両開きスマホ(フォールド型折りたたみ)完全比較【Galaxy Z Fold全8世代+Pixel Fold全4世代、歴代12機種を徹底解説】

本のように開いて大画面のタブレットに変身する「両開き」スマートフォン。片手に収まるサイズまで折りたためる「片開き(フリップ型)」とは異なり、開くと7〜8インチ級の大画面が出現するのが最大の特徴です。この記事では、両開きスマホの二大シリーズであるSamsung Galaxy Z Fold(初代Galaxy Foldから最新Galaxy Z Fold8/Fold8 Ultraまで全8世代)とGoogle Pixel Fold(初代から最新Pixel 11 Pro Foldまで全4世代)、合計12機種を発売日・価格・スペックまで徹底的に比較します。

📋 この記事でわかること
・「両開き(フォールド型)」と「片開き(フリップ型)」の違い
・Galaxy Z Fold全8世代・Pixel Fold全4世代、歴代12機種の詳細スペック比較
・各世代でどこが進化し、どこに妥協があったのか
・Galaxy Z FoldとPixel Foldの設計思想の違い
・用途別のおすすめモデル

💰 歴代12機種を徹底比較(2026年9月時点)

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機種名 日本発売日 発売時価格(目安) メイン画面 重量 チップセット 特記事項
Galaxy Fold(初代) 2019/10/25 約24万円 7.3インチ 276g Snapdragon 855 au独占・防水非対応
Galaxy Z Fold2 5G 2020/11/4 236,345円 7.6インチ 282g Snapdragon 865+ 初代の課題を大幅改善
Galaxy Z Fold3 5G 2021/10/6 216,000円 7.6インチ 272g Snapdragon 888 Sペン・防水IPX8に初対応
Galaxy Z Fold4 2022/9/29 240,000円 7.6インチ 263g Snapdragon 8+ Gen1 画面幅が拡大し操作性向上
Galaxy Z Fold5 2023/9/1 252,140円 7.6インチ 253g Snapdragon 8 Gen2 ヒンジの隙間を解消
Galaxy Z Fold6 2024/7/31 227,091円 7.6インチ 239g Snapdragon 8 Gen3 for Galaxy Galaxy AI標準搭載
Galaxy Z Fold7 2025/8/1 265,750円〜 約8.0インチ 215g Snapdragon 8 Elite for Galaxy Sペン廃止・大幅薄型軽量化
Galaxy Z Fold8(無印) 2026/8/7 269,880円〜 7.6インチ 201g Snapdragon 8 Elite Gen5 for Galaxy 画面を縮小し軽量特化
Galaxy Z Fold8 Ultra 2026/8/7 296,780円〜 約8.0インチ 215g Snapdragon 8 Elite Gen5 for Galaxy Fold7の画面サイズを継承・望遠カメラ搭載
Google Pixel Fold 2023/7/27 230,000円 7.6インチ 283g Google Tensor G2 Google初の両開きスマホ
Pixel 9 Pro Fold 2024/9/4 234,091円 8.0インチ 257g Google Tensor G4 画面拡大・大幅軽量化
Pixel 10 Pro Fold 2025/10/9 243,182円 8.0インチ 258g Google Tensor G5 バッテリー容量が歴代最大
Pixel 11 Pro Fold 2026/8/20 254,455円 8.0インチ 239g Google Tensor G6 CPUコア数を7に再設計

価格は発売時のSIMフリーモデル目安です。キャリア・ストレージ容量・時期によって実際の価格は変動するため、購入前には必ず各公式サイトで最新価格をご確認ください。

⚠️ Galaxy Z Fold8は「無印」と「Ultra」で画面サイズが違う、という見落としやすいポイント
2026年8月発売のGalaxy Z Fold8シリーズは、無印とUltraで画面サイズそのものが異なります。無印Fold8はカバー画面が約5.5インチ・メイン画面が7.6インチと、前モデルのFold7(カバー約6.5インチ・メイン約8.0インチ)より画面が小さくなり、201gという歴代最軽量を実現しました。一方Fold8 Ultraはカバー約6.5インチ・メイン約8.0インチとFold7の画面サイズをそのまま継承し、望遠カメラや薄さ4.1mm(シリーズ最薄)を武器にしています。「Fold8=Fold7の順当な進化」と考えて無印を選ぶと、想定より小さい画面に驚く可能性があるため要注意です。

そもそも「両開き」とは何か

折りたたみスマホには大きく分けて2つの方式があります。ひとつは、閉じた状態から左右に開いて本のように大画面になる「フォールド型(横折り型)」。もうひとつは、上下に折りたたんで手のひらサイズまで小さくなる「フリップ型(縦折り型)」です。本記事で扱う「両開き」は、閉じた状態でもスマホとして使え、開くとタブレット並みの大画面になるフォールド型を指します。Samsung Galaxy Z Fold・Google Pixel Foldはいずれもこのフォールド型で、閉じた状態のカバーディスプレイと、開いた状態のメインディスプレイという2枚の画面を状況に応じて使い分けられる点が共通の設計思想です。

Galaxy Z Foldシリーズ 全8世代を徹底解説

2019年の初代Galaxy Foldから、2026年8月発売のGalaxy Z Fold8/Fold8 Ultraまで、Samsungの両開きスマホは実に7年間・8世代にわたって進化を続けてきました。世代ごとの進化ポイントを詳しく見ていきましょう。

Galaxy Fold(初代・2019年)スマホの新カテゴリを切り開いた元祖

2019年10月25日、au(KDDI)独占で発売された世界初の量産型両開きスマホです。閉じた状態は4.6インチの縦長ディスプレイ、開くと7.3インチの大画面になるという当時としては革新的な構造でした。RAM12GB・ROM512GBという当時のフラッグシップを上回るメモリ構成、Snapdragon 855を搭載し性能面でも妥協はありませんでした。価格は税込約24万円。ただし実際のユーザーレビューには「携帯性は重い」「折り目が気になる」という声が多く、さらに防水機能・FeliCa(おサイフケータイ)・microSDカードのいずれにも対応していないという、実用面での割り切りが目立つモデルでもありました。価格.comのユーザーレビュー(4件、満足度4.32)でも「携帯性」の評価だけが3.00と他項目(デザイン4.50、レスポンス4.50など)より低く、この重さ・厚みが最大の弱点だったことがうかがえます。

Galaxy Z Fold2 5G(2020年)初代の課題を克服した完成度向上モデル

2020年11月4日発売。画面サイズは7.6インチに拡大され、カバーディスプレイも大型化して使いやすくなりました。重量は282gと初代よりやや重くなったものの、ヒンジ機構の改良や耐久性向上など、初代で指摘された弱点への対策が随所に見られるモデルです。CPUはSnapdragon 865 Plus、RAM12GBを搭載。この世代からワイヤレス充電にも対応しています。

Galaxy Z Fold3 5G(2021年)Sペン対応・防水対応でシリーズの転換点に

2021年10月6日発売。両開きスマホとして初めてSペンに対応し、IPX8の防水性能も獲得した、シリーズにとって大きな転換点となったモデルです。重量は272gに軽量化、価格も216,000円と歴代の中でもっとも手頃な水準に抑えられました。おサイフケータイ(FeliCa)にも対応し、日常使いの実用性が大きく向上しています。CPUはSnapdragon 888、RAM12GB・ROM128GB/256GB。

Galaxy Z Fold4(2022年)画面幅拡大で操作性が向上した正統進化モデル

2022年9月29日発売。Galaxy Z Fold3 5Gの正統進化モデルで、ディスプレイの幅が前モデルよりも広くなり、文字入力や複数アプリの操作がしやすくなりました。重量は263gとさらに軽量化。CPUはSnapdragon 8+ Gen1、ROM容量は256GB/512GBの2構成に拡大しています。

Galaxy Z Fold5(2023年)ヒンジの隙間を解消し完成度が向上

2023年9月1日発売。スペック面ではマイナーチェンジにとどまるものの、従来から不評だった「閉じたときにヒンジ部分に隙間ができる」という課題が解消され、閉じた状態の一体感が向上しました。CPUはSnapdragon 8 Gen2、重量は253g。Sペンにも引き続き対応しています。発売時価格は252,140円と歴代の中でもっとも高い水準でした。

Galaxy Z Fold6(2024年)Galaxy AI標準搭載、軽量薄型化へ本格シフト

2024年7月31日発売。この世代からGalaxy AIが標準搭載され、翻訳・文章生成・写真編集などのAI機能が本格的に使えるようになりました。重量は239gまで軽量化が進み、CPUはSnapdragon 8 Gen3 for Galaxyを搭載。一方でユーザーレビューでは「本体重量が239gあり重たい」という声も依然としてあり、軽量化の途上にあるモデルだったことがわかります。イヤホンジャック非搭載、マスクをしたままの顔認証には非対応という弱点も指摘されています。

Galaxy Z Fold7(2025年)「大きくて重い」イメージを覆した薄型軽量化の到達点

2025年8月1日発売。メインディスプレイが約8.0インチ、カバーディスプレイが約6.5インチへと大幅に拡大されたにもかかわらず、重量は215gと前モデルより約24g軽くなり、厚みも4.2mmまで薄型化されました。CPUはSnapdragon 8 Elite for Galaxy、RAM16GBと処理性能も大幅強化。一方でこの世代からSペンのサポートが廃止され、既存のSペンをFold7で使うことはできなくなりました。広角カメラは約2億画素という超高画素を実現しています。

Galaxy Z Fold8シリーズ(2026年)「無印」と「Ultra」で異なる方向性に分岐

2026年8月7日発売。この世代からラインナップが「無印」と「Ultra」の2系統に分かれたのが最大の特徴です。無印Galaxy Z Fold8はカバー約5.5インチ・メイン7.6インチとFold7より画面を縮小し、重量201gという歴代最軽量を実現。カメラは広角50MP・超広角50MPの2眼構成で、望遠は10倍デジタルズームでの対応となり光学望遠レンズは搭載していません。一方Galaxy Z Fold8 Ultraはカバー約6.5インチ・メイン約8.0インチとFold7の大画面路線を継承しつつ、広角200MP・超広角50MP・望遠10MPのトリプルカメラを搭載し、厚さはシリーズ最薄の4.1mmを実現しています。いずれもSペンには対応していません。価格は無印が269,880円〜、Ultraが296,780円〜と、Ultraは歴代でもっとも高価格帯のモデルです。バッテリーはUltraが5,000mAh、無印が4,800mAhといずれも歴代最大容量です。

Google Pixel Foldシリーズ 全4世代を徹底解説

Googleは2023年に自社初の両開きスマホ「Pixel Fold」を投入し、以後ほぼ1年ごとに新モデルを発売しています。Galaxy Z Foldとは異なる設計思想で進化してきた4世代を見ていきましょう。

Google Pixel Fold(初代・2023年)横長デザインで登場したGoogle初のフォールド機

2023年7月27日発売。Galaxy Z Foldシリーズが縦長のカバーディスプレイを採用するのに対し、初代Pixel Foldは閉じた状態でも横幅のある独特のプロポーションを採用していました。画面サイズはメイン7.6インチ、CPUはGoogle Tensor G2、バッテリーは4,821mAhと歴代Pixel Foldの中でもっとも大きい容量でした。重量は283gと4機種中もっとも重い一方、広角48MP・超広角10.8MP・望遠10.8MPというトリプルカメラを備え、発売時価格は230,000円と歴代でもっとも手頃でした。

Pixel 9 Pro Fold(2024年)画面拡大と大幅軽量化を同時に達成

2024年9月4日発売。画面サイズがメイン8.0インチへと拡大されながら、重量は257gまで軽量化されるという、初代からの弱点を克服した進化を遂げました。CPUはGoogle Tensor G4、RAMは12GBから16GBへ増量。本体サイズも縦155.2mm×横150.2mmとよりスクエアに近いプロポーションに変更されています。

Pixel 10 Pro Fold(2025年)歴代最大のバッテリー容量を獲得

2025年10月9日発売。バッテリー容量が5,015mAhとPixel Foldシリーズの中でもっとも大きくなり、CPUはGoogle Tensor G5に強化されました。画面サイズ・本体サイズはPixel 9 Pro Foldからほぼ据え置きで、急速充電規格がUSB-C PPSに対応するなど細部の改良が中心の世代です。

Pixel 11 Pro Fold(2026年)軽量化とCPUコア構成の再設計

2026年8月20日発売。重量は239gまで軽量化され、厚みも5mmとシリーズ最薄になりました。CPUはGoogle Tensor G6で、CPUコア数が従来の8から7へと変更されているのが特徴的です。ROM容量は256GB/512GBの2構成に拡大しています。

Galaxy Z Fold vs Pixel Fold、根本的な設計思想の違い

両シリーズの最新モデル(Galaxy Z Fold7とPixel 9 Pro Fold以降の世代)を比較すると、いくつかの明確な違いが見えてきます。

本体サイズ・重量の違い

Galaxy Z Fold7は開いた状態で約W143×H158×D4.2mm・重量約215gなのに対し、同時期のPixel Fold系は縦155mm前後×横150mm前後とよりスクエアに近い比率で、重量も250g台とやや重めです。Galaxyシリーズのほうが縦長で片手操作がしやすい設計、Pixelシリーズのほうが正方形に近く見開き時の一覧性を重視した設計、という傾向の違いが見て取れます。

CPU・処理性能の違い

Galaxy Z FoldシリーズはQualcomm製のSnapdragonシリーズ(最新はSnapdragon 8 Elite Gen5 for Galaxyというサムスン専用チューニング版)を搭載するのに対し、Pixel FoldシリーズはGoogle自社設計のTensorチップを搭載しています。ベンチマークスコアでは近年Snapdragon勢が優位な傾向にありますが、Pixelシリーズは処理性能よりもGoogleのAI機能・カメラ処理アルゴリズムとの統合を重視した設計思想です。

ソフトウェア・AI機能の違い

Galaxy Z FoldシリーズはGalaxy AI(操作履歴や画面内容を分析して次の操作を予測する「AIセレクト」など)、Pixel FoldシリーズはGoogle独自のAI機能(通話のリアルタイム翻訳「通話音声翻訳」など)を、それぞれ独自の強みとして展開しています。どちらのAI機能を重視するかで、選ぶべきシリーズが変わってくるでしょう。

日本未発売の両開きスマホについて

世界的には、Huawei Mate Xシリーズ(2019年発表)やOPPO Find Nシリーズなど、他にも両開きスマホを展開するメーカーがあります。ただしHuaweiは公式サイトで「日本国内での発売・展開は未定です」と明記しており、2026年9月時点でHuawei Mate Xシリーズの正規販売網は日本には存在しません。入手する場合は海外版のSIMフリー端末を個人輸入する形になり、技適(技術基準適合証明)の取得状況や保証・サポート面でのリスクを十分に理解した上で検討する必要があります。本記事では、正規に日本国内で販売された実績のあるGalaxy Z FoldシリーズとPixel Foldシリーズのみを対象に比較しています。

選び方 — あなたに合うのはどれか

最新の性能を求めるなら

予算に糸目をつけないなら、望遠カメラも備えたGalaxy Z Fold8 Ultra、Googleの最新AI機能を重視するならPixel 11 Pro Foldが候補になります。いずれも296,780円前後〜254,455円と高額ですが、歴代最高の処理性能とカメラ性能を備えています。

軽さ・持ちやすさを最優先するなら

無印Galaxy Z Fold8(201g)が歴代でもっとも軽量です。画面サイズがFold7より小さくなる点を許容できるなら、日常使いでの負担がもっとも少ない選択肢になります。

Sペンでのメモ・手書きを重視するなら

Galaxy Z Fold7以降のモデルはSペンに対応していません。Sペンを使いたい場合は、型落ちになったGalaxy Z Fold6以前のモデルを中古・型落ち在庫で探す必要があります。

コストを抑えて両開き体験をしたいなら

型落ちモデル(Galaxy Z Fold3 5G・Fold4・Pixel Fold初代など)は新品在庫が終了している場合が多く、中古市場での購入が中心になります。フラッグシップとしてのスペックは今でも十分通用する水準のため、初めての両開きスマホとしてコストを抑えたい方には型落ちモデルの中古購入も有力な選択肢です。

まとめ

両開きスマホは、2019年の初代Galaxy Foldから7年間で「実験的な高級ガジェット」から「実用的な大画面機」へと大きく進化しました。Galaxy Z Foldシリーズは2026年のFold8世代で「軽さ重視の無印」と「大画面・高性能のUltra」に分岐し、Pixel Foldシリーズは着実な軽量化とAI機能の強化を続けています。購入を検討する際は、画面サイズ・重量・Sペン対応の有無・価格帯を軸に、自分の使い方に合った世代・シリーズを見極めることが大切です。

アイキャッチ画像: 「SAMSUNG Galaxy Z Fold 8 Ultra, SAMSUNG Galaxy Z Fold 8 & SAMSUNG Galaxy Z Flip 8」by Dinkun Chen(Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

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