2023年1月に始まった車検証の電子化にともない、電子車検証だけでは確認できない情報を紙で確認できるようにした補助書類「自動車検査証記録事項」が、2025年12月末で運輸支局等の窓口での提供を終了しました。2026年1月以降、必要な場合は自分で取得する必要があります。何が変わったのか、今後どう入手すればよいのかを整理します。
「自動車検査証記録事項」とは
2023年1月の車検証電子化以降、車検証はICタグ付きの電子車検証(A6サイズ)となり、有効期間や車両の詳細情報の一部は券面ではなく電子データとして記録される仕組みになりました。「自動車検査証記録事項」は、このICタグに記録されている情報のうち、券面では確認できない内容を紙(A4判)で確認できるようにした書類です。パソコンやスマートフォンを持たない人への配慮もあり、電子化開始時から経過措置として、電子車検証の交付・更新時に補助的に窓口で提供されてきました。
2025年12月末で窓口提供が終了
この経過措置は「最低3年間」とされており、その期限が2025年12月末でした。これを受け、継続検査(通常の車検)のうち、電子車検証の券面記載事項に変更がない手続きについては、「自動車検査証記録事項」の運輸支局等窓口での提供が2025年12月末をもって終了し、2026年1月以降は窓口で受け取れなくなりました。
一方、住所変更や所有者変更など、券面記載事項に変更がある手続きについては、引き続き窓口で提供されますが、こちらも2027年12月末で終了する予定です。さらに、運輸支局等に設置された印刷端末での印刷サービス自体も2028年1月以降は終了予定とされており、段階的に「紙での補助提供」がなくなっていく流れになっています。
今後、必要な場合はどう入手する?
窓口での提供が終了した手続きの場合、自動車検査証記録事項が必要な人は、次のいずれかの方法で自分で取得する必要があります。
- 車検証閲覧アプリを使う:国土交通省が無料で提供する「車検証閲覧アプリ」(PC・スマートフォン対応)で電子車検証のICタグを読み取ると、詳細情報を確認できるほか、自動車検査証記録事項をPDFとしてダウンロードし、自宅やコンビニで印刷することもできます。
- 運輸支局等の印刷端末を使う:運輸支局や自動車検査登録事務所に設置された記録事項等印刷装置で、電子車検証のセキュリティコード(4桁)を入力し、車検証原本のICタグを読み取らせることで、その場で印刷できます(こちらも2027年12月末までの予定)。
2028年以降を見据えると、早めに「車検証閲覧アプリ」を使える環境を整えておくと安心です。
注意したい場面:ETCコーポレートカードの申請など
自動車検査証記録事項が必要になる代表的な場面のひとつが、ETCコーポレートカードの申請です。2023年以降に発行された電子車検証は券面の記載内容が簡素化されているため、電子車検証そのものやそのコピーだけでは、カード発行事業者側で車両情報を十分に確認できません。そのため、電子車検証の詳細情報を補う書類として、自動車検査証記録事項(A4判)の提出が求められるケースがあります。継続検査で券面記載事項に変更がない車両は、すでに窓口での提供が終了しているため、該当する申請を予定している場合は、事前に車検証閲覧アプリでPDFを取得しておくか、運輸支局等の印刷端末で印刷しておくとよいでしょう。
まとめ
車検証の電子化から3年が経ち、補助的に提供されてきた「自動車検査証記録事項」の紙での提供は、段階的に終了に向かっています。日常的に困る場面は多くありませんが、ETCコーポレートカードの申請など、紙の提出を求められる手続きがある場合に備え、「車検証閲覧アプリ」の使い方を早めに確認しておくことをおすすめします。
出典・免責
本記事の内容は、以下の情報源(2026年9月1日確認時点)に基づいています。
提供終了の時期・対象範囲は今後変更される場合があります。最新情報は国土交通省の公式サイトでご確認ください。
アイキャッチ画像: 軽自動車検査標章 表 by 雲下人(パブリックドメイン)
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