両登録後にゆうちょ銀行などの振替払出証明が送られてくるので、こういったケースはメーカーがフルサポートしている事が多い。
このように直接キャッシュバックや用品で充当することもあり、販売支援の値引でも、販売会社が半分負担していることもある。
ただ、このようなキャンペーンをしていると、車両本体価格や用品値引きなどの細かい所に目がいかなくなる事があるので注意。
補足
クルマを購入する際の値引きパターンはさまざまです。以下に、代表的な値引きパターンを紹介します。
一括払い割引:
クルマの代金を一括払いすることで、ディーラーや販売業者から価格の割引を受けることができます。この場合、金利や分割払い手数料がかからないため、実購入価格が低くなります。
オプション割引:
特定のオプションやアクセサリーを追加購入することで、本体価格から割引を受けることがあります。これは、クルマをカスタマイズする際にお得な方法です。
ボーナス割引:
ディーラーやメーカーが特定の期間中に車を購入すると、ボーナス割引を提供することがあります。通常、年末や新型車モデルの発表前にこのようなキャンペーンが行われます。
下取り割引:
現在所有しているクルマを下取りに出す場合、そのクルマの価値を交渉材料に使い、新しいクルマの価格を割引することができます。下取り価格を高く評価してもらうために、クルマの状態や市場価値を調査しておくことが重要です。
クレジット割引:
クレジット会社や金融機関と提携しているディーラーやメーカーは、特定のクレジットカードやローン商品を利用することで、価格割引や金利優遇を提供することがあります。
コストコやメンバーシップ割引:
コストコなどのメンバーシッププログラムに加入している場合、特定のディーラーと提携した割引を受けることができることがあります。メンバーシップを持っているか確認し、提携ディーラーでの割引を活用しましょう。
値引きパターンはディーラーや販売業者、地域によって異なります。クルマを購入する際には、複数のディーラーやオプションを比較検討し、最適な値引き方法を見つけることが大切です。また、価格交渉をする際には、冷静に情報を収集し、交渉力を高めておくことが賢明です。
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