📋 この記事でわかること
- マルチ・スズキが改良新型「バレーノ」をインドで発表したこと
- プレミアムハッチバックセグメント初のレベル2 ADAS採用
- 新エンジン「Z12E」による燃費向上
- インド市場でのバレーノの位置づけとトヨタへのOEM供給
- 日本での販売状況(現在は未販売)
インド専売のコンパクトカー、改良新型を発表
スズキのインド子会社であるマルチ・スズキは2026年9月17日、インド・ベンガルールにて改良新型「バレーノ」を発表しました。予約受付は既に開始されており、価格は6万900ルピーからです。バレーノはスズキの海外向けコンパクトカーで、日本市場では2016年から2020年まで販売されていましたが、現在は日本での取り扱いはありません。
プレミアムハッチバックセグメント初のレベル2 ADAS
改良新型の大きな特徴は、プレミアムハッチバックセグメントで初となるレベル2 ADAS(先進運転支援システム)の採用です。レーダーとカメラを組み合わせたシステムで、先進緊急ブレーキ(AEB)・レーンキープアシスト・車線逸脱防止・車線逸脱警告・アダプティブクルーズコントロール・ハイビームアシスト(HBA)・車両ふらつき警告・前方衝突警告の8機能を備えます。標準安全装備として6エアバッグ、ESP(横滑り防止装置)、ABS+EBD(電子制動力配分)、緊急停止シグナル、ヒルホールドコントロール、バックパーキングセンサー、タイヤ空気圧監視システム(TPMS)も搭載されています。
新デザインと充実した内装
エクステリアは「NEXWave」グリルを刷新し、3Dパターンと水平クロームスラットを採用した幅広グリルが新たな顔つきを演出します。カラーは全7色で、新色「エニグマティック・ティール」が追加されました。インテリアでは、セグメント初となる換気機能付きフロントシート(レザレット表皮)を採用。クラリオン製プレミアムサウンドシステム、Qi認証ワイヤレス充電器(アクティブ冷却機能付き)、9インチのスマートプレイPro+インフォテインメントシステム(ワイヤレスApple CarPlay/Android Auto対応)、360度ビューカメラ、ヘッドアップディスプレイ(HUD)なども装備されます。
新エンジン「Z12E」で燃費を改善
エンジンは新たにZ12E型(1.2リットル直列3気筒ガソリン)を搭載。最高出力61kW(5700rpm)、最大トルク112.4Nm(4500rpm)を発生します。アイドリングストップ機能とデュアルVVTを採用し、燃費はMT仕様が23.80km/l、AGS(オートギアシフト)仕様が24.77km/lで、先代比でそれぞれ6.4%・7.9%向上しました。S-CNGモデルも用意され、Z12Eエンジンと5速MTの組み合わせで燃費33.61km/kgを達成しています(先代比9.8%改善)。
インド市場での位置づけとトヨタへのOEM供給
バレーノはインドでは全長4m以下という税制上のインセンティブ枠に収まりながら高級感を売りにする「プレミアムハッチバック」と位置づけられ、マルチ・スズキの高級車販売網「NEXA(ネクサ)店」で扱われています。2021年の年間販売台数は17万2241台で、ワゴンR・スイフトに次ぐマルチ・スズキの主力車種の一つです。またスズキは2019年、バレーノをベースにした車両をトヨタへOEM供給することで合意し、インドではトヨタ版「グランザ」として販売されています。グランザは6年間の累計で20万台以上を販売しており、スズキ・トヨタ双方にとって重要なモデルとなっています。
まとめ
改良新型バレーノは、インド市場の若い世代をターゲットとした「Dare to go Glam」をコンセプトに、安全装備・デザイン・燃費の全面刷新を図ったモデルです。日本では2020年に販売終了しているため、日本での再導入予定は現時点で発表されていません。
アイキャッチ画像は日本で2016〜2020年に販売されていた先代型バレーノXSです(今回インドで発表された改良新型の写真ではありません)。「Suzuki Baleno XS ’17」by Oq10pass(Wikimedia Commons, CC0)


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